死刑囚の最期の朝 生の声②

確定死刑囚たちは、どのようにして最期の朝を迎えているのでしょうか?

塀の中の刑罰は、ある意味秘密主義。誰も世間の人は知らない部分もあります。本日は意外と知らない死刑囚の生の声、最期の朝をお伝えしていきたいと思います。死刑執行の流れは、死刑執行のその日の朝に突然、通告されます。

簡単な流れは

 朝8時30分〜9時30分。拘置所の所長から死刑囚に伝える。教誨師と会話後、遺書を書く執行前 死刑囚は所長や職員に挨拶。執行後 死刑囚の家族に連絡。前日に、告知すると自殺をしてしまう人がいるからとのこと。現在の規則では死刑執行の言い渡しは当日の朝で、やはり当人のショックは大きく、たずさわる刑務官らも心に大きな傷を負うという。「加えて、現在は執行の順番がメチャクチャです。死刑執行が決まった順ではないのです。ですから、ものすごく抵抗され最後は担ぐように刑場に連行されるひどい現場もあるそうです。

執行側 刑務官の話

死刑執行の仕事は矯正の仕事でもあり、教育者のプライドもある、このまま受刑者に恨みつらみのまま死刑執行するのは逆に被害者に申し訳ない。被害者の為にも受刑者に改心させて謝罪の言葉を残せるようにして送りたいと思うと話されていました。反省もないままの処刑は、被害者の方にも申し訳ないということなんですね。。。

別の死刑囚の執行の朝

屈強な職員が選抜され、監督者と合せた5名くらいで死刑囚が生活している独居房に迎えに行きます。ドアを開けて

『おい、出てこい』だけです。

『なんですか?』

『いいから、出てこい』と連れ出します。執行するとは言わないとのことです。いつも独居房を出るときは右側の中央廊下に行くんですが、死刑執行のときは左に行き西側廊下に向かいます。いつもとは違うとのことです。そして執行を言い渡す所長が待つ2Fの調べ室に向かいます。そこで所長が『お別れの時が来ました。今から死刑を執行します』という主旨のことを言い渡し、『連行!』という命令で刑場へと向かいます。刑場は建物の一番端にあり、廊下には万が一に備えて5メートルおきに職員が立っているとのことです。

ある元刑務官の話②

拘置所で死刑囚を相手にすると 案外弱く、社会的に見ると弱者の人が多いように感じるとのことです。こんな悪いことをしたら必ず死刑制度になる!という明確な決まりがあるなら、まだ諦めつくとのことです。それが仕事だ!と諦められるからだそうです。しかし実際は話がうまい人、お金があって、いい弁護士を使って死刑にならないようにする人もいる中で現実には悪い人が助かって、無知な人などが死刑になっていることがあるような気がするそうです。まだ死刑が無く、極刑が無期とあれば納得できるんですと刑務官の苦しみをお話しされていた方もいらっしゃいます。

まとめ

日本で死刑制度賛成は約8割。もしボタンを押す係が裁判員制度と同じように、自分にも回ってくるとしたら、死刑制度賛成は8割のままでしょうか?

賛成、反対を言える立場ではありませんが、死刑は⽣きるという最も基本的な⼈間の権利を根本から否定する刑罰です。自分自身も含め、皆様一人一人が死刑制度について考え、もっと情報公開し、議論する土台があればと思っております。

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