お布施の金額 お坊様に「お気持ちで大丈夫ですよ」と言われ、悩んだことありませんか?

お葬式や法事でお坊様に、お布施は、どれくらいの金額を包めばよいのか?伺ったら、「お気持ちで大丈夫ですよ」「お志しで結構ですよ」と言われ金額に悩んだという方、いらっしゃいませんか。

目次

1.お布施とは?

「お葬式や法事で、お布施って、どれくらいの金額を包めばいいのでしょうか?」と お坊様に尋ねたら、「お気持ちで大丈夫ですよ」「お志で結構ですよ」と言われて、結局いくら包むべきか?悩んだこと、ありませんか?

「お気持ちで」と言われても、なんだかハッキリ答えてもらっていないような、モヤモヤした気持ちになったこと、ありませんか?実は、お坊様も意地悪で言っているわけではないんです。では、なぜ「お気持ちで」と答えるのでしょうか?その理由は意外と知られていないんです。

そこで本日は「お布施の金額はお気持ちで」と言われた時、隠された深い意味や、ちょっとしたタブーについてお話しします。結論から言うと、お布施の金額でお悩みの方は、まず葬儀社にご相談ください。私たち葬儀社の担当スタッフが、地元の相場やお坊様のご意向を確認し、喪主様のご希望に合わせて、お寺様にも失礼にならない最適な金額をお知らせします。お布施の金額で困ったら、ぜひ一度、私たちにご相談ください。

それでは本題、

1.お布施とは、葬儀や法要で僧侶に読経や、戒名をつけていただいたときにお渡しするお金のことです仏教の信仰において、僧侶や寺院に対して金銭を寄付する行為や、その寄付そのものを指します。お布施は、仏教の教えや寺院の活動を支えるために行われるもので、法事や葬儀、仏教行事の際に、お坊様やお寺に感謝の気持ちを示すために渡されることが一般的です。

2.お布施の日本全国の相場はいくら

お布施金額の全国相場は約47万円です。日本消費者協会調べで「第11回葬儀についてのアンケート調査」によると、葬儀の際に寺院へ渡すお布施の費用全国平均は約47万円という結果が報告されています。この金額は読経料・戒名料・お車代・御膳料の総合計で、お葬式の全体費用の平均金額が約119万円となっているため、お布施の金額は大きな割合を占めていることが分かります。

更に、代々、家の先祖のお墓を管理している菩提寺との関係がある方は、高くなる傾向があります。お布施の金額は一定ではありません。実は菩提寺に渡すお布施の金額については明確な決まりはなく、お寺によって数十万~数百万と、かなり大きな差があるとされています

お布施として包む金額とは別に、お気持ちとして別途用意したほうがよいとされるのが「御車代」と「御膳料」です。入れる袋も別々に用意する必要がありますので、それぞれの相場金額についても説明いたします

① 御車代

御車代はお寺から葬儀場まで足を運んでくれたことに対しての、お礼としてお渡しをするものになります。目安としては5,000~10,000円程度でよいとされています。移動距離が長い場合などは少し多めにお包みするようにします。ただし、専用のハイヤーなどを手配する場合は基本的に用意する必要はありません。

②御膳料

御膳料は通夜振る舞いの席や精進落としの会食の席において、住職が同席しない場合に、お渡しが必要になるものです。こちらも目安としては5,00010,000円程度でよいとされています。逆に食事の席へ一緒に付く場合には渡す必要がありません。

また お布施はいつ?渡すのか?渡し方の作法は 別動画 【お布施相場いくら?】お布施の金額は?渡し方は?いつ渡す?大人のマナーお布施編で詳しくご紹介しております。ぜひご視聴いただければ、より大人の葬儀マナーが身につき恥ずかしい思いをしなくて済みます!オススメです!

3.お布施金額はなぜ?お気持ちで。。禁断の話

最初にお話しましたが「お気持ちで結構ですよ・・・」という答えは、おいくらお包みしたらいいでしょうか?と質問した私たちに、はっきりと答えてもらえず、ぼやかしているように聞こえてしまった方もいらっしゃると思います。

しかし、なぜお寺様側が「お気持ちで」と答えるのでしょうか?理由は大きく分けて2つあります。

1つめ「お気持ちで」という言葉の奥には、私たち一般人にはなかなか理解できない「布施」という独特の考え方があります。お坊様のお話によると、布施という独特の考え方を一般の私たちが理解できないのであれば、理解できるようにお坊様が説明をすればいいと思うかもしれませんが実際、布施というものの考え方を 詳細に説明されることはあまりないです

なぜなら、お布施の金額を訊きに来た人に、布施という概念を長々と説明しても、「そんな細かな話は訊いてないんですけど……」と困惑されてしまうそうで、お寺側としても話すことを躊躇してしまうのが理由の1つだそうです

もし、お寺さま側が説明をしてくださるのであればお布施とは自発的に何かを与える行為を指すのであって、対価ではない。金額は、布施をされる方がそれぞれの立場で決めていただいて構わない。布施の金額を提示することは、対価ではないからそもそもできないとなり、一般的な商用サービスに対する「対価」とは異なる性質のものであり、このような内容を理解していただくという、大体このような説明となるそうです。

ちょっと難しいですね。。。

2つ目 何に対しての支払いなのか?そもそも宗教行為で発生する支払いは、何に対して支払うのか?宗教法人の事業の課税のあり方について考えなくてはいけませんまず宗教行為では何が課税・非課税となるのか整理していくと基本的な考え方として、宗教法人は宗教行為については非課税ですが、他の事業を行うと、宗教行為とは別の収益事業とみなされ、課税されます。

読経や戒名の授与についても、宗教行為の「対価」としてお金を受け取れば、収益事業だとして課税対象になるのです。

そのため、お読経や戒名の授与などの宗教上執り行われる行為は、サービス業、つまり対価と引き換えに特定の行為を提供する「契約」には当てめた形で行うわけにはいかないのです

「〇〇するために〇〇万円かかります」と金額指定することは、サービス業に該当してしまうため、お寺や教会側は課税を避けるために、明言を避けざるを得ない事情があると云うのです

ですから、200,000円ですとか布施の金額を具体的にお伝えできないのです。

つまり問題はすでに顕在化しているのですが、線引きが非常にしづらいのが現状です。宗教法人の課税事業と非課税事業は曖昧な境界線を残しつつ運用されてきたので、どう整理するべきか 専門家でも判断に迷うところだそうです。

4.坊主丸儲け?

坊主丸もうけではない厳しい現状があります

寺院が“目安”として提示している金額があるとすればお寺側が “もうけたいから”と恣意的に決めているわけではないと云うのです

坊主丸もうけという言葉があるように、寺院には潤沢な資金があると思っている人も多いかもしれませんが、文化庁宗務課が公表する「宗務時報No.127(令和63月)」で 宗教法人の1年間の収入合計を見ると、72.2%の宗教法人は年間収入が500万円未満、85.3%1000万円未満という結果になっています。ここから水道光熱費や修繕費をはじめ支出を引くと、人件費さえままならないのです。現実は教師や役所勤務など副業をもつ僧侶も多いと云うのです

5.本日のまとめ

お布施の金額はおいくら包めばいいですか?」という、非常に訊きにくいことを、やっとの思いでお坊様に訊いていただいたにも関わらず、「お気持ちで」と答えるしかない寺院側。

喪主も悩み、僧侶も悩んでいるのです

仏教の教えでは布施とは「施すとか、気持ちを表す」ことで、僧侶のお読経に対して感謝をすることなのです。感謝は目に見えません。目に見えない物は金額にはできません。まして、お寺からも感謝の価格は提示できません。ですからお寺としては「お気持ちで」と答えるのです。感謝という行為には価格が付けられないのです。

そして宗教活動は一般の企業活動と違い、営利を目的に行われるものではありません。利益を追求しない活動だから、課税の対象にしないと決めたのです。宗教法人には、お布施の収入に法人税がかかりませんし、膨大な敷地にかかる固定資産税も免除されています。

弔いの場で、ご遺族の方が お金のことやお寺様 他の人のことを考えるのは気が重いことです。上手に他の人の手を借りて、地域との関係性を壊さずに、金額的にも無理のないところで決めたいものです。

それには是非葬儀社の担当スタッフに相談してみてください

喪主様のご希望に合わせお寺様にも失礼にならない最適な金額をお知らせしサポートしております

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