「家族葬って、小さくて、ちょっと寂しいお葬式でしょ?」 「費用が安いって聞いたけど、本当に大丈夫なの…?」そんなふうに思っていませんか?
ネットやYouTubeでは「今や9割が家族葬」なんて情報もあふれています。でも そのすべてが本当とは限りません。あるご家族は、家族葬のあとに、
「なんで教えてくれなかったの?」と、香典を持った友人が次々に訪ねてきて 毎週末がお詫びと応対で つぶれてしまったなど、注意が必要な“落とし穴”もあります。
お葬式って 「知らなかった」が、一生の後悔になることもあります。この動画では、今どんどん変わっている家族葬の“最新事情”として、家族葬のメリット・デメリットを 家族葬を検討している方に、本当に役立つ情報をお届けします。
そして、家族葬──たしかに、安くできます!!!

家族葬とは?
“家族葬”とは、ご近所や、会社関係の方などの 一般のご会葬者を呼ばないで、通夜・葬儀を こぢんまりと行うことです。“誰を呼ぶかを 家族で決める”ことが 家族葬の基本の考え方です。人数やルールに縛られるものではなく、気持ちと関係性で つながる人を大切にするスタイルで、人数は 30人くらいまでが多いです。

お葬式は “みんなのもの”から “家族のもの”へ
少し昔のお葬式を思い出してみてください。町内会が動いて、ご近所総出で手伝って。近所の人や職場の同僚、親戚一同が集まるのが 当たり前でした。
炊き出しや 受付、香典の整理まで、地域みんなで支え合うような雰囲気がありました。家の前には白黒の幕が張られ、「ああ、あの家のおじいさんが…」と誰もが知る。お葬式=公共のものという感覚が、たしかにあった時代なんです。

でも 今はどうでしょうか?芸能人でさえ、「近親者のみでお別れを済ませました」 そんな報道を、よく目にするようになりました。
お葬式は、徐々に**家族だけの時間”に変わってきた**のです。
少し前のコロナ禍で、人の集まり そのものが制限され、家族葬が増えました・・・というサイトやYouTubeもありますが、実際、家族葬はコロナ禍の前から増えていました。
私は 家族葬の増加の理由は、単なる流行ではなく、コロナの影響でもなく、社会の変化・人々の価値観の変化が背景にあると思います。
つまり、一番大きな理由は、人付き合いの変化!!ではないでしょうか?
実際、弊社で家族葬を行った喪主さまが、こんなことを話していました。「お葬式って、なんだか“気を遣う場”になっていませんか?」参列者への挨拶、香典返し、料理の手配。故人を見送るはずの時間が、“おもてなし”や“ 段取り”に追われる時間になってしまう。。。
親戚にどう思われるか? 会社の人に失礼がないようにしなくては・・・そんなプレッシャーを抱えながら過ごすお葬式に、疲れてしまった。。。というのです
つまり私は「大切な人を、自分たちらしく、無理なく送りたい」・・・きっとそれが、家族葬を選ぶ ご遺族の本当の理由だと思うのです。
それから 高齢化や核家族化も大きな要因で、喪主も高齢で体力的に大きな葬儀は難しいとか、親戚付き合いも減って、更に呼ぶ人も高齢や、もう亡くなってしまっているとか、こうした理由から、近しい“家族だけで”という選択肢が自然と増えてきたんです。
そしてコロナ禍が追い風になりました。大人数で集まることが制限された数年間を通じて、無理に大きな式をしなくても、ちゃんとお葬式はできる・・・と感じた方が多かったのではないでしょうか?

家族葬では、故人を中心に、家族の想いだけで進められるからこそ、 形式よりも “気持ち”が 大事にされやすいんです。
つまり、私は、時代が求める “ちょうどいいお別れ”の かたちとして、【家族葬】は今、もっとも現実的な選択肢になっていると思うのです。
家族葬の広がり
たとえば、鎌倉新書(「いい葬儀」)の調査によると、10年前の 2015年当時は、いわゆるご近所や会社関係の方も呼ぶような一般葬のお葬式が、**全体の約6割(58.9%)**を占めていました。
それに対して、家族や ごく近しい人たちだけで行う家族葬は31.3%、
通夜や告別式を行わない直葬は**5.9%**でした。つまり、**身内だけで送るお葬式”というスタイルは、当時まだ4割未満(37.2%)**だったんです。
ところが、2024年になると、この割合が大きく変わります。一般葬は**30.1%まで減少。一方、家族葬は50.0%と半数を占めるようになり、直葬も9.6%**まで増えています。
結果として、「家族や近しい友人だけで行うお葬式」は、**全体の約6割(59.6%)**に現在 達しています。今では「身内だけで、静かに見送る」スタイルが主流になってきているんです。

青色:一般葬 緑色:家族葬 黄緑色:直葬
家族葬+⚪︎⚪︎が1番多く オススメ!!
このパターン、本当に増えました。私はオススメします。弊社も1番多いです。お金の負担も少なくて、準備や 手間も ぐっとラクになります。
もともと、一般葬では「お通夜」と「告別式」の2日間にわたって行うのが一般的で、特に通夜は、会社帰りの人たちが駆けつけやすいという理由で、「通夜だけ参列」というスタイルが広く浸透していました。
ところが、家族葬になると状況が変わります。家族葬では参列するのは家族やごく近しい人だけ。 1日目の通夜も、翌日の告別式も、結局は“同じ人たちが2日間来ることになります。
「だったら、わざわざ2日間に分けなくてもいいのでは?」 「1日で、しっかり気持ちを込めた お別れができたら、それで充分じゃない?」──こうした声が増え、1日葬の家族葬というスタイルが、いま選ばれるようになっているのです。

式は、一般葬と同じように お別れの時間をしっかり取り、お坊様にも読経をしていただき、皆で故人の思い出話をしたあと、出棺し 火葬場へ向かう1日で完了するお葬式です。
「2日間じゃなくても、気持ちはちゃんと伝えられた。 家族にとって、無理のないかたちで送れて本当によかったです」とご遺族はおっしゃていました。
更に費用面のメリットがあります。家族葬で1日葬にすると、当然ながら式の日数も1日だけで、通夜のための人件費や料理、会場使用料がかからなくなるため、全体の費用をグッと抑えられるケースが多いんです。
一部の動画や サイトでは、「1日葬でも通常 お葬式の式場は 2日間借りの設定だから、結局1日葬にしても 同じ費用がかかる」と紹介されていることもあります。
たしかに、以前はそういう会場が多くありました。でも近年では、1日だけの葬儀に対応した会館や、1日葬向けのプランを用意する式場も増えているんです。

1日葬の家族葬をされた場合──式場費・人件費・料理などを含めても、一般葬の半額近い予算で、心のこもったお別れができました。
喪主さまが、「安くしたかったわけじゃないけど、無駄を省いて“必要なことだけ”に集中できたのが、ありがたかったです。」とおっしゃっていました。
つまり お金をかけること=よいお葬式、ではありません。私は「何を大切にしたいか」に 合わせて、無理なく選ぶそれが、現代のお葬式の考え方になってきていると思うのです。

費用は地域やオプション追加などによって異なりますが、チャットGPTに1日葬で家族葬の場合、全国平均はおいくらになるか?聞いてみたら、こういう回答でした。
費用相場:23万円〜65万円前後(火葬料やお布施は別)とのことです。参考にしてみてください。

家族葬にしたら、むしろ大変だった注意点とは?
あるご遺族は、家族葬のあとに「なんで教えてくれなかったの?」と、香典を持った友人などが、次々に訪ねてきて 毎週末がお詫びと応対で つぶれ、全然ゆっくりできなかったんです。
気がつけば、ご近所付き合いや 人間関係までギクシャクしてしまった…。
そのご近所の方が、「あの人には お世話になったし、お互いに お葬式に出て“義理”を果たしてきたのに…」 「知らせてくれてたら、行ったのに。なんだか冷たいね 寂しくなったよ・・・」

このお気持ち、私の世代だと、とてもよくわかります。なぜならば、昔は「お葬式に出ること」が、人と人との関係をつなぐ、大切な“義理と人情”の場でした。
だからこそ、呼ばれなかったことは=関係を断たれたように感じる…というのは、昔ながらの価値観の中で、根強く残っているのです。
でも、家族葬とは、そのご近所の方を大事に思っていないから、呼ばなかったわけではないんです。
遺族側からすると、故人の遺志を尊重したい。参列者の負担を配慮して規模を抑えたい。気を遣わず、静かに送ってあげたい。そうした気持ちから、「家族葬」を選んでいることが多いのです。
だからこそ大切なのは、「気持ちの伝え方」なんです。じゃあ──どうすれば? あとになって「知らなかった」「こうしておけばよかった」なんて、嫌な思いをせずに済むのか?
その答えは、たったひとつの 準備から始まります。
それは、あとから丁寧に「故人の意志で…家族葬で見送りました」 必要なら、香典のお断りも文面で記載したハガキなどで お知らせを出しましょう
そういったことまで、事前に決めておくだけで、あとからのトラブルや、心残りがぐっと減るんです。
弊社も、ご遺族の想いに寄り添いながら、無理のない、そして“あなたらしいお別れ”のかたちを一緒に考えるお手伝いをしております。