お葬式でのマナー違反は、実は「悪気ゼロ」で起きます。
でも、その“たった一言”“たった一つの行動”が、遺族の心を深く刺してしまうことがある。
「なんでこんな時に…」「あの言葉、一生忘れられない…」——悲しみの記憶が、苦しみの記憶に書き換わってしまう。私たちは現場で何度も見てきました。
さらに問題なのは、葬儀でのNGが あなたの“人としての評価”を一瞬で決めてしまう こと。
その後の人間関係や、地域での暮らしにまで影響した例も、本当によくあります。
だからこそこの記事では、現場で実際に多い「NG行動」と「なぜダメなのか」、そして「どうすれば避けられるのか」を、分かりやすくまとめます。
ご葬儀NGマナー① ロビーで“大声の会話・笑い声”—葬儀が同窓会に

実際にあったこと
お母さまを亡くされた喪主のご子息が、祭壇の前で静かに手を合わせていた。
そのすぐ後ろで参列者の笑い声が何度も響き、式後に喪主さまがこうおっしゃいました。
「笑い声が頭から離れなくて…お別れに集中できなかった」
なぜダメか
「場を明るくしよう」「気をつかってるつもり」でも、遺族にとっては**“大切な時間を壊される音”**になります。
もっとも多いのが、これです。
ロビーでつい——
「うわ〜久しぶり!元気だった?」
「あのとき◯◯はさ〜!」
と声が弾み、葬儀が“集まり”の空気になってしまう。
- 思い出話は 声の大きさ・内容・場所 を守る
- ロビーではなく、外に出て短く
- 式場内は「会話ゼロ」が基本
NG② スマホは“爆音と同じ”——マナーモードでも足りません
静まり返った式場での通知音・バイブは、想像以上に響きます。
実際にあったこと
読経中に「ブーッ…」と震えただけで、ご遺族の肩がピクッと跳ねたことがありました。
さらに珍しいケースですが、読経中に着信が鳴り、ご住職が読経を止めて「電源を切ってください」と注意されたことも。
回避の結論
- マナーモードではなく“電源OFF”
- ポケットの中で光るだけでも、遺族は「何かあった?」と不安になりますpasted
NG③ 「どうして亡くなったの?」は絶対NG—一番深く人を傷つける“詮索”
葬儀のNGの中で、いちばん人を深く傷つけるのがこれです。
なぜ危険か
聞く側は「心配してる」「気にかけてる」つもりでも、遺族は——
「人の不幸は蜜の味なのかな…」
「ただのやじうまに見える…」
と感じてしまうことがあります。
さらに追い打ちになるのが、
「喪主なんだからしっかりしなさい」
という叱咤激励。遺族は笑顔で返さなきゃと気を張り続け、帰宅後にどっと疲れが出ることもあります。

今日から使える“正解の言葉”
正解はシンプルです。
- 「このたびはお悔やみ申し上げます」
- 「大変でしたね」
そして、
- 長く話さない
- 無理に励まさない
思いやりは「聞かないところから始まる」——葬儀の場では特に大事です。
NG④ 遅刻・読経中の入室——儀式を“中断”してしまうことがある
葬儀の時間は儀式そのもの。途中で入る行為が、式の空気を裂いてしまうことがあります。
実際にあったこと
読経中に慌てて入室し、ドアの「バタンッ」という音で、全員の視線が一斉に向いた。
また、走って入ってきた方が段差につまずいて転倒し「ドンッ」という音で式が一瞬止まってしまったことも。pasted
回避のコツ
遅刻したら、すぐに入らない勇気がマナーです。
- 葬儀社スタッフの案内に従う
- 焼香のタイミングまで廊下で待つ、など
NG⑤ 写真・動画撮影——“記録”ではなく“侵入”になる
「記念に残したい」「親戚に見せたい」「花祭壇がきれいだから」
悪気なく撮ってしまう方が、思った以上に多いのが現実です。
でも葬儀は、誰かの“一生に一度の最後のお別れ”。
そこには写されることを望まない、深い悲しみがあります。
写真は“思い出”ではなく、悲しみを勝手に持ち去られる行為になってしまうことがある。pasted
さらに深刻なのが、ご遺体のお顔を撮る人が実際にいること。
ご遺族は「やめてください」と言える状態ではないため、私たちスタッフが必ず止めます。pasted

結論
葬儀の場は“プライバシーの極み”。
撮影は 全面NG と思ってください。
「撮らない」という選択が、遺族の心を守る最大のやさしさになります。
最後に:マナーは“ルール”じゃない。人の痛みを守るための思いやりです
ひとつひとつの行動が、どれも「大切な誰かの心」に直結します。
だからマナーは、形式ではなく思いやり。
今日からできる、たった3つだけ。
- 静かにする(声・態度・場の空気)
- スマホは電源OFF
- 詮索しない/撮らない
これだけで、あなたはもう「人の心に寄り添える人」になれます。

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