孤独死はなぜ起こるのだろう?と、気になる方は多いのではないでしょうか。実は孤独死する人たちには、共通の特徴があるのです。
結論から言いますと、孤独死や早死にしやすい人には、実は共通の特徴があるのです。本日は、一体どういう人が孤独死や早死にしやすいのか?ということを化学的にお話していきましょう。
孤独死してしまう人の特徴 ①一人暮らしをしている人
孤独死をする人の多くが一人暮らしをしているケースです。特に高齢者の場合、配偶者が亡くなったり、子供が独立した後、一人で生活を続けていることが多く、誰にも気づかれずに亡くなるリスクが高まります。そして、孤独死は高齢者に多いイメージを持たれると思いますが、近年では若者にも見られ、若年層でも 一人暮らしをしている場合、社会的なつながりが希薄なことが多く、例えば、30代の独身男性が、職を失った後に精神的な不安を抱え、一人暮らしのアパートで亡くなったという事例があります。近隣住民もこの男性と接触がなく、長期間にわたって体調不良や、困難な状況を誰にも相談できなかったため、孤独死に至りました。若くても孤独死として増加しています。今や社会全体で解決すべき問題とされているのです。
内閣府の「平成28年版高齢社会白書(概要版)」によると、孤独死が発見されるまでの平均日数は18日だと報告されています。18日もの間、誰にも気づかれずに放置されていたと考えると、胸が締め付けられるような気持ちになります。
私がもし孤独死して、18日間も誰にも見つけてもらえなかったら・・・そんな状況は、とても耐えられません。自分の存在が、そのように長く気づかれないなんて、想像するだけで悲しく、恐ろしく耐え難いことと思います。
孤独死してしまう人の特徴 ②孤独であること
単に一人で生活しているという物理的な孤立だけでなく、もう1つ 大きな影響とされているのが、心理的な孤独・孤立感が 孤独死を招いているとされています。
実際にあった事例ですが、都内に住む70代の男性が、周囲との接触がほとんどないまま、数週間にわたって誰にも気づかれずに亡くなりました。この男性は退職後、一人暮らしを始め、趣味や地域との関わりがほとんどなく、家族との交流も少なく、近所の人々も彼の存在を把握していなかったため、最終的には郵便物が溜まっているのを不審に思った配達員が警察に通報し、孤独死が発覚しました。
人間は「社会的動物」であり、人間は絶えず他者との関係において存在しているものです。例えば古代から、人間が敵や獣と戦い、自らの生存を担保していくためには、一人では何も出来ず、何よりも他者との結びつきが必要だった。敵を倒すために共に戦う。食べ物を共に確保し、分け合う。それが生きるそのものであり、そのつながりから放り出され、孤立することは、すなわち「死」を意味していました。
社会性を持つ動物や人間は、身体的な痛みと、孤独・孤立の痛みのどちらかを選ばなければならない状況に直面したとき、多くの場合、身体的な痛みを選ぶと言われています(孤独を避ける傾向)。これは驚くべきことですが、実際、刑務所で最も厳しい罰の一つである「独房監禁」を考えると、納得がいくかもしれません。
独房に閉じ込められ、誰とも話すことも、触れることもできない時間が続くと、人は心に深い傷を負います。
身体の痛みは薬や時間で癒されることが多いですが、孤独という心の痛みは、誰かとの繋がりがなければ、和らぐことはありません。
実際に、ある囚人がこう語ったことがあります。「どれほど肉体的な苦痛を与えられても耐えられるが、独房の中での孤独は耐え難い」と・・・
その言葉からも、私たちがどれだけ、人との繋がりを必要としているかが分かります。孤独が常態化すると、その「苦痛」に常にさらされることとなり、心身に「拷問」のような負荷を与えてしまい、身体のストレス反応を過剰に刺激し、ストレスホルモンであるコルチゾールを増加させるというのです。
高血圧になったり、白血球の生成が低下したりと言う影響を与え、心臓発作などを起こしやすくなります。遺伝子レベルでも変化が現れ、孤独な人ほど、炎症を起こす遺伝子が活発化し、逆に炎症を抑える遺伝子の動きが抑えられ免疫システムが弱くなり、感染症や喘息(ぜんそく)などへの抵抗力が低下し、病気を悪化させます。
孤独や孤立は人にとって、とてもつらい痛みです。だからこそ、私たちは周りの人とのつながりを大切にする必要があります。
今、あなたは孤独ではないですか?もしアナタがお若い方なら、『孤独死ドンと来い!』と思う方もいると思います。たとえ孤独を感じていなくても、将来 孤独になる可能性は誰にでもあります。もし人生で孤独な状況に直面したときでも、誰かと繋がっていることで心が癒され、もう一度、前向きに歩み出す力を得ることができることを、ぜひ忘れないでいてください。
孤独死してしまう人の特徴 ③経済的に困窮している人
孤独死をする人には、経済的に困窮しているケースが多く見られます。ある70代の男性は、年金だけで生活をしていましたが、その収入が十分ではなく、経済的に苦しい状況にありました。高齢になり、持病を抱えていたものの、医療費や介護サービスの費用を捻出できず、病院に行くのをためらっていました。さらに、体力が低下する中、食事や住環境の改善もできないまま、日常生活が困難に。最後には体調が急変し、一人暮らしのアパートで誰にも看取られず亡くなり、1ヶ月後に発見されました。
お金がないと、病院に行くことや介護サービスを受けることができず、健康状態が悪化しても放置されることが多くなります。十分な収入がないと、住居の環境が劣悪になりがちで生活環境が悪化します。
これが身体的・精神的な負担を増し、孤立感が強まりまることになります。
貧困により外出や趣味、社会活動に参加する金銭的な余裕がなくなり、人とのつながりが少なくなり社会的孤立が進みます。これが精神的なストレスを生み、最終的には孤独死につながるリスクが高まるとされています。
まとめ
非婚化が進む中、日本の生涯未婚率は右肩上がりで増加しており、2030年には男性の約3人に1人、女性の約4人に1人は生涯独身という時代になるといわれています。 市区町村をはじめとする自治体は、独自にさまざまな取り組みを始めていて、警察や民生委員、ボランティア、NPO法人といったさまざまな機関と協力し 見守り活動などを行っています。
地域のボランティア活動や趣味のサークルといったコミュニティへの参加をオススメします。
孤独に陥らないために重要なのは、「心から信頼でき、頼ることのできる人たちと、深く、意味のあるつながりや、関係性を築いているかどうか・・・であると思います。
この動画がアナタの人生の、少しでもお役に立てれば幸いです。