告別式が終わった後、ご火葬前に故人様へ向けた品物をお棺の中にお入れいただくことができます。
この品物を一般的に副葬品と呼びます。
中には、
「私の棺にはこれを入れてほしい」
とか、
「好きだったこれをお棺に入れてあげたい」
などと、あらかじめ副葬品を選んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
しかし、どんなものでも棺に入れて良い!というわけではありません
このブログでは、副葬品について深掘りしてご紹介いたします。
入れて良いもの
お棺の中に入れることのできるものはいくつかありますが、
ここでは代表的なものを3つご紹介いたします。
1. お花
祭壇で使われていたものや、式場内で飾られていたご供花などをお入れいただけます。
告別式が終了したのち、お納めしやすいようにスタッフが綺麗に整え、皆様のお手によりお入れいただきます。
祭壇やご供花は私共が準備いたしますので、使って欲しいお花がある場合は打ち合わせ時にご相談ください。
【注意】
触るのに危険な毒や棘のあるお花や、死を連想させる黒色・血を連想させる赤色のお花、
また、ご火葬後のご遺骨に色が移る可能性のある色が濃いお花などは避けた方が良いでしょう
2. お手紙
ご葬儀には、故人様との別れを受け入れる儀式という役割もあります。
故人様へ生前の感謝を伝えるためのお手紙は、副葬品としてふさわしいので、
ご遺族・ご親族の方はぜひ入れて差し上げてはいかがでしょうか。
また、森の風ホールではこのようにラストメッセージコーナーを常設しております。
お手紙を書く時間がなかった方や、式場に到着してから伝えたいことが浮かんだ方は、
ぜひラストメッセージコーナーのレターセットをご活用ください。
3. 食べ物・飲み物
故人様が生前好きだった食べ物や飲み物もお棺にお入れいただくことができます。
中には工夫が必要なものもございますので、あらかじめご準備いただけますと
スムーズにお入れいただけます。
【水分量の多い果物】例)スイカ、りんご、桃など
水分量の多いものは燃えにくいため、事前に小さく切り分けておきましょう。
【お酒】例)缶ビール、瓶に入った日本酒
紙パックのお酒は問題ありませんが、缶や瓶などはご火葬の妨げになるためお入れいただけません。
・お棺に入れる前に紙コップに移す
・菊の葉などを使って故人様のお口元におつけする
といった方法でお入れいただけます。
入れてはいけないもの
燃えないもの・燃やすと有毒ガスが出るものは入れることができません。
日本ではご葬儀終了後、99%以上が火葬を行います。
そのため、燃やすことができないものは、棺の中にお入れする副葬品としてはふさわしくありません。
燃やせないものと一口に言っても、大きく4種類に分類されますので、
ここではそれぞれをご紹介いたします。
1. 公害の原因や爆発の恐れのあるもの
ご火葬中に有毒ガスが出る、爆発の恐れがあるものはお入れできません。
例)発泡スチロール、ゴルフボール、CD、スプレー缶、ライターなど
2. 火葬炉の故障原因となるもの
火葬炉を傷める原因となるものはお入れできません。
例)釣竿、ゴルフクラブ、テニスラケットなど
3. 故人様のお身体を損傷させる原因となるもの
ご火葬中に故人様のお身体を損傷させる恐れのあるものは、お入れできません。
例)携帯電話(スマートフォン)、腕時計、メガネなど
メガネはご収骨後の骨壷の中にお入れいただくことができますので、あらかじめご相談ください。
また、腕時計や杖などを故人様のそばに置いておきたいという方は、
写真をお撮りいただき、印刷したものをお棺の中にお入れいただくことをおすすめいたします。
4. 紙幣・硬貨
お金を燃やすことは法律で禁じられています。仏教で古くから副葬品として馴染み深い「六文銭」は、
現代では紙に印刷したものを代わりに入れることが多いようです。
六文銭
故人様が極楽浄土に行くまでの道のりで、お金に困ることのないように、
六文銭を副葬品として納めていたそうです。
あの世で使うお金という意味から、「冥銭」とも呼ばれています。
かつては本物の一文銭(お金)を6枚納めていたようです。
このように、燃やすことのできないものは、お棺の中に入れてはいけません。
しかし、中には「故人様のそばに置いておきたい」というものがある方もいらっしゃると思います。
森の風ホールではメモリアルコーナーをお作りいただくことができます。
故人様が大切にされていたものや、好きだったものなどを式場内にお飾りいただけます。
また、ご葬儀前やお別れ時などに故人様が好きだった音楽をかけることも可能です。
ぜひお打ち合わせ時に担当者へご相談ください。
YouTube「多摩おそうぎch」もぜひご覧ください!
YouTubeでも副葬品についてご紹介しておりますので、ぜひご覧くださいませ。