「親名義の家や土地、まだ そのままです」
葬儀のご相談を受ける中で、実はこの話が“あとから”大きな問題になるケースが増えています。
昔は、「落ち着いたらやればいい」と後回しにできました。
でも今は、制度が変わり 相続登記を放置すると不利益(罰則の可能性) が出てくる時代です。
さらに怖いのは——
最近亡くなった親だけの話ではなく、10年前・20年前に亡くなった親や祖父母の不動産 が、そのまま未登記で残っているケースも対象になり得る、という点です。
このブログでは、相続人の方が 「今すぐ何をすればいいか」 を、現場目線で分かりやすく整理します。

「相続登記」は、放置すると リスクが膨らむ
相続登記とは、亡くなった方名義の不動産(土地・建物)を、相続人名義へ変更する手続きです。
そして今は、相続で不動産を取得した場合、“取得したことを知った日から一定期間内(例:3年以内)に申請が必要” とされ、正当な理由なく放置すると 過料(ペナルティ)の対象になる可能性 がある、というルールが強く意識されるようになっています。
ここで起きるのが、遺族の「詰み」パターンです。
- いざ売ろうと思ったら 売れない
- 貸したいのに 貸せない
- 片づけや解体の相談をしても 前に進まない
- 兄弟で意見が割れて、手続きが止まる
「知らなかった」だけで、時間もお金も、そして家族関係まで傷つく。
私たちは、それを何度も見てきました。
なぜ今、制度が変わったのか?
“政治の話”じゃなく、生活の話です。相続登記が後回しにされ続けると、所有者が分からない土地や空き家が増えます。
すると社会全体で、こんな問題が起こります。
- 道路や公共工事が進まない
- 災害復旧が遅れる
- 空き家・荒れ地が増える
- 売却も活用もできず、地域が疲弊する
つまりこれは「個人の怠慢」ではなく、社会の仕組みとして限界が来た という話です。
だから国が動いた。結果として、私たちの暮らしに直撃しています。

放置されがちな理由は、シンプルに“人間らしい”
相続登記が放置される理由は、実務よりも感情が大きいです。
- 相続の話をしたくない(気持ちが追いつかない)
- 兄弟で揉めそうで触れない
- 売る予定も使う予定もない
- 固定資産税も安いし、とりあえず…
- 親の代・祖父の代から名義がそのまま
- 特に多い:使っていない実家/地方の土地/畑・山林
だからこそ、「早くやれ」ではなく、揉めずに進む“順番” が必要です。

【ここが命綱】今すぐできる「3ステップ」
【相続登記の第一歩】
ステップ①:亡くなった方名義の不動産が“あるか”を確認する
「家があるから分かる」だけでは危険です。
意外と多いのが、知らない土地・山林・小さな持分 です。
ステップ②:確認方法はこの3つ(まずこれだけでOK)
- 家の中の“権利証っぽい書類”(茶封筒/古いファイルに眠っていることが多い)
- 毎年届く固定資産税の納税通知書
- そして一番おすすめが—— 役所で「名寄帳(なよりちょう)」を取る
名寄帳は、ざっくり言うと
「その人が持っている土地・家を、役所が一覧で出してくれる紙」 です。
「え?こんな土地も持ってたの?」が一発で分かります。
漏れなく確認したい方は、ここが強いです。

ステップ③:相続人の整理と、進め方の相談へ
不動産が見えたら次に必要なのは
「誰が相続人か」「誰が手続きを主導するか」「どう分けるか」の整理です。
ここで曖昧なまま進めると、後から一気に揉めます。
【失敗エピソード】名寄帳を取らずに放置 → 売れない → 兄弟で揉める
50代の長男Aさん。お母さまを見送ったあと、こう言いました。
「落ち着いたら手続きします…今は無理です…」
その気持ちは、痛いほど分かります。
ところが1年半後、兄弟で「母の家を売って整理しよう」と不動産屋さんに相談したら、
「登記名義がお母さまのままなので売れません。まず相続登記です」
ここでAさんは初めて現実に直面します。
しかも名寄帳を取っていなかったため、「不動産はその家だけ」と思い込んでいた。
名寄帳を取ったら、まさかの追加が出てきました。
地方に小さな土地が1筆。親戚の家の近くで、お父さまの代から残っていた土地です。
すると兄弟の意見が割れます。
- 兄「全部まとめて売ろう」
- 弟「その土地は残したい。先祖代々の土地だ」
- 妹「そもそも私は手続きに関わりたくない…」
結果、話がまとまらず売れないまま。
Aさんが最後に言った言葉が、忘れられません。
「葬儀が一番大変だと思ってた。でも…手続きの方が、家族がギクシャクしてつらかった」
遺産は、金額より 感情 が動きます。
だから私たちが伝えたいのは、これです。

「親御さんが残したのは、争いのタネじゃない」
家族がケンカするためのものじゃない。
“傷つかない決め方”をしてほしい。
葬儀屋として、どうして この話をするのか
葬儀は“区切り”を作る仕事です。
でも、区切りがついた後に、手続きで家族が揉めたら…それはつらすぎる。
最後に残るのは、家族の関係ですから。
だから私たちは、お葬式の後に遺族がもう一回傷つくのを、少しでも減らしたい。
そのために「今できる確認」から、丁寧にお伝えしています。

まとめ:今日からやることは、たった一つ「名義の棚卸し」
もし、親名義の家や土地が関係しそうなら——
まずは 「不動産が何があるか」を一度見える化 してください。
- 権利証っぽい書類
- 固定資産税の納税通知書
- 名寄帳(これが最強)
ここまでできれば、次の一手が打てます。
多摩中央葬祭(森の風ホール)より
「ご葬儀は地元の葬儀社が一番」
東京23区以外の多摩エリアはお任せください。1979年創業、真剣に生きる!を考える、多摩中央葬祭 森の風ホール(立川・府中・国立・昭島)森山泰文です。
※また、弊社の「たまチュウ安心クラブ」にご加入の方は、2親等まで自社式場利用料が全額無料・ご安置料も全額無料。ご負担が重くなりやすい費用をまるごと0円にすることで、同じ内容でも大きく負担を抑えられます。相見積もり・事前相談の1社として、本気で比べてみてください。


0120-136-841