喪主の挨拶は、故人を偲ぶ集まりに参列してくれた方々への感謝を述べます。挨拶はシンプルで、丁寧な言葉遣いで長くならないようにします。
目 次
⒈喪主の挨拶の構成
⒉気候が良い時期の挨拶
3.雨の日の挨拶
4.大雨などの悪天候の挨拶
⒌猛暑の時の挨拶
⒍極寒の時の挨拶
7.まとめ
⒈喪主の挨拶の構成
① 冒頭の挨拶
最初に、参列者への感謝を述べます。
例: 「本日はお忙しい中、〇〇(故人の名前)の葬儀にご参列いただき、誠にありがとうございます。」
② 故人について一言
次に、故人について簡単に触れます。故人との思い出や人柄を述べ、感謝の気持ちを伝えます。
例: 「〇〇は、生前多くの方に支えられ、幸せな人生を送ってまいりました。皆様には生前よりご厚情を賜り、深く感謝申し上げます。」
③参列者への感謝
改めて参列者に対し、感謝の気持ちを表します。
例: 「本日は皆様のおかげで、無事に葬儀を執り行うことができましたこと、心より感謝申し上げます。」
④結びの言葉
最後に、故人への供養を願いつつ、参列者への健康や今後の支援をお願いする一言を添えます。
例: 「今後とも変わらぬご厚情を賜りますようお願い申し上げます。どうぞお体にお気をつけてお帰りください。本日は誠にありがとうございました。」
⒉気候が良い時期の挨拶
天候が良い時期に葬儀を行う場合、天気や季節を入れて、参列者が気持ちよく感じるようにします。
穏やかな雰囲気の中で故人を静かに見送ることができるため、挨拶も少し長めにし、故人との思い出を共有する内容を含めます。
参列者の皆様、本日はお忙しい中、また、このように穏やかな天候の中で、○○(故人の名前)のためにお集まりいただき、心より感謝申し上げます。
本日、このように美しい季節に恵まれ、皆様の温かいお心に包まれながら、○○を見送ることができることを、家族一同感謝の気持ちでいっぱいです。
○○は、生前より皆様に多くのご縁と支えをいただき、幸せな人生を送ることができました。これからも皆様のお心に○○が残り続けることを、故人も望んでいると思います。
おかげさまで、無事に見送りの儀を終えることができましたが、皆様には今後も変わらぬご支援をお願い申し上げます。 今日はお天気も良く、どうかご無理のないよう、ゆっくりとお帰りください。本日は誠にありがとうございました。
3.雨の日の挨拶
雨を「故人を惜しむ涙」や「清めの雨」として用います。
「本日はあいにくの雨の中、足元の悪いところをわざわざお運びいただき、心より御礼申し上げます。皆様のお越しを、故人もきっと天から見守りながら感謝していることと思います。
この雨は、まるで故人を惜しむ涙のようにも感じますが、同時に、私たちの心の中で新たな一歩を踏み出すための清めの雨であるとも思います。私たち家族にとって、故人との別れは大変辛いものでありましたが、皆様方の温かい励ましやお心遣いが、どれほど私たちの支えになったか計り知れません。
今日この雨がやがて止み、空が晴れるように、私たちも少しずつではありますが、悲しみを乗り越え、前へ進んでいこうと思っております。故人が私たちに遺してくれた数々の思い出や教えを大切に、日々を過ごしていきます。
皆様、本日は誠にありがとうございました。どうか今後とも、故人のことを心の片隅に留めていただけましたら幸いです。これからも変わらぬお付き合いを、どうぞよろしくお願い申し上げます。」
4.大雨などの悪天候の挨拶
悪天候にもかかわらず参列してくれたことへの感謝を強調し、天候に対する配慮を参列者に伝えます。
大雨や台風などの悪天候時は、参列者が早めに帰宅できるように、挨拶は短めにすることが大切です。
参列者の皆様、本日は誠にありがとうございます。
本日はあいにくの悪天候にもかかわらず、○○(故人の名前)のために足をお運びいただき、心から感謝申し上げます。天候が大変厳しい中、皆様の温かいお気持ちが私どもの胸に深く響いております。
本来であれば、もう少しゆっくりと故人を偲びたいところですが、このような天候ですので、どうか皆様、足元には十分お気をつけてお帰りください。
皆様に支えられ、故人も安らかに旅立つことができると信じております。今後とも、私たち家族を温かく見守っていただければ幸いです。本日は誠にありがとうございました。
⒌猛暑の時の挨拶
猛暑の時期は、猛暑の中で参列してくれたことへの感謝を伝えるとともに、体調への配慮を示し、短めで簡潔な挨拶を行います。
本日は、猛暑の中、故○○(故人の名前)の葬儀にご参列いただき、誠にありがとうございます。
連日の厳しい暑さにもかかわらず、皆様にはわざわざお越しいただき、故人も天から深く感謝していることと思います。故○○は、生前、皆様から多大なるご厚情とご支援を賜り、おかげさまで充実した人生を送ることができました。私たち家族一同、心より御礼申し上げます。
突然のことで私どももまだ気持ちの整理がついておりませんが、皆様の温かいお言葉に励まされております。どうぞ、故人との思い出を大切にしていただければ幸いです。
また、今日は非常に暑い中での式となり、皆様には大変ご無理をお願いしております。どうか、くれぐれもご無理のないよう、お体に気をつけてお帰りいただければと思います。
皆様のご厚情に感謝申し上げ、これにてご挨拶とさせていただきます。本日は誠にありがとうございました。
⒍極寒の時の喪主の挨拶
極寒の時期に行われる葬儀では、寒さが厳しい中、故人を見送るために足を運んでくれた参列者への感謝を述べ、丁寧で温かみのある挨拶にします。
本日は、寒さ厳しい中、故○○(故人の名前)の葬儀にご参列いただき、誠にありがとうございます。
この極寒の中、わざわざ足をお運びいただき、故人も心より感謝していることと思います。○○は生前、皆様からたくさんのご支援や温かいお心をいただき、幸せな人生を送ることができました。家族一同、心から御礼申し上げます。
突然のことで、まだ私たちも気持ちの整理がついておりませんが、こうして皆様に見守られながら○○を送り出すことができ、少しずつ前に進む力をいただいております。改めて、皆様のご厚情に感謝申し上げます。
本日は、寒さが大変厳しい中での葬儀となりました。どうぞ皆様、くれぐれも体調にはお気をつけて、お帰りの際も足元に十分ご注意いただければと思います。
最後になりますが、これからも私ども家族を温かく見守っていただけますようお願い申し上げ、これにてご挨拶とさせていただきます。本日は誠にありがとうございました。
7.まとめ
喪主の挨拶の変化球についてご紹介しました。葬儀の際、悪天候になる可能性も考えられます。そのような時でも、参列者に気を遣った大人の挨拶をしてみてはいかがでしょうか。