【仏壇 お参り道具】三具足って何!?|意味と使い方を徹底解説!

日本はさまざまな宗教が混じっており、通常、各宗教の慣習や作法に則ってご葬儀を執り行います。
近年では、いずれの宗教儀礼にも捉われない自由な葬儀として、無宗教葬を執り行う方も増えてきました。
それでも8割以上の方が仏教の形式に沿ったご葬儀を執り行っています。

今回は、仏式の供養で用いられる三具足の意味と使い方をご紹介していきます。
三具足はご葬儀までのお参りで使われるほか、ご葬儀終了後にご自宅に設置される仏壇でも用いられます。
三具足を初めて耳にした方や、並べ方が分からない方は、ぜひご参考になさってください。

目次

そもそも仏壇って?

お仏壇とは、亡くなった方やご先祖様のお位牌やそのご本尊などを祀り、
お手を合わせて供養する壇を指します。
ちなみに、壇は仏様が住む一番高い場所を指しています。

お仏壇のはじまりは奈良時代まで遡ります。
奈良時代の書物「日本書紀」によると、
「白鳳14年(686年)、天武天皇が諸国の家ごとに仏舎を作り、仏像や経典を置いてお祈りせよ」と
詔令があり、それから各家にお仏壇を置くようになりました。
家庭の中にある小さなお寺という意味があり、ご先祖様を祀り、信仰の対象としていました。
これがお仏壇の始まりではありますが、この頃はまだ上流階級の家庭にしか仏壇はなかったようです。

その後時代の流れとともに、仏壇は少しずつ庶民にも身近なものになっていきました。
最近ではお仏壇を、故人様やご先祖様と話し、感謝を伝える場所と捉える人も増えてきたようです。

時代とともに変わった仏壇のかたち

これまでの仏壇といえば、仏間にある背の高いものが連想でき、
「そんなに大きなものを置くスペースはない…」と購入を諦めた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

実は最近、仏壇のかたちも多様化しており、
写真のように背の高いものだけではなく、テーブルや棚に置けるサイズのコンパクトな仏壇も多くなってきました。
またこのような仏壇は、安価なものであれば5万円前後からでも購入できる点も魅力のひとつです。

形は違えど仏壇の本質には変わりありません。
マンションやアパートで仏壇を置くスペースが限られている方、
引越しの予定がありどこでも置ける仏壇を探している方、
などはこの機会に新しい形の仏壇を検討してみてはいかがでしょうか。

多摩中央葬祭・森の風ホールでも仏壇の購入のお手伝いや
提携店舗のご紹介ができますので、万が一の際はお気軽にご相談ください。

移動もしやすいコンパクトな仏具も多くあります(イメージです)

お参りに必要不可欠な「三具足」

皆さんは、三具足を聞いたことはありますか?
さんぐそく・みつぐそく と読み、香炉燭台花立の3つの仏具を指します。
具足には、過不足なく必要なものが揃っていること、という意味があります。
一つひとつどのような道具なのか、またどのように使用するのかご紹介いたします。

香炉

香炉とは、お線香をあげるときに用いる道具です。

左の写真のようにお線香を立てることが多いですが、
宗派によってはお線香を寝かせるため、
香炉と言ってもさまざまな形があります。

ご自身の宗派ではどのような香炉を用いるのか
よく分からない方は、仏具店などで確認してから
購入すると良いでしょう。

燭台

燭台とは、「しょくだい」と読み、
ろうそくを立てるために用いる道具で、ろうそく立てと
呼ばれることもあります。

香炉と同じく、燭台にも宗派や地域によってデザインの違いがあります。例えば真宗大谷派、真宗仏光寺派では
鶴と亀が描かれた燭台を用います。
こちらもどのデザインを選ぶべきか分からない方は
仏具店などのスタッフに相談しながらの購入がおすすめです。

そのほか燭台は太さがあり、背の高すぎないもの、
またろうそくは、燭台の高さの半分以下を目安に選ぶと
転倒の心配が少なく安心です。

花立

花立はその名の通り、お花を供える際に用います。


これまでの2つとは異なり宗派による違いがないため、
・お好きなデザインのもの
・ほかの仏具とデザインの調和が取れているもの
・手入れが難しくないもの
などからお好みに合わせて選びましょう。

三具足と五具足、四具足

以上の3つを合わせて三具足と呼び、日ごろのお参りの際に用います。
三具足の並べ方ですが、基本的に左から花立、香炉、燭台の順に供えます。

この三具足に、燭台と花立を対になるよう1つずつ加えた5つを五具足と呼びます。
五具足は、法要時など特別な日に用います。

五具足は、香炉を中心にした両脇に燭台を置き、その外側に花立を対になるよう供えます。

浄土真宗では、香炉、燭台1つ、花立2つの計4つの道具を使用します。
道具の数が4つなので、四具足と呼びます。

三具足の他に必要なもの

基本の仏具は三具足ではありますが、その他にも必要なものがあります。
ここでは代表的なものをご紹介いたします。

仏具

・お位牌
・ご本尊
・お鈴          など

お供え物

・お花
・仏飯(ぶっぱん)
・お水や温かいお茶    など

これらは宗派によって種類が異なったり、不要なものもあったりと違いがありますので、
前もって確認しておきましょう。

まとめ

本日は三具足についてご紹介いたしました。
三具足・五具足に含まれるものは以下の通りです。

三具足:香炉、燭台、花立
五具足:香炉、燭台一対、花立一対

合わせて仏壇の起源や、最近の仏壇のかたちについてもご紹介いたしました。
これまで仏壇を購入するのは難しいと思っていた方や
新しく仏壇の購入を検討されている方は、ご参考にしていただけますと嬉しいです。

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