【まちゼミ】ACPを身近に体験できるもしバナゲームを行いました

毎年開催されている立川南口 まちゼミ。
先日、森の風ホール立川にてまちゼミの講座のひとつ、
ACPを身近に体験できるもしバナゲームを実施いたしましたので、
ACPやもしバナゲームの概要とともに、まちゼミ当日の様子を紹介いたします。

ACPってご存知ですか?

そもそも、ACPとは何かご存知ですか?

ACPとはAdvance Care Planning の略で、人生の最終段階に向けた医療方針等の話し合いを指します。

もう少し具体的に紹介すると、
・飲食ができなくなったら胃ろうなどの人工的栄養補給を行ってほしい
・余命や進行具合などは教えてほしくない
・心肺停止状態になったら心肺蘇生法を実施してほしい
などの最終的な医療の意思表示を患者自身が行うことをリビングウィルと呼び、
リビングウィルを決定するために、患者やそのご家族、主治医、看護師、ケアマネージャーなどが
一緒に話し合うことをACPと呼びます。

以下のブログでは、ACPについてより詳しくご紹介しております。

もしバナゲームとは?

まだまだ元気だし、ACPを行うなんて遠い未来のことなのでは…?
なんてお思いの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そんな方でも、もしバナゲームを通じてACPを身近に体験することができます。

もしバナゲームとはカードゲームで、それぞれのカードには人生の最後に大切と思えるようなことが書かれています。
例えば、「呼吸が苦しくない」「機械に繋がれていない」「痛みがない」といったものがあり、
特に大事にしたいと思うものを場から選び、さらに選んだものを順位づけしていきます。

オンラインでももしバナゲームを行うことができますので、
ご興味のある方はぜひご覧になってください。

まちゼミの様子

まちゼミ当日は、森の風訪問看護リハビリステーションの所長・金城様をお招きし、ゲームを行いました。

もしバナゲームには、いくつか遊び方があるようですが、
今回は初めに、机の上に全てのカードを並べるところからスタートしました。

そこから1人5枚ずつ、自分が大切と思うもののカードを取っていきます。
カードは1枚ずつしかないため、あぁ狙っていたものが取られた…なんて声もちらほらありました。

続いて5枚取ったものと、場に残っているものをじっくり見比べて入れ替える時間です。
揺るがず1枚も変えない方もいれば、気持ちが変わり最終的にほとんどのカードを入れ替えた方まで様々でした。

最終的に手元に残ったカードを、特に重要と思うものから順に並び替えて発表しました。

カードが1枚ずつしかないこともありますが、それぞれ価値観が異なり、
他の参加者の方の意見を聞いているだけでもとてもおもしろかったです。
また中には、実体験に基づき、自分の時はこうしてほしい・これはしてほしくないという意見もあり、
自分の知らない世界を少し知ることができました。

また、現役看護師の金城様からも、在宅看護の現状や課題なども伺うことができ、勉強になりました。
自分の最期について、なかなか考える機会がないのが実情だと思いますが、もしバナゲームであれば、
楽しみながら、また他の方のお考えや経験も聞きながら人生の最終段階を考えることができました。

多摩中央葬祭・森の風ホールでは、
もしバナゲームをはじめ、様々なイベントやセミナーを企画・実施しています。
イベントの情報はホームページでも随時掲載していきますので、
ご興味のある方はぜひご確認ください。

SNSへのシェアはこちらから
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!