火葬中のご遺体って動くのです!手を上げたり 起き上がったりします

驚いたんですが、ご遺体は火葬している時、動くことが結構あるのです!!

私たちは仕事柄、火葬場に毎日行きます。現役火夫さんから、この話を初めて聞いた時には、嘘でしょ!?と思い、非常に驚いたのですが・・・想像してみたら、ちょっと怖いというか、キツイ!な・・とも思いました。

火葬は、多くの人にとって馴染みのないことかもしれませんが、皆さんは火葬がどのように行われているかご存知ですか?実際にはどのように行われているか?知らない方がほとんどだと思います。今回は、火葬に関する興味深い事実やプロセスについてと、火夫さんたちの仕事、火葬の裏側をご紹介していきましょう。

また、私も初めて聞いた時には非常に驚いたのですが、遺体は・・・・火葬すると動くことあるのです。どう動くのか?なぜ動くのか?お話ししていきましょう。

目次

火葬とは?火葬の温度

火葬する際の温度は一般的に800度から1200度と言われています。火葬にかかる時間は 短いところで40分、長いところで1時間30分程度です。火葬炉の性能や個人の体格によっても火葬時間は異なります。火葬炉はかなり特殊な設備で、その運用には一定のルールがあり火葬炉が10機あれば全部同時に稼働して火葬できるというわけではないそうです。

約1千度の高温環境で使用するため、冷却に時間がかかるので、なるべく連続使用しないなどのルールがあるのです。

そして私たちは、火葬炉にご遺体が入ったら、点火され、全自動で進められ、火葬終了後は、お骨だけキレイに残って出てくると思っていましたが、実際には火葬中のご遺体の様子を確認できる小窓から火夫さんが、非常に熱いなか、その都度、ご遺体の向きを変えたりし作業をしています。そしてキレイにお骨だけ残って出てくるようにしています。

決して全自動ではないのです。

火葬中のご遺体の経過・・・

そして、遺体が火葬され始めると体液が噴き出すのを初めて見た時は、さすがに驚いてしまったそうでうす。その体液の勢いはすさまじく飛び散っていて、更に火葬炉では遺体以外にも、棺や副葬品も燃やされ、ごく稀にペースメーカー などの爆発物が手違いで燃やされることもあるため、火葬炉の中では様々な化学変化が起きています。これを放っておくと炉内の壁がどんどん不純物に覆われてしまい空間が狭まってしまうそうで、全部ではないですが人の手で清掃も行っているところもあるそうです。防護服をきて壁面にこびりついた不純物を落とし、下に落ちたカスを集め、防護服内は既に汗だくで・・・

それは結構な重労働だと思います。

脂肪の多いご遺体の場合は通常の温度で火葬を行うと炉の温度が脂肪によって上昇してしまうため、炉の故障防止やご遺体の形状維持のために、通常よりも低温での火葬が行われることがあります。

その結果 火葬時間が長くなるという傾向にあるそうです。

故人が高齢で骨粗鬆症によって 骨密度が低かったり、病気で長時間にわたって投薬治療を受けていたりすると、火葬後、多くの骨が灰になる可能性が高まるので、故人の体型や病気を考慮し、骨がきれいに残るようにするには、火力が強すぎると、お骨が粉々の灰となってしまうので、灰にならないように、そして骨壷に収まるよう、火葬技師がご遺体の状況を見ながら適度な時間や温度に調整しているのです。

そして火葬後、主に棺のクギやホッチキスの針がバラバラと散らかっているので、それらを取り除きます。

たまに、お骨に緑や赤などの色素が着いている場合があり、それは、お花の色素がお骨に付着したものではなく炎色反応みたく、炎の温度が金属、炎に反応して付着しているため、お骨の一部に付着するのです。

内臓がドライアイスの影響で残ってしまう事が多く、バールのようなもので、内臓のような塊をほぐし、内臓を焼き切り灰にします。

このように火夫は、いろいろな調整をして、お骨を、きれいな状態に仕上げるために努めています。

最近ではコンピューターで温度調整をするところも増えてきています。この作業を行えるのは火葬技師だけなので、ご遺族の方は見ることができません。

火葬すると、ご遺体が動くって本当?

本当に動きます。火葬開始から15分から30分経過すると、通常、棺が破壊され、遺体が露出します。この段階では遺体はほぼ全身が黒く見えますが、それは乾燥した黒ではなく、体液や血液がにじみ出ているため湿っているように見えます。

この時間帯は火葬場の職員にとって忙しい時間となります。 

実際には、火葬中に職員は多くの作業を行います。火をつけ、火が安定した後は、火葬プロセスを監視し、必要に応じて調節します。特に、炉裏や焼却炉では温度や燃焼状態を管理する必要があります。

15分から30分の間には、特筆すべき出来事があります。一部の遺体が動くことがありますが、これは激しい動きではなく、ゆっくりとしたものです。仰向けに寝ている状態なのに、右手が上に上がったり、片方の足が上に上がったり、上体が起き上がる、立ち上がる、上体が捻れるとか、いろんな動きをするのです。

人の体は約60%が水でできています。そのため水分が多いです。ご遺体を火葬すると水分が蒸発することによって筋肉が縮み火葬中に動き出してしまうのです。

一般的に遺体が火葬中にファイティングポーズのような姿勢に向かうと言われていますが、両ひじを曲げファイティングポーズをする形になり、ファイティングポーズのまま、背中を起こしながら丸めて、ゆっくりと上体を起こしていくのです。

しかし、すべての遺体が同じように動くわけではなく、遺体の動きは個人や状況によって異なります。

火葬中、職員は遺体の動きを監視し、必要に応じて介入します。例えば、遺体が動いている場合は、長い金属製の棒を使用して姿勢を正します。火葬場の職員はこの時間帯は忙しく、火葬プロセスの安全性と効率性を確保するために作業を行っています

また、遺体が焼けて骨になった後も、職員は注意深く作業を行います。燃えた骨が出てくる時には、棒を使用して骨を整理し、必要な調整を行います。その間、静かに火葬プロセスを管理し、遺体の尊厳を保ちます。

このように、火葬中には火夫さんたち職員が、様々な作業を行い、安全かつ尊厳あるプロセスを確保してくれているのです。

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