神社に行くと、必ず目に入る――あの門。
でも、「鳥居って、なんであそこに立ってるんだろう?」
…考えたこと、ありますか?
ただの入口なら、門でいいはずなんです。
なのに、鳥居だけは違う。
くぐった瞬間、空気が変わる。
ざわついていた心が、ふっと静かになる。
背筋が、自然と伸びる。
誰に教わったわけでもないのに、手を合わせたくなる。
鳥居って、建物じゃなくて、心のスイッチなんだって。
今日は、その鳥居について——
意味、由来、種類、くぐり方、そして人生との向き合い方まで、
一から丁寧にお話しします。
「知ってるつもりだった」が、「全然知らなかった」に変わるはずです。

目 次
- 鳥居は「門」じゃない──いちばん大事な役割
- 鳥居の由来──なぜ”鳥”なのか
- 形が違うのには理由がある──代表的な種類
- 鳥居の色、赤の意味──木なの?石なの?
- 正しいくぐり方と、やりがちな失礼
- 鳥居が教える「人生の節目」と心の整え方
- まとめ
1. 鳥居は「門」じゃない──いちばん大事な役割
結論から言います。
鳥居は、境界線です。
ここから先は、ただの公園じゃない。観光地でもない。
神さまの領域に入ります——という、目に見えるサイン。
だから、鳥居の前に立つと、自然と姿勢が正しくなる。
誰に言われたわけでもないのに、声のトーンが変わる。
あれって、鳥居が心の中の礼儀を引き出してくれてるんですよね。
そして大切なのは——
境界線って、「閉じるため」じゃなくて、切り替えるためにあるということ。
仕事モードから、静かな自分へ。
日常から、手を合わせる自分へ。
そのスイッチが、鳥居なんです。
2. 鳥居の由来──なぜ”鳥”なのか
「鳥居」って、漢字が不思議ですよね。
鳥が居る、って書く。
由来にはいくつか説があります。
代表的なのは、神さまの使いが”鳥”だったという考え方。
昔の人にとって鳥は、空と地上を行き来する特別な存在。
“あちら側”と”こちら側”をつなぐ象徴でした。
だから、「鳥が止まる場所=神さまに近い場所」として、
境界を示す目印になった……という説ですね。
もうひとつは、もっと現実的で、
**「神域を示すための柱から始まった」**という説。
まず「ここから先は特別だよ」と示す必要があって、
柱が立ち、横木が渡され、今の形に近づいていった。
正解は、ひとつに断定できません。
でも共通しているのは——
鳥居が昔からずっと、**”ここから先は大切に扱う場所”**を示してきた、ということです。
3. 形が違うのには理由がある──代表的な種類
鳥居って、よく見ると形が違うんです。
上の横木が反っているものもあれば、まっすぐなものもある。
ざっくり言うと、代表的なのは2つ。
ひとつは、上の横木が反っていて、柱の上に少し出っ張りがあるタイプ。
見た目が華やかで、街でよく見かけます。
もうひとつは、全体がすっと直線的で、簡素なタイプ。
厳かな雰囲気が強い。
これ、どっちが偉いとか、正式とかじゃないんです。
神社の歴史や、建てられた背景、土地の文化で、自然に形が違う。
面白いのは、鳥居の形が違うだけで、受ける印象も変わること。
反っていると、柔らかい。
直線だと、凛としている。
つまり鳥居は、神社の”性格”まで表しているんですよね。
4. 鳥居の色、赤の意味──木なの?石なの?
鳥居といえば、赤。
でも全部が赤いわけじゃない。
木の色そのままのものもあるし、石でできたものもある。
赤には諸説ありますが、大きく言えば——
魔除け、清め、生命力のイメージです。
昔の朱は貴重で、防腐の役割もあった。
だから、実用と信仰が、ちゃんと重なっているんです。
そして材質。
木は温かみがあって、育つ・朽ちるという時間が見える。
石は強く、長く残る。
どっちにも、意味がある。
私は思うんです。
鳥居って、色や材質以上に——
そこに立ち続ける覚悟みたいなものが、出るんだって。
風雨にさらされながら、何十年も、何百年も、
「ここは大切な場所だよ」って言い続けている。
すごいですよね。
5. 正しいくぐり方と、やりがちな失礼
難しく考えなくて、大丈夫です。
ポイントは、敬意だけ。
まず、鳥居の前で軽く一礼。
次に、くぐる時は真ん中を避けて、左右どちらかを通ります。
真ん中は「神さまの通り道」と言われています。
それから、境内でふざけすぎない。
写真を撮るのはいい。観光もいい。
でも、“場所の空気”を壊さない——これが一番大事です。
やりがちな失礼は——
鳥居にもたれて笑いながら長話をしたり、
鳥居の前で大声で愚痴をこぼしたり。
神社って、お願いごとをする場所でもあるけど、
それ以前に、**”整える場所”**なんですよね。
「お願いする」より先に、
自分の姿勢を整える。 だから、鳥居があるんです
6. 鳥居が教える「人生の節目」と心の整え方
鳥居って、人生に似てると思いませんか?
こちら側と、あちら側があって、
一歩くぐると、景色が変わる。
入学、就職、結婚、子育て、介護——そして、お別れ。
人は節目のたびに、気持ちの切り替えが必要になります。
でも、切り替えって難しい。
頭では分かってても、心が追いつかない。
そんな時に、**鳥居みたいな”境界”**があると、
人は前に進みやすいんです。
神社に行く理由って、お願いだけじゃない。
「よし、切り替えよう」って、自分に言い聞かせる時間。
それを形にしてくれてるのが、鳥居。
だから、くぐるだけで、少し落ち着くんですよね。
⒎まとめ
今日は「鳥居」について——
意味、由来、形、色、くぐり方、そして心の整え方までお話ししました。
鳥居は、ただの入口ではありません。
神さまの場所を守る境界線であり、
私たちの気持ちを切り替える心のスイッチです。
作法は、完璧じゃなくていい。
大切なのは、形より、気持ち。
一礼ひとつで、空気は変わります。
その一瞬が、あなた自身を整える時間になります。
もし次に鳥居を見かけたら——
くぐる前に、深呼吸だけしてみてください。
きっと、いつもより静かな自分に戻れます。

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