家族葬で後悔しないために|親戚トラブル・連絡範囲・費用を葬儀社が解説
「家族だけで静かに送ったのに、後から親戚に責められた」
こういったご相談を、私たち多摩中央葬祭では、実際に多くいただきます。
家族葬という選択自体は間違いではありません。ただ、「やり方」を少し誤るだけで、葬儀後の人間関係が大きく傷ついてしまうことがあります。
この記事では、家族葬で後悔しないための具体的な方法を、現場の葬儀社として解説します。

目次
- 家族葬とは?増えている理由
- なぜ家族葬で親戚トラブルが起きるのか
- 「呼ばない」と「知らせない」は別物
- 訃報連絡の範囲と伝え方
- 香典・参列辞退の正しい伝え方
- 葬儀後の報告はがきの書き方
- 弔問対応のポイント
- まとめ:後悔しない家族葬のために
- よくある質問
家族葬とは?増えている理由
家族葬とは、参列者を家族・近親者・ごく親しい方に限定した小規模なお葬式です。
参列者は一般的に5〜30名程度で、費用は一般葬と比べて抑えられることが多いです。
家族葬が増えている3つの理由
| 理由 | 内容 |
| 故人の希望 | 「大勢に来てもらうのは申し訳ない」という本人の意向 |
| 費用の問題 | 参列者が少なければ料理・返礼品・会場費が抑えられる |
| 遺族の負担軽減 | 大勢への応対が不要で、故人との時間を確保できる |
コロナ禍を経て、現在では地域によっては葬儀全体の半数以上が家族葬となっています。
なぜ家族葬で親戚トラブルが起きるのか
家族葬自体は、決して間違った選択ではありません。問題は、その「進め方」にあります。
世代間の価値観の違い
家族葬という概念が広まったのは、ここ20年ほどのことです。
60〜70代以上の方々の中には、「お葬式は関係者全員で見送るものだ」という感覚が根強い方も多くいます。
「最近は家族葬が普通だから」という感覚は、世代によっては通じないことがあります。
「知らされなかった」という傷
人は「亡くなったことを知らなかった」ことより、「知らされなかった」ことで、深く傷つきます。
「自分はその程度の関係だったのか」「せめて手を合わせに行きたかった」という感情は、参列できたかどうかとは別のところから来ています。
「呼ばない」と「知らせない」は別物
家族葬で最もよくある誤解がこれです。
「参列者を絞る=知らせなくていい」
これは違います。
- 「呼ばない(参列をお断りする)」:ご家族の判断として問題ありません
- 「知らせない(訃報を伝えない)」:後からトラブルになることが多い
「訃報を知る権利」と「葬儀に参列する権利」は、別物です。
参列をお断りしても、亡くなったことは伝える——これが家族葬で後悔しないための基本原則です。
訃報連絡の範囲と伝え方
知らせるべき方の目安
以下に当てはまる方は、基本的に連絡対象と考えましょう。
必ず連絡する方
-
- 故人の兄弟姉妹(疎遠であっても)
-
- 三親等以内の親族
状況に応じて検討する方
-
- 故人と交流のあった親戚(正月・盆に会っていた等)
-
- 故人の元職場の特に親しかった同僚・上司
-
- 古くからの近所付き合いがある方
迷う場合は「後から知られたときに気まずいかどうか」を基準にすると判断しやすいです。
二段階の連絡が効果的
① 葬儀前の訃報連絡
葬儀前日または当日に、以下の内容を伝えます。
「〇〇が〇月〇日に永眠いたしました。今回は、家族の意向により近親者のみで執り行います。後日改めてご報告申し上げます」
電話・メール・LINEなど手段は問いません。伝えることが重要です。
② 葬儀後の報告はがき
葬儀後2〜3週間以内に送ります。(詳しくは後述)
香典・参列辞退の正しい伝え方
香典や参列を辞退したい場合、伝え方に一工夫するだけで相手の受け取り方が大きく変わります。
NGな伝え方
「香典はご辞退させていただきます」
これだけでは「断られた」という印象を与えることがあります。
推奨する伝え方
「今回は家族の意向により小さく執り行いますので、香典はお気持ちだけいただければ十分です。〇〇も皆さまのご厚情に感謝していると思います」
参列辞退の場合は:
「今回はご遠慮いただきたいのですが、後日ご都合のよい時にお線香を上げに来ていただけると、〇〇も喜ぶと思います」
断りながらも、関係を閉じない一言を添えることが大切です。
葬儀後の報告はがきの書き方
報告はがきは、家族葬で参列できなかった方々への正式なお知らせです。
送るタイミング
葬儀後2〜3週間以内が目安です。四十九日の法要前後に送る方も多いです。
記載する内容
- 故人の氏名・享年
- 逝去の日時(詳細は省略可)
- 家族にて葬儀を執り行ったこと
- 生前のご厚誼への感謝
- 今後も変わらぬお付き合いのお願い
文例
謹啓 〇〇 〇〇は去る〇月〇日、享年〇〇歳にて永眠いたしました。
生前は格別のご厚誼を賜り、厚くお礼申し上げます。
葬儀は故人の遺志により、近親者のみにて相済ませました。
本来ならばご通知申し上げるところ、ご連絡が遅れましたことをお詫び申し上げます。
今後とも変わらぬご厚誼のほどよろしくお願い申し上げます。
弔問対応のポイント
報告はがきを出さないでいると、後日突然ご自宅に弔問に来られるケースがあります。
遺族にとって、予告なしの弔問は大きな負担になることがあります。
報告はがきに以下の一文を添えることで、弔問のタイミングをコントロールできます。
「弔問は、大変恐縮ではございますが、落ち着きましたらご連絡の上お越しいただけますと幸いです」
まとめ:後悔しない家族葬のために
家族葬で後悔しないための3原則をまとめます。
① 「呼ばない」と「知らせない」を区別する
参列をお断りしても、亡くなったことは伝える。
② 訃報連絡を二段階で行う
葬儀前に一報→葬儀後に報告はがき。
③ 辞退の言葉に一言の気遣いを添える
断りながらも、関係を閉じない言葉を一言添える。
家族葬は、人数を減らすお葬式ではありません。後悔を減らすために、誰に、いつ、どう伝えるかを丁寧に設計するお葬式です。
多摩中央葬祭では、地域の事情や親戚関係まで含めた事前相談を無料で承っています。「いざというときのために」という段階からでも、ぜひお気軽にご相談ください。
よくある質問(FAQ)
Q. 家族葬を選んだことを、後から親戚に怒られました。どうすればよかったですか?
A. まず、亡くなったことを事前に知らせていたかどうかがポイントです。葬儀後の報告はがきを送り、「家族の意向で小さく行いました」という説明を丁寧にすることで、多くの場合は理解していただけます。
Q. 訃報の連絡は、LINEでもいいですか?
A. 問題ありません。ただし、正式な報告はがきは別途送ることをお勧めします。LINEは補助的なツールと位置づけるのが適切です。
Q. 報告はがきは、自分で作らないといけませんか?
A. 葬儀社によっては文面作成のサポートをしています。多摩中央葬祭でも対応しておりますので、ご相談ください。
Q. 家族葬の費用の目安はいくらですか?
A. 参列者の人数や地域によって異なりますが、多摩地域では50〜100万円程度が一般的です。ただしプランの内容によって大きく異なるため、見積もりを複数取ることをお勧めします。
この記事は多摩中央葬祭のスタッフが実際の現場経験をもとに執筆しました。

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