どちらもご先祖様や故人を供養する大切なものですが、それぞれ異なる役割と価値があります

目 次
- 時代背景
- 仏壇とお墓の違い
- 仏壇のメリット
- お墓のメリット
- 仏壇を選ぶ際のポイント
- お墓を選ぶ際のポイント
- 仏壇とお墓の両方を持つ選択肢
- 最後に
1.時代背景
庶民の家に仏壇や墓地が広がり始めたのは、**江戸時代(1603年〜1868年)**頃からとされています。
江戸時代初期には、仏壇やお墓は主に武士や上流階級の家にしかありませんでしたが、江戸幕府がキリスト教の排除を目的として「檀家制度(だんかせいど)」を導入したことですべての日本人がどこかの寺院に所属し、寺の檀家(だんか)として登録されることが義務づけられました。各寺院が檀家のお墓を設けるようになり、庶民でも自分のお墓を持つことが一般的になりました。檀家制度は 各家庭がどこかの寺院に属し、家族の供養や法要を通じて仏教と深く結びつく制度で祖先を供養する場として仏壇を置く習慣が広がり 江戸時代後期には仏壇が比較的手に入りやすくなり、庶民の家庭でも簡易な仏壇を持つ家が増えました。
その後、明治政府は、1868年の明治維新後に神仏分離令を発布し、日本古来の神道を重視する政策を打ち出しました。1871年には檀家制度が公式に廃止されました。個人や家庭が特定の寺院に所属する義務がなくなり、自由に信仰の選択ができるようになりましたが地域の習慣や家の伝統として寺院との関係を続ける家が多く、檀家制度に基づくような形が多く存在しています。

2. 仏壇とお墓の違い
仏壇とお墓の違いを確認しましょう。仏壇はご自宅に安置され、日々のお参りでお線香、仏具を通してご本尊、故人やご先祖をお祈りするためのものです。家の中で日常的に故人に寄り添えるのが仏壇の特徴です。
一方、お墓は故人の遺骨を安置し、墓参りを通じて故人やご先祖を供養する場所です。家族全員で訪れて故人を偲ぶことができるので、家族の絆を感じる場でもあります。

3. 仏壇のメリット
仏壇の大きなメリットは、家の中で日常的に故人に手を合わせることができる点です。日常的にお線香を立てたり、手を合わせてお祈りすることで、日々故人を身近に感じることができます。特にお年寄りや家族が多忙で頻繁にお墓に行けない場合、仏壇があると便利です。
また、仏壇には家族の歴史や想いを継ぐ役割もあります。仏壇には過去帳や位牌などが安置され、家系やご先祖に対する感謝を日々の生活の中で自然と育むことができるため、代々のご先祖を敬う場としても重要な意味を持ちます。
仏壇は、仏具やお花、お供え物などを揃えて安置するため、選ぶサイズやデザインに応じて予算も考慮しやすい点も特徴です。住んでいる地域の宗派や家族の考え方に応じて選ぶことができます。

4. お墓のメリット
お墓は、家族全員が故人を偲びに集まる場所であり、家族が揃って故人を供養する特別な場です。お墓参りをすることで、家族間の絆が深まり、故人やご先祖とのつながりを強く感じることができます。
また、お墓は「永久に残る供養の場」としての意味を持ちます。世代を超えて家族の思いを継いでいく場であり、亡くなった方がその場で安らかに眠ることができるという精神的な支えにもなります。実際にお墓の前で手を合わせることで、家族一人一人が故人と対話し、心を落ち着けることができるのも大きな魅力です。
ただし、お墓は永代使用権を取得して建てる必要があるため、費用や維持管理の手間がかかります。また、年に一度以上はお墓参りをすることが推奨されているため、頻繁に通えない場所にお墓を建てる場合は注意が必要です。

⒌ 仏壇を選ぶ際のポイント
仏壇を購入する際には、宗派に応じた仏具を揃える必要があるため、家族が信仰している宗派や、実家の伝統に合わせたものを選びましょう。仏壇のデザインやサイズも重要です。部屋に合わせてコンパクトなデザインやシンプルな仏壇を選ぶ方も増えています。
仏壇の価格は素材や装飾、サイズによって異なるため、予算を考慮して選ぶことになります。

⒍ お墓を選ぶ際のポイント
お墓を選ぶ際には、墓地の場所やタイプを考慮する必要があります。伝統的な墓地以外にも、最近では樹木葬や納骨堂など、様々な選択肢が増えています。家族で訪れやすい場所にあるかや、管理しやすいかも重要です。
お墓の購入には墓地の永代使用料や墓石の費用がかかります。さらに、管理費やメンテナンスの費用が発生することもあるため、予算と相談して決めることが大切です。

7. 仏壇とお墓の両方を持つ選択肢
本来は仏壇とお墓のどちらか一方ではなく、両方を持つものです。
仏壇とお墓の両方があることで、日常は仏壇で故人に手を合わせ、お盆や春秋のお彼岸、年末年始や命日や月命日、年忌法要の際には家族全員でお墓に集まることができるので本来はこうあるべきです。
ただし、両方を持つ場合は費用や管理の負担が増えるため、家族と相談して決めるのが良いでしょう。また、家の事情やライフスタイルに応じて、仏壇だけ、お墓だけ、あるいは両方の選択肢があることを家族で話し合っておくことが大切です。
8. 最後に
仏壇とお墓にはそれぞれに異なる役割があり、どちらが良いかは家族の考え方や生活スタイルに応じて選ぶのが一番です。お墓は代々の家族の供養を行うための場所としてふさわしい一方で、仏壇は日々の供養や感謝を捧げる場として身近で大切なものです。
もし仏壇やお墓の選択に悩んでいる方がいれば、家族で話し合いながら、それぞれの供養の意義を大切にすることで、最適な選択が見つかることでしょう。供養のかたちは変わっても、故人を思う気持ちが何よりも大切です。今回は「仏壇を買うか、お墓を買うか」についてお話ししました。


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