家族が亡くなった。
その瞬間から、時間は一気に進み始めます。悲しみの中で、次々と決めなければいけないことが押し寄せてくる。「何から手をつければいいの?」「これで合ってるの?」そんな不安でいっぱいになります。
実は、初めてのお葬式で多くの方が後悔するのは、「知らなかった」「聞けなかった」「慌てて決めてしまった」この3つなんです。
今日は、家族が亡くなった時、最初の24時間から葬儀当日まで、何をどの順番で進めればいいのか。実際の流れに沿って、一つずつ丁寧に解説します。
本日の目次
- 臨終直後〜最初の1時間でやること
- 24時間以内:葬儀社の選び方と連絡
- 搬送とご安置:自宅か施設か
- 打ち合わせで決めること(予算・形式・日程)
- 通夜・告別式当日の流れと注意点
- よくある質問:お金・連絡・服装
- まとめ
臨終直後〜最初の1時間
まず、臨終を迎えた直後。病院や施設、自宅、それぞれで少し流れが違います。
病院で亡くなった場合
医師が死亡確認をします。その後、看護師さんが身体を清めてくれます。これを「エンゼルケア」と言います。
ここで大事なのは、慌てて病室を出る必要はないということ。しばらくは故人と一緒にいられます。少し落ち着いてから、次のステップに進んでください。
病院からは「できるだけ早くお迎えを」と言われることがありますが、これは病室の都合です。霊安室を利用すると、費用がかかる場合や霊安室には長時間ご安置できない場合もあります。まずは深呼吸。
自宅で亡くなった場合
かかりつけ医がいれば、その医師に連絡します。医師が来て死亡確認をしてくれます。在宅で看取りをしていた場合は救急車を呼んではいけません。必ず医師に連絡します。
かかりつけ医がいない場合は、まず110番ではなく119番に電話して、状況を説明してください。警察が関与するのは、事件性がある場合や、医師の診察がない場合だけです。
この時点でやること
- 親族への連絡(特に近い家族)
- 葬儀社への連絡(まだ決まっていなくても大丈夫)
- 死亡診断書の受け取り準備
焦らなくていいです。まずは故人との最後の時間を大切にしてください。
2. 24時間以内:葬儀社の選び方と連絡
臨終後、24時間以内に必ず必要になるのが「葬儀社」です。本当は臨終前に決めておくと安心です。
葬儀社をまだ決めていない場合
病院から紹介されることがあります。ただし、これは必ず使わなければいけないわけではありません。断っても問題ありません。
おすすめの選び方:
- 地元の葬儀社を調べる(地域密着の方が融通が利きやすい)
- 複数社に電話して、対応を比較する
- 「今すぐ契約」ではなく、「まず搬送だけお願いしたい」と伝える
葬儀社選びは「信頼できる人がいるかどうか」が一番大事です。料金も大切ですが、この後何日も一緒に動く相手なので、話しやすさ、誠実さを重視してほしいです。
葬儀社に伝えること
電話で伝える内容は以下の通りです:
- 故人の名前と続柄
- 現在いる場所(病院名・住所)
- 搬送先の希望(自宅・葬儀社の安置施設)
- 連絡先
「何もわからない」と正直に伝えて大丈夫です。誠実な葬儀社なら、一つずつ丁寧に教えてくれます。地元の葬儀社でしたら安置施設も地元にあるので安心です。
3.搬送とご安置:自宅か施設か
故人を病院から移動させる「搬送」。これは葬儀社が専用車両で行います。緑ナンバーでない場合は搬送はできません。
安置先の選択肢
①自宅
- メリット:故人と一緒にいられる、安置費用がかからない
- デメリット:スペースが必要、夏場は管理が大変、部屋の整理も必要
②葬儀社の安置施設
- メリット:24時間管理してもらえる、スペースを気にしなくていい
- デメリット:施設使用料がかかる(1日5,000円〜1万円程度)
③自宅が難しい場合
マンションでエレベーターが小さい、部屋が狭い、ペットがいる。こういう場合は無理せず施設を選んでください。故人を大切にする気持ちは変わりません。
安置後にやること
ご遺体の保全のため、ドライアイスや保冷剤を使います。これは葬儀社が手配してくれますが、夏場は腐敗が早くなるため特に注意が必要です。
それから、枕飾りという小さな祭壇を設置します。ここにお線香やお花、写真を飾ります。
4.打ち合わせで決めること
搬送・安置が終わったら、葬儀社との打ち合わせが始まります。ここで決めることは大きく4つ。
①葬儀の形式
家族葬:親族と親しい友人のみ(10〜30名程度) 一般葬:広く参列者を受け入れる(50名以上) 一日葬:通夜を省略して告別式のみ 直葬(火葬式):式を行わず火葬のみ
迷ったら、故人の交友関係と、家族の希望を優先してください。「世間体」より「納得できるお別れ」が大切です。
②日程
菩提寺がある場合は菩提寺の都合、そして葬儀場、火葬場の空き状況によって決まります。菩提寺は法事が土日に多く行われ、都合がつかないこともあります。葬儀場・火葬場は年末年始やお盆は混雑していることが多いです。
一般的な流れ:
- 1日目:通夜(17時〜19時頃)
- 2日目:告別式(11時頃)→ 火葬(13時頃)
友引の日は火葬場が休みのところが多いです。
③予算
ここが一番不安なところですよね。
家族葬の相場:70万円〜120万円 一般葬の相場:100万円〜200万円
見積りは必ず「基本費用・実費・追加オプション」の3つに分けて確認してください。
「予算はこれくらいで」と最初に伝えることが大切です。優良な葬儀社なら、その中で最善の提案をしてくれます。
④細かい内容
- 祭壇の種類とグレード
- 棺のサイズと材質
- 返礼品の内容
- 料理の種類(通夜振る舞い・精進落とし)
- 遺影写真の選定
全部を完璧にする必要はありません。「これだけは譲れない」というポイントを2〜3個決めて、あとは標準で大丈夫です。
私は思うんです、お金をかければいい葬儀になるわけじゃなくて、故人らしさが出ていることが一番の供養なんだと。
5.通夜・告別式当日の流れ
いよいよ当日です。
通夜の流れ(約1時間)
- 受付開始(開式30分前)
- 僧侶入場・読経
- 喪主・遺族の焼香
- 参列者の焼香
- 僧侶退場
- 喪主挨拶
- 通夜振る舞い(希望者のみ)
通夜振る舞いは、参列者に食事を振る舞う時間です。必須ではありませんが、地域によっては慣習として行います。
告別式の流れ(約1時間)
- 受付開始
- 僧侶入場・読経
- 弔辞・弔電の紹介
- 焼香
- 僧侶退場
- お別れの儀(棺に花を入れる)
- 出棺
出棺の時、喪主が挨拶をします。これが一番感情が溢れる瞬間です。無理に長く話す必要はありません。「ありがとうございました」だけでも十分です。
火葬場へ
霊柩車と親族車両で移動します。火葬には1〜2時間かかります。その間、控室で待機します。
骨上げをして、お骨を骨壺に納めます。地域によって「全部拾う」「一部だけ拾う」が違うので、係員の指示に従ってください。
6.よくある質問
Q1. 葬儀費用、いつ払うの?
多くの場合、葬儀後1週間以内に振込または現金払いです。カード払いに対応している葬儀社も増えています。事前に確認しておくと安心です。
Q2. 誰にどこまで連絡すればいい?
必須:
- 親族(三親等以内)
- 故人の親しい友人
- 勤め先(喪主・故人)
任意:
- 年賀状のやり取りがある人
- 地域の自治会・町内会
家族葬の場合、「近親者のみで行います」と事前に伝えることで、後々のトラブルを防げます。
Q3. 喪服がない場合は?
通夜は地味な平服でも問題ありません。告別式は喪服が基本ですが、急な場合はレンタルも可能です。葬儀社に相談してみてください。
Q4. 子どもは参列させるべき?
年齢や理解度によります。無理に参列させる必要はありませんが、お別れの機会として一緒に来るのも一つの選択です。泣いても騒いでも、それは自然なことです。最近では、核家族化が進み法事などの儀礼に参加する機会が少なくなっていますので、ぜひ、参加する機会を与えた方が良いと思います
7.まとめ
家族が亡くなった時の流れは、大きく分けて5つのステップ。
- 臨終直後:深呼吸して、親族に連絡
- 24時間以内:葬儀社を選んで連絡
- 搬送と安置:自宅か施設か、無理のない選択を
- 打ち合わせ:形式・日程・予算を決める
- 通夜・告別式:流れに沿って進める
初めてのお葬式は、誰でも不安です。でも、完璧にやる必要はありません。
大切なのは、故人を思う気持ち。それが伝わるお別れなら、それが最善の葬儀です。
わからないことは、葬儀社に何度でも聞いてください。誠実な葬儀社なら、どんな小さな質問にも丁寧に答えてくれます。
もし、「こういう状況だけどどうすれば?」「事前に準備しておきたい」という方がいらっしゃいましたら、いつでもご相談ください。
多摩中央葬祭 森の風ホールでは、無料の事前相談・ホール見学も承っています。 故人との最後の時間が、心穏やかなものになりますように。

0120-136-841