「家族葬なら “安いはずが高い‼︎”そんな声が後を絶ちません。最新調査では家族葬の平均相場は105.7万円。ところが請求書を開けたら30〜80万円のオーバー……。その “追加費用” こそが真のお金の落とし穴です。」今回は家族葬 費用が膨らむ原因TOP5をランキング形式で深掘りし、見積りチェック必須ポイントと葬儀 費用節約術を伝授します。最後まで観れば、葬儀 後悔しない方法が見えてくるはず。一緒に“費用爆上がり5選”を暴いていきましょう!」

目 次
1.祭壇グレードアップ?
2.お布施と戒名ランクによる違い
3.料理・飲み物“延長オーダー”
4.ご安置延長と火葬場待ち
5.返礼品 & 会葬礼状の落とし穴
6.まとめ

1.祭壇グレードアップ?
葬儀社に支払う「パッケージ部分」です。祭壇のグレードや式場ランクで大きく上下します。――「写真と違う…もっと立派にしませんか?」その一言で祭壇グレードアップが始まります。スタンダード25万円→ハイグレード55万円、差額30万円。これは費用が高くなる理由の筆頭です。《実例》70代のお母さまを送ったA家。「せめて花を多めに」と追加し、最終的に予算オーバーになることも考えられますが、納得できる祭壇でしたらグレードアップしてもよいと思います。▷チェックポイントとして契約時に上限予算設定を“書面”でお伝えしておくと安心です。最近ではお花の仕入れ価格が「ここ3年で平均1.2〜1.3倍」上がっているので、使用するお花そして色、またデザインで費用は大きく変わりことがあります。初回打合せの際に、どこまでなら金額を出せるかを考えておくとスムーズに決められます。式場費用も大きく違いますが、使用する式場の大きさでも祭壇の見栄えが変わります。大きな式場ほど祭壇をグレードアップしないと、見た感じが寂しく変わりますので式場の大きさも考慮しましょう。

2.お布施と戒名ランクによる違い
お布施・戒名料・読経料は地域や寺院で大きく変わります。お布施が20万円から60万円へ跳ね上がる背景にあるのが戒名ランクアップ。院号が付くと格式は上がります。首都圏相場では読経料が15〜20 万円、戒名料が10〜100 万円、御車代・御膳料は各1〜2 万円と言われています。浄土真宗は位号のランク制がないので比較的低めですが、他の宗派では寺院の格や檀家かどうかで100万円超も珍しくはありません。禅宗系は脇導師と呼ばれる複数僧侶で営む通夜・葬儀になると高額になることも考えられます。脇導師が入ると導師の1/3前後を追加するのが目安です。菩提寺のある方は、「お気持ちで」と言われたら、過去に皆様が包まれた額を参考までに伺えますかと率直に質問しその後の49日法要や1周忌でのお布施も確認しておくと安心です。

3.料理・飲み物“延長オーダー”
通夜振る舞いの料理追加と飲み物追加は、宴席ムードで歯止めが利かない典型例です。一般葬に比べ予め参列者の人数を把握しているため料理追加は少ないですが、家族葬の場合、仲のいい友人たちが集合してしまうことがあります。首都圏ケータリングの平均は1人 4,500〜5,000円1人5000円のコースを20名追加すれば10万円。高いと感じるかもしれませんが「お父さんこんな一面もあったんだね」と語り合う時間は、“ムダ”ではなく“想い出投資”うれしい悲鳴、納得出費になります。実際、通夜や告別式後の戻り食事では終了時間が定められていることが多く、延々と飲食することはできないのでどこまで友人や親族を呼ぶかで飲食費は制御できます。

4.ご安置延長と火葬場待ち
ご安置延長は安置室の利用料は1日1.0〜1.5万円(平均)が相場。民間安置室は2万円超もあります。火葬予約が埋まり、3日延長で+3〜10万円。自宅で安置すれば良いのでは?と思いますが、自宅安置の際でも、スタッフが出張訪問するため費用はかかります。背景にあるのが火葬場待ち問題。火葬場によって、1日に火葬できる人数が決まっているため、予約は先着順。火葬場は友引と年末年始しか休業しないのですが、年末年始にどんどん予約が埋まってしまい、2週間以上待つことが1ヶ月続くようなこともあります。立川聖苑や府中の森市民聖苑、日野市営火葬場、八王子市斎場、南多摩斎場などの公営火葬場は市民無料のため混雑することが多いです。その際は民営で有料になりますが府中市にある日華斎場を利用した方が安価で済むこともよくあります。ちなみに日華斎場は火葬室にグレードが3つあり、完全個室の特別殯館(17万円)、上質の雰囲気の特別室(12万円)、明るく開放的な最上等室(9万円)と選ぶことができます。公営火葬場では時間しか選ぶことはできませんが、日華斎場ではご遺族にとって上質な大切なひとときを過ごすことができます。

5.返礼品 & 会葬礼状の落とし穴
返礼品には「即日返し」「後返し」「会葬御礼」と3つに区分されます。即日返しと後返しは香典に対する返礼品で、会葬御礼は参列への返礼品になります。余ったら返品できるのが一般的。ただし名入れ品と賞味期限の短い菓子は引き取り不可が多く、〆切超過も自己負担になることがあります。葬式まんじゅうが減ってしまった要因です。
そこでポイントは 2つ。
① 定番タオルやカタログギフトなど『返品前提の汎用品』を選ぶ。
② 数量は礼状も含め『確定人数+10%』で抑え、過剰在庫を防ぐ、令状は返品できません。
これで返礼品はムダ 0 円に出来ます。

6.まとめ
いかがでしたか? 費用爆上がり5選
祭壇・僧侶費・飲食・安置・返礼品は、 だからこそ
①契約前に上限予算を数字で固定し、
②参列人数と日程をシビアに管理し、
③「これは本当に必要?」と都度立ち止まる
この三つでムダは防げます。
けれど同時に忘れてはいけないのが、
「故人を想う心に費用を惜しむ必要はない」という温かい気持ち。大切なのは、想いを込めながらも冷静に選ぶ姿勢です。今回のポイントを活かし、見積りチェック必須項目を押さえて、“後悔しない、あたたかな家族葬”を実現してください。
