お葬式への参列は突然決まります。
普段からネイルをされている方や、イベントに合わせてネイルをされる方もいらっしゃると思います。
そんなお気に入りのネイルをしている時に、お葬式への参列が決まったらどのようにするのが正しいのでしょうか。
このブログでは、お葬式への参列時にネイルをしていた場合の対処法をご紹介いたします。
1. お葬式に参列する時のネイル
本来お葬式は、装飾品を身につけず清楚な身なりで参列するものとされています。
ですので、基本的にはネイルをしていない状態で参列することが適切です。
ネイルをしているから、という理由で参列を断られることはありませんが、以下のような目立つネイルは
落とした方が良いでしょう。
・ネイルをしていることが一目で分かるほど極端に長い場合
・大きめのパーツがたくさんついている場合
・派手な色やグリッターなどが施されている場合
・豹柄など動物の柄やパーツを使っている場合(お葬式では殺生を連想させるためNG)
お葬式はおしゃれをしていく場ではありませんので、このような目立つネイルは極力控えた方が無難です。
反対に、透け感のあるピンクやピンクベージュなど、肌馴染みがよく一見ネイルをしているか分からないような
色であれば、そこまで気にしなくても良いかもしれませんが、
昔からの慣習を大切にされている地域や、近しい方にマナーに厳しい方がいる場合は、
後のトラブルを避けるためにもネイルを落として参列しましょう。
とはいえ、急に決まったお葬式で時間的にも気持ち的にも、
ネイルを落とす余裕がない方もいらっしゃるかもしれません。
そんな方は、3. オフできない時の対処法3選 をご参考になさってください。
2. オフした方が良いシチュエーション
自然に見えるカラーのネイルであればオフすることに注力しなくても良いとされていますが、
ご自身の両親や祖父母など近しい関係の方のご葬儀に参列する場合は、どんなネイルであっても落とすことが多いようです。
特にご自身や配偶者が喪主を務めるのであれば、参列者に挨拶をする機会も多くありますので、極力オフします。
また故人様と近しい関係ではなくても、受付係などのお手伝いを頼まれている場合は、ネイルを落としましょう。
3. オフできない時の対処法3選
最後に、ご葬儀までにどうしてもネイルを落とせない時におすすめの対処法を3つご紹介いたします。
対処法①:ネイル用コンシーラーを塗る
大きいパーツが付いていない場合は、ネイル用コンシーラーを使うことがおすすめです。
肌馴染みの良いベージュのものが多く、お湯で落とせるタイプからシールタイプまで様々な種類があり、
ドラッグストアやバラエティショップ、インターネットなどで、1000円から2000円程度で購入できます。
特にお湯で落とせるタイプのものであれば、ご葬儀日当日のみ隠すことができるので便利です。
中にはチップにベージュカラーを塗り、繰り返し使う方もいるそうです。
デメリットとしては、大きいパーツがついていると表面が不自然になってしまうこと、
自分で塗る(貼る)必要があるので、セルフネイルに慣れていないと難しいことなどが挙げられます。
対処法②:絆創膏を貼る
ネイル用コンシーラーで隠しきれない大きいパーツがある場合は、絆創膏を貼って隠すと良いでしょう。
絆創膏であれば簡単に貼ることができますので、時間がない場合やセルフネイルが苦手な方でも安心です。
ただし両手の指全てに絆創膏が貼ってあると逆に不自然ですので、
大きいパーツがある指や派手な色の指に限定して、絆創膏は多くても3本程度にしておきましょう。
対処法③:黒いフォーマル手袋を着用する
コンシーラーや絆創膏で隠すことが難しい、隠す時間がないといった場合は、
黒いフォーマル手袋を着用することがおすすめです。
2000円程度から販売されておりますので、普段ネイルをされている方はもしもに備えて、
喪服と一緒に用意しておくと急な参列でも安心です。
ネットでも様々な種類があり、どんな手袋が良いか分からない方もいらっしゃると思います。
購入する時のポイントは以下の通りです。
ワンポイントを含め装飾や模様がついていないか
動物の毛皮が含まれていないか
指先まで隠れるような作りになっているか
特に4番目の「指先まで隠れるような作りになっているか」は、重視したいポイントです。
今回はネイルを隠すことを重点に置いておりますので、隠れないような透けているデザインのものは避けます。
フォーマル手袋としてレースのものが広く流通していますので、指先が黒くカバーされているか必ず確認しましょう。
その上で他の3つのポイントに当てはまるかどうかで、購入を検討されることがおすすめです。
また、お焼香をする際には手袋を取ることがマナーです。
開式までに手袋を取るか、お焼香の順番がくるまでに取りカバンの中にしまっておきましょう。
誰でも簡単にネイルをカバーできるという点で、3つ目のフォーマル用手袋の着用が最もおすすめです。
もしもに備えて、1つ持っておくと安心です。
こんなネイルはしていても大丈夫?
ここからは以前寄せられたご質問のうち、質問数の多かった2つについてご紹介いたします。
① 黒いネイルは落とさなくても良い?
「黒い喪服で参列するし、ネイルも黒かったら良いんじゃないかな?」というご質問が非常に多く寄せられました。
結論からお伝えすると、黒いネイルは避けた方が良いです。
確かに黒い喪服、黒いカバン、黒い靴…と黒を身に纏って参列することが、日本のお葬式の風景ではありますが
爪には本来何も塗られていませんので、肌色のところに黒色が入るのは意外と目立ちます。
グレーなどの近い色を含め、できるだけオフするか隠してから参列しましょう。
② ペディキュアは落とさなくても良い?
足の爪にネイルを施すペディキュアをされている方も多いのではないでしょうか。
「参列時はパンプスを履いているし、ペディキュアは気にしなくても良いかな?」
とお思いの方もいらっしゃると思います。
比較的新しい式場では、靴を履いたまま式が進行されますので問題ありませんが、
歴史のある式場や、ご自宅・寺院などでご葬儀を執り行う場合は靴を脱ぐことも考えられます。
特に初めて伺う式場の場合、靴を脱ぐかどうかわからないこともあるかもしれません。
濃い色の場合、ストッキングから透ける可能性もあります。
ネイルをオフする・つま先が黒く補強されたストッキングを着用する・絆創膏を貼る
といった方法で万が一に備えると良いでしょう。
まとめ
今回はお葬式に参列する時のネイルについてご紹介いたしました。
お葬式に参列する機会は突然やってきます。
普段ネイルをされる方は、もしもに備えて今回ご紹介した内容をご参考になさってください。