70代以上の親がいる方 元気なうちに聞いておく“もしもの時”4つ

70代・80代以上の親がいる方へ

親は、ずっと元気でいてくれる。
どこかで、そんなふうに思ってしまうものです。

けれど、ある日ふと気づきます。
「あれ、前より少し小さくなった気がする」
「歩くの、少しゆっくりになったかも」
「同じ話を何回も聞いた気がするな……」

その瞬間、胸の奥がざわつきます。
でも、いざ大切な話をしようとすると、なかなか切り出せません。

「まだそんな話は早いよ」
「縁起でもないこと言わないで」
そんな空気になってしまって、結局、何も聞けないまま時間だけが過ぎていく。

そして、もし突然その日が来たら——。
誰に連絡すればいいのか。
どんな医療を望んでいたのか。
葬儀はどうしたいのか。
喪主は誰が務めるのか。

分からないことだらけの中で、悲しむ間もなく、家族は次々に決断を迫られます。

私たち多摩中央葬祭でも、これまで多くのご相談を受けてきました。
その中で強く感じるのは、**「親が元気なうちに、ほんの少しだけでも話しておけばよかった」**というご家族の後悔が、本当に多いということです。

だからこそ今日は、70代・80代以上の親がいる方へ向けて、元気な今だからこそ聞いておきたい“もしもの時”の4つを、やさしく、分かりやすくお伝えします。


目次

なぜ「元気なうち」に聞くことが大切なのか?

多くの方は、親が倒れてから慌てます。
親が入院してから焦ります。
危篤と言われて初めて、「何も聞いていなかった」と立ち尽くします。

けれど本当は、その前にできることがあるのです。

しかも、難しいことを全部決めておく必要はありません。
完璧でなくていいのです。
たった一言、たった一つ方向性を聞いておくだけでも、その後の混乱は大きく減ります。

ご家族が苦しむのは、決断そのものよりも、**「本人の気持ちが分からないまま決めること」**です。
それは想像以上に つらいものです。

だからこれは、死の準備ではありません。
親の思いを受け取り、親らしさを大切にするための会話なのです。


1.最初に聞いておきたいのは「誰に連絡してほしいか」

「もしもの時、誰に連絡してほしい?」
最初の一歩として、実はこの質問がとても大切です。

葬儀や医療の話は重く感じても、この質問なら比較的自然に入りやすく、現実的です。
しかも、あとから本当に助かります。

ご本人の中には“連絡してほしい人・してほしくない人”がある

家族としては、「親戚にはみんな連絡した方がいいだろう」と思いがちです。
でも、ご本人の気持ちはそうとは限りません。

たとえば、

  • 昔から付き合いのある友人には知らせてほしい
  • 疎遠になっている親戚には知らせなくていい
  • 菩提寺には必ず連絡してほしい
  • 兄弟にはこう伝えてほしい

こうした思いは、ご本人にしか分からないことが少なくありません。

実際、亡くなられた後に親戚へ一斉に連絡したものの、あとから
「実は父は、その親戚には知らせてほしくなかったようなんです」
と分かるケースもあります。

もちろん、ご家族に悪気があるわけではありません。
でも、良かれと思ってしたことが、本人の希望とずれてしまうことがあるのです。

連絡先の希望は、家族への思いやりにもなる

「誰に知らせるか」は、ただの事務的な話ではありません。
ご本人の人間関係、人生の整理、最後に大切にしたいつながりが表れる部分です。

だからこそ、元気なうちにぜひ聞いてみてください。

「もし何かあった時、連絡してほしい人っている?」
「逆に、あまり大げさに知らせなくていい人もいる?」

それだけで十分です。
この一言が、あとで家族を大きく助けます。


2.次に大事なのは「延命・医療・搬送」の希望

ここは、もっとも話しにくく、でも実はもっとも後悔が残りやすいテーマです。

延命治療をどこまで望むのか。
入院した場合、誰が判断役になるのか。
もしもの時、どこに搬送してほしいのか。
一度自宅に帰りたいのか、それとも病院や施設の近くがよいのか。

このテーマを避けたくなる気持ちは、よく分かります。
怖いですし、重いですし、口にするだけで現実味を帯びてしまうように感じるからです。

でも、本当に苦しいのは、いざその場面になった時に、家族が
「父はどうしたかったんだろう」
「母はどこまで望んでいたんだろう」

と、分からないまま選ばなければならないことです。

家族を苦しめるのは「選ぶこと」ではなく「分からないこと」

深夜にお電話をいただく中で、涙声でこうおっしゃるご家族もいます。

「どうしたらいいのか分からないんです」
「父の気持ちを、何も聞いていなかったんです」

その苦しさは、言葉になりません。

逆に、ご本人からたった一言でも希望を聞いていると、ご家族は救われます。

  • 延命は無理に望まない
  • できれば自宅近くに戻りたい
  • 一度、家に帰りたい
  • 判断は長男に任せたい

正解を決める必要はありません。
大切なのは、ご本人の気持ちの方向性を知っておくことです。

こう聞くと、重くなりすぎません

真正面から
「延命治療どうする?」
と聞くと、どうしても身構えさせてしまいます。

そんな時は、少しやわらかく入るのがおすすめです。

「最近、知り合いのお父さんが入院して大変だったみたいで……」
「念のため聞いておきたいんだけど、もしもの時って、どうしたいとかある?」

このくらいで十分です。
大切なのは、詰めることではなく、気持ちを聞かせてもらうことです。


3.「お葬式はこうしたい」を聞いておくと、家族が救われる

お葬式のことを元気なうちに話すのは、たしかに簡単ではありません。
けれど、聞かなかった代償が大きいテーマでもあります。

どんなお葬式にしたいのか。
家族だけで静かに送りたいのか。
親しい友人にも来てほしいのか。
花をたくさん飾ってほしいのか。
喪主は誰が務めると安心なのか。

こうしたことは、亡くなった後に家族だけで決めようとすると、意見が分かれやすいのです。

ご家族の悲しみの中で、意見がぶつかってしまうこともある

実際に、こんなケースがあります。

お母様が亡くなられ、きょうだい3人で葬儀の話し合いをした時のことです。
長男は「家族だけで、できるだけ簡素にしたい」と言い、
次男は「母の友人も呼んであげたい」と言い、
娘さんは「母が好きだった花で見送ってあげたい」と願っていました。

どれも間違いではありません。
みなさん、それぞれお母様を思っての言葉です。

けれど、時間のない中で考えがぶつかると、ご家族は送り方を決める前に疲れ切ってしまいます。
悲しみの中での衝突は、想像以上に心を消耗させます。

お葬式は、亡くなった方のためであり、残された家族のためでもある

お葬式は、単なる儀式ではありません。
故人を見送る時間であり、残された家族の心を整える時間でもあります。

だからこそ、少しでもご本人の希望が分かっていると、家族は迷いにくくなります。

聞いておきたいのは、この2つです。

  • どんなお葬式がいいか
  • 誰が中心になって進めると安心か

ここまで聞ければ十分です。
細かなことまで全部決めなくてもかまいません。

さらに確認できると安心なこと

できれば次のことも、あわせて共有しておくと安心です。

  • 通帳や印鑑の保管場所
  • 保険証券の有無
  • 加入している保険の内容
  • 大事な書類の場所

これも完璧でなくて大丈夫です。
「たしかここにあるよ」
「この保険には入っているよ」
その程度でも、いざという時の負担は大きく違います。


4.最後に聞いてほしいことは ◯◯…

最後に、ぜひ聞いてほしいことがあります。
それは、手続きでも、お金でも、医療でもありません。

**「何を大切にして生きてきたのか」**です。

たとえば、

  • 若い頃、一番うれしかったこと
  • 本当は誰に感謝しているのか
  • 会いたい人はいるのか
  • 大切にしてきたものは何か
  • 今、気になっていることはあるか

こうした会話は、一見すると“もしもの準備”には見えないかもしれません。
でも、実は一番大切なことかもしれないのです。

親の人生を知ることが、残された家族を支える

別れのあと、人は「もっと話を聞いておけばよかった」と思います。
どんな思いで生きてきたのか。
何を大切にしてきたのか。
本当は何に感謝していたのか。

それを少しでも知っているだけで、残された家族の心の整理は大きく変わります。

何も聞けないままの別れ。
少しでも思いを受け取ってからの別れ。

その差は、とても大きいのです。

親の希望を聞くというのは、死の準備ではありません。
その人らしさを受け取ることです。
親の人生に、あらためて耳を傾けることです。


では、どうやって切り出せばいいのか

「大事なのは分かった。でも、やっぱり切り出しにくい」
そう感じる方も多いと思います。

そんな時は、一度に全部聞こうとしないことです。
雑談の延長で、やさしく、一つだけ聞いてみてください。

切り出しやすい聞き方の例

  • 「最近、知り合いのところでそういう話があってね……」
  • 「念のため聞いておきたいんだけど、もしもの時ってどうしたい?」
  • 「お父さんらしい送り方って、どんな感じだと思う?」
  • 「誰には連絡してほしい、とかある?」
  • 「今のうちに聞いておいた方が、あとで困らないかなと思って」

ポイントは、説得しないこと、責めないこと、詰めないことです。
答えたくなさそうなら、その日はそれで終わっても大丈夫です。

一度で全部聞けなくてもいい。
少しずつでいい。
会話のきっかけが生まれたこと自体が、大きな前進です。


まとめ|未来の自分と家族を助けるのは、今のやさしい一言です

親が元気なうちに聞いておきたい“もしもの時”の4つ。
あらためて整理すると、次の4つです。

元気なうちに聞いておきたい4つ

  1. 誰に連絡してほしいか
  2. 延命・医療・搬送の希望
  3. どんなお葬式を望むか、喪主は誰がよいか
  4. 何を大切にして生きてきたか

どれも、今すぐ全部決める必要はありません。
ただ、少しでも話しておくこと。
それだけで、将来の混乱や後悔は大きく減ります。

そしてそれは、親を不安にさせることではありません。
親の思いを大切にすることです。
親を大切に思っているからこそ、今、聞いておく。
そのやさしさが、未来の自分と家族を救います。


多摩中央葬祭では、事前相談を無料で承っています

「何から聞けばいいか分からない」
「親にどう切り出せばいいか迷っている」
「葬儀や事前相談の流れを知っておきたい」

そのような方は、どうぞお気軽にご相談ください。

多摩中央葬祭では、事前相談を無料で承っております。
立川・府中・国立・昭島をはじめ、多摩地域でご葬儀をお考えの方に、分かりやすく、やさしく、現実的にお話ししています。

慌てる前に、少しだけ。
元気な今だからこそできる備えを、一緒に考えていきましょう。


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