葬儀は誰のために執り行われるのか?
一般的に、葬儀はお亡くなりになった方のために執り行われるものでもありますが、実は残された側のためでもあります。
葬儀の内容は一概にこうするべきだということはありませんが、後になって後悔しないことが大切です。
今回は、あるご葬家のお話を一部ご紹介いたします。

2月某日(1日目)
「父が亡くなったんです」とお嬢様より森の風ホールに入電。
「市役所のお知らせ(広告欄)に載っていたので森の風ホールをインターネットで検索しました」
「どうしたらよいのかわからない」
明日、お迎えに伺う時間をお約束し終話。
お父様が突然お亡くなりになり大変動揺されたご様子でした。
2日目(お打ち合わせ)
翌日、森の風ホールスタッフ2名はご家族にご挨拶。
あまりにも突然のご逝去に何も準備も心構えもできていなかったご様子。
葬儀については誰も呼ばないで家族だけで火葬のみを行うとのご意向でした。
ご遺体を森の風ホールに搬送しご安置。その後、3名のご家族と葬儀の打ち合わせが開始。
最初に火葬場の予約を行い、出棺は5日後(ご逝去から7日目)に決定。
告別式は行わず最低限だけでお願いしますとのことでした。
ご遺族は、とにかく次のスケジュールを受け止めていくといったご様子でした。
弊社スタッフはこの時の打ち合わせにおいて、
「このままのお別れでは寂しいものになってしまいます」
「後悔するかもしれません」とお声がけさせていただきました。
3日目(ご面会、ラストメイク)
森の風ホール国立にてご遺族は面会。午後3時にラストメイクが行われご納棺。
メイクが施されてお顔が生前の頃に近づいていく様子をご覧になられていました。
納棺にも立ち会い、棺に入られると旅立ちの日が迫ってくると感じられる瞬間でした。
この日の打ち合わせでは、日程と金額、内容の確認にとどまりサインをいただきました。
4日目(ご面会の予約)
お嬢様よりお電話があり葬儀内容(ご家族のみで火葬)の確認。
翌日に面会の予約があり、葬儀内容について改めてお話をするとのことでした。
5日目(ご面会、2回目のお打ち合わせ)
ご家族3名が面会に来所し、遺影用のお写真をご持参。
故人様と面会後、担当者と打ち合わせを行いました。
『急な別れだが、見送りはしっかり行いたい』
『家族以外にも仕事で大変お世話になった方とお別れの場を設けたい』
少しずつお気持ちが落ち着き、プランのご変更をいただきました。
宗教的なことや葬儀の形式では行わず、式場ホールを使用して火葬前のお別れの場を設けるご依頼を承りました。
6日目(ご面会)
出棺の前日となり、夕方に再び面会来所。
愛用されていた遺品もお持ちいただきました。
そして、ご家族の間でたくさんの思い出話をされていました。
最初にお会いした時は大変動揺されていましたが、
本来のお姿に戻られたようで、素敵なご家族なのだろうとうかがい知れるご様子でした。
7日目(ご出棺)
当日の朝、ご家族から連絡のあった近しい間柄の方が10名ほど会葬にお見えになりました。
和やかな雰囲気の中で様々なお話を重ね、会葬者様とともに最後に祭壇のお花を棺に入れご出棺。

コロナ禍において何もできなかった悔しさ
突然の別れはただでさえ辛いことですが、2020年春頃から始まったコロナ禍において、様々な制限がある中で葬儀が行われました。思うようなお別れができなかったご家族、特に新型コロナウィルス感染症にてお亡くなりになったご家族は、とても残念なお気持ちだったと思います。
【新型コロナウィルス感染症にてご家族を亡くされた方のご感想】
・最後に立ち会いたかった
・全く顔を見ることなく火葬のみで終わってしまった
・お別れをする場がなく心残りになっている
・しっかりした葬儀ができなかった
・県をまたぐ親戚や知人を呼ぶことができなかった
・何もできずに悔しかった
アフターコロナの葬儀のスタイル
アフターコロナとなり、様々な制限も緩和され大人数が集まる葬儀が可能となってきました。
一方、家族を中心とした少人数でシンプルに葬儀を行うことが徐々に定着され、ご家族のご希望にそったお葬儀のあり方が、今後もより求められていくだろうとされています。
突然のお身内の逝去に、お気持ちのご準備ができないのは当然のことです
最初は動揺してしまい、即座に「葬儀の内容」「親戚や知人に声をかける範囲」「遺影写真選び」「会葬者へのおもてなし」と具体的に決断することは確かに難しいと思います。

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