大切な人が「危篤です」と告げられた瞬間、頭が真っ白になる。胸がざわつき、手が震えて、何から手をつけていいか分からなくなる——その反応は、まったく普通です。
でも実は、その「最初の数時間」に家族がどう動くかで、後から残る気持ちが変わってしまうことがあります。
「あの時、あの人に連絡しておけばよかった」
「病院の場所をちゃんと聞いていれば、もっと早く会えたのに」
「お金のことを先に整えておけば、あんなにバタバタしなかった」
後悔は、悲しみの上に重なって、長く心に残ります。だからこそ、今日は**“危篤の時に家族がやること”**を、できるだけ分かりやすく、順番にまとめます。

私たちは日々、「突然の危篤」に直面したご家族の不安と混乱を、何度も見てきました。だからこそ、いざという時の“迷わない手順”を、ここに残しておきます。
最初の5分:病院情報を「必ずメモ」する
危篤の連絡が来た直後は、焦りで判断が鈍ります。まずは深呼吸して、次の情報をその場でメモしてください(スマホのメモでOKです)。
- 病院名(正式名称)
- 住所(または最寄り駅・入口の場所)
- 病棟/フロア
- 部屋番号
- 現在の状態(医師・看護師の説明の要点)
- 面会できる時間・人数の制限
実際に、病院名だけ聞いて「場所が分からず30分迷った」というケースは珍しくありません。
その30分があれば、間に合ったかもしれない。そう思うと、胸が締めつけられます。
“メモを取る”は冷静さを取り戻す最初の一歩です。ここが整うと、その後の家族連絡も、移動も、一気にスムーズになります。

「誰に連絡するか?」:義理より“心”で決める
危篤の時に一番迷うのが、連絡先です。親戚、仕事関係、近所…順番を間違えると、あとで深い後悔につながることがあります。
優先すべきは、シンプルです。
「本人が会いたい人」
そして
「家族が会わせたい人」
この順で考えます。
ここで大事なのは、“形式”で選ばないこと。
危篤は、その人の人生の最期の時間かもしれません。だから、遠慮や体裁より、心で選ぶ。
忘れがちな「会いたい人」は、親戚とは限らない
あるおばあちゃんが危篤になった時、ご家族は親戚への連絡に追われていました。
けれど本当は、おばあちゃんが一番会いたがっていたのは、長年、軒先で団子を食べながらおしゃべりしていた近所の親友でした。

結果、その親友は亡くなった後に知らせを聞き、
「一言だけでもお別れを言いたかった」と、涙を流されたそうです。
誰も悪くない。けれど、**“連絡の優先順位”**は、こういう場面で残酷に結果を分けます。
連絡の伝え方は「曖昧にしない」
連絡するときは、遠慮してぼかさないでください。
- 「危篤です」
- 「もしかしたら今夜が山かもしれません」
- 「可能なら今すぐ来てください」
深夜でも早朝でも、この時ばかりは失礼になりにくいものです。
“間に合わなかった後悔”を減らすために、状況は正確に伝えるのが家族の役目です。
お金の準備:不謹慎じゃない。「大切に送るための現実」
危篤の時にお金の話をするのは、冷たく感じるかもしれません。
でも、これは冷たい行為ではありません。故人をきちんと送り出すための準備です。
目安:手元に現金50〜100万円
危篤〜逝去直後〜葬儀まで、現金が必要になる場面は想像以上にあります。
- タクシー代・移動費
- 入院費の精算
- 葬儀費用の一部(内金が必要になるケース)
- お寺への御布施(地域・宗派・関係性で異なる)
- 当面の生活費
目安として、最低でも50〜100万円を「すぐ動かせる形」で用意できると安心です。
重要:亡くなると銀行口座が動かしにくくなることがある
亡くなったことが金融機関に伝わると、相続手続きが整うまで口座の出金が止まる(または手続きが必要になる)ケースがあります。
この点はご家庭の状況・金融機関の対応で異なりますが、**“困る人は確実に困る”**のが現実です。
もしまだ意識があり、話ができる状態なら——
- 口座・通帳の保管場所
- 印鑑の場所
- 支払いに必要な情報(どこに何があるか)
を、露骨に聞かずに確認しておくのが現実的です。
たとえば、
「入院費、代わりに払っておくから、通帳(カード)どこにあるか教えてもらっていい?」
こんな聞き方でも十分です。
※お金の扱いは各家庭で事情が違います。トラブルを避けるためにも、相続人間での共有・合意、必要に応じて専門家への相談をおすすめします。
葬儀社選び:亡くなってから探すほど「後悔」が増える
「危篤の段階で葬儀社なんて、まだ早い」
そう思う気持ちはよく分かります。けれど現実は厳しい。
病院は、逝去後に数時間で退去を求めることが多く、家族は悲しみの中で判断を迫られます。
そこで多いのが——
- スマホで検索して一番上に出たところへ電話
- 紹介サイトの“安さ”だけで決めてしまう
- その場の勢いで流れ作業のように進む
そして後から、
「こんなはずじゃなかった」
が起きます。

後悔しないための選び方(最低限)
- 事前相談をする(電話1本でもいい)
- できれば2社以上比較する
- 価格だけでなく、担当者の空気感・説明の分かりやすさ・質問への向き合い方を体感する
本当に良い葬儀社なら、比較されることを恐れません。
むしろ「比べた上で、納得して選んでほしい」と思っています。
5)臓器提供の意思確認:本人の想いを、家族が守る
話題にしづらいテーマですが、ここも「後悔」を減らすポイントです。
もし本人が臓器提供を望んでいたのに、家族が知らなければ、その願いは叶えられません。

確認の入り口はシンプルです。
- 運転免許証
- 健康保険証
- マイナンバーカード(裏面)
これらに、臓器提供の意思表示欄がある場合があります。
提供する・しない、どちらも尊重されるべき選択です。大切なのは、本人の意思を確認し、家族で共有しておくことです(実際の手続きは医療機関の案内に従ってください)。
まとめ:準備は愛情、知識は安心
危篤のときに必要なのは、完璧な判断ではありません。
“迷わないための順番”を知っていること。
それだけで、家族は少し落ち着けます。
- 最初の5分は病院情報をメモ
- 連絡は「本人が会いたい人」優先
- 現金の準備は不謹慎じゃない
- 葬儀社は危篤の段階で相談しておくほど後悔が減る
- 臓器提供は本人の意思を確認・共有
そして私は、こう伝えたい。
準備は愛情です。
知識は、家族を守る“安心”になります。
多摩中央葬祭の事前相談について(多摩エリア)
「まだ早い」なんてことはありません。むしろ、元気なうちに落ち着いて相談できる今が一番です。
多摩中央葬祭では、危篤時の動き方から、病院からの搬送、費用の考え方、葬儀の進め方まで、事前相談をいつでも受け付けています。
また、弊社の「たまチュウ安心クラブ」にご加入の方は、条件により
- 自社式場利用料:無料(2親等まで)
- ご安置料:無料(2親等まで)
など、負担の重くなりやすい部分を抑えられる仕組みもご用意しています。
「比較して、納得して選ぶ」ための1社として、遠慮なくご相談ください。
大切な人を大切に送るために、私たちは全力で支えます。


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