卒業する皆さま、おめでとうございます。贈る言葉。。。

今日はお葬儀関連からはなれて、個人的なことを書こうと思います。私が小学校6年生の卒業式の日の話しです。忘れもしません、巣立つ生徒に担任から贈る言葉をいただきました。当時12歳の私には、いい意味で衝撃的で、先生からのメッセージは、後の私の礎となったものでした。当時の私たちは、まだ子供でしたが、一人の人間として対等に向き合ってくださった先生と出会えたことは、かけがえのないものでした。体育館で卒業証書をいただき、各教室へ戻り、級友と先生との最後の授業の時、担任の先生(女性、当時33歳 小田先生)が、最後のクラスレターとして、歌詞を書いたA3の紙を配りました。当時、流行していて先生が好きだった、さだまさしさんの関白宣言の曲のメロディーを使い、歌詞を贈る言葉に書き換えたもので、皆で歌いました。号泣して上手に歌えない仲間やすすり泣くクラスの情景が今でも鮮明に思い出されます。そしてその歌詞は今でも私の中でしっかりと生き続けています。今日は、その贈る言葉をご紹介したいと思います。メロディーは関白宣言(さだまさしさん)です。最後にクラスメートT君が50歳を過ぎて歌ってくださった、味のある贈る言葉を貼り付けました。是非、聞いてください。

       【贈る言葉】 柏野小学校 第二回、卒業生 6年3組の生徒へ

君らを卒業させる前に言っておきたい事がある、かなり厳しい話しもするが、私の本音を聞いておけ。人の話しはしっかり聞くべし、本は読むべし、文も書くべし、自分の意見を持て、しかし謙虚でいろ、できる範囲で構わないから。忘れてくれるな、遊びも出来ない子供に、本当の勉強など、できるはずないってことを。君らには君らにしか出来ない事もあるから、自分自身を大切にして力一杯進みたまえ。

不幸な人や弱い立場の人を忘れる事なく暮らしてほしい、同情でもなく、あわれみでもなく、人間としての愛を持って欲しい。人の悪口言うな聞くな、それから人には、沿ってみよ、誰にもいいとこがある、悪いとこばかりじゃない、嫌なとこがあっても、ま、ちょっと付き合ってみなよ。楽しい仲間は互いに創り出すもので、誰かが我慢して成り立つものではないはず。君らがこの世の中で生きていくためには、友達は宝と思え、それが必ず幸せのもと。

辛い悲しいことがあったら、ムーミン(6年3組)クラス思い出してごらん、例えば恐怖の手事件のこと、他にも愉快なあれこれを。明るく生きるか、暗く生きるか、それは君らの心の持ち方、君らがそれぞれの人生を歩むのを、私は見守る、必ず見守る。忘れてくれるな、柏野の2年間、よく遊び、よく学び、伸び伸びと生き生きと、動き回ったあの楽しい日々を。

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