喪主の挨拶を経験されたことはありますか?
喪主の挨拶は、参列者の視線が集まる重圧の中で、緊張せずに行うことはなかなか難しいですね。
今回は、葬儀社スタッフが今までにお葬式でも見た、聞いた、上手な喪主の挨拶の実際のトーク例文集をご紹介致します。苦手意識のある方、不安に感じている方に大変お勧めです。
0. はじめに
1. 通夜での挨拶 例文5選
2. 通夜振る舞いの挨拶 例文4選
3. 告別式での挨拶 例文5選
0. はじめに
先日、喪主の挨拶中に、参列者の方々がクスっと笑いをこらえるシーンがありました。
喪主は30代男性、お母様が亡くなったご葬儀で、喪主のご挨拶中の時でした。喪主様は、挨拶トークを事前に調べ、しっかり落ち着いて話されていました。『本日は公私ともお忙しい中』と始まり、
『ごアツジョウ賜りまして、』と立派に話していらっしゃいました。
皆さん、お気付きですね。ご厚情!
ごアツジョウではなく、正しくは、ごコウジョウ賜りまして、ですね。
そのようなことが無いよう、上手な喪主の挨拶、トーク例文集をご紹介します。
先に補足となりますが、喪主の挨拶はメモを見ながらご挨拶をしても失礼にあたりません。
挨拶はすべて覚えないといけないものではありません。
逆にメモを用意してゆっくりとお話しください。
メモを持たずに挨拶に臨むと、言葉に詰まり、思うように話せなくなってしまう方を多く見ます。
目的は、故人に対する想い、参列者に対する感謝を伝えることなので、メモを見ながらご挨拶をしても失礼になりません。
1. 通夜での挨拶 例文5選
まずは通夜での挨拶です。夜18時(または17時、19時)から通夜が始まります。
ポイントは、急なことにも関わらず、駆けつけてくれたことへのお礼と、故人への想いや、生前の故人への厚意(読み:こうい)に対する感謝の気持ちを伝えます。
内容としては次の5点となります。
- 弔問へのお礼
- 故人のエピソード
- 通夜振る舞いの案内
- 翌日の葬儀・告別式の案内
- お礼
本日はお忙しい中、父〇〇の通夜にご参列いただきまして、誠にありがとうございました。
こうして皆様にお集まりいただき、父もさぞかし喜んでいることと思います。皆さまには生前、何かとご配慮をいただきまして、たいへん感謝しております。
ささやかではございますが、別室にお席をもうけております。どうぞ父の思い出話でもなさりながら、お召し上がりいただければと思います。
本日は誠にありがとうございました。
本日はご多用の中、故人・○○の通夜式に参列いただきまして、心よりお礼申し上げます。
故人もさぞかし喜んでいることと存じます。生前に色々とお世話になりましたこと、故人に代わりまして厚くお礼申しあげます。
本日は誠にありがとうございました。
本日は大変ご多用の中、亡き父、〇〇〇〇の通夜にご参列いただきまして誠にありがとうございます。また、大変ご丁寧なご弔意を賜りました事も御礼申し上げます。
生前中、皆様方には何かとお世話になりましたこと、故人にかわり厚く御礼申し上げます。
〇〇は▲年前にガンが見つかり、以来、病と闘ってまいりました。その間、皆様には温かいお見舞いと励ましのお言葉を頂きまして、〇〇も大変喜んでおりました。
残りました私達遺族は、まだまだ未熟ではありますが、〇〇亡きあと、家族力を合わせて頑張っていく所存でございます。
皆様方には、私達遺族に対しましても、故人同様のご厚誼(読み:ごこうぎ)を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
なお、明日の葬儀・告別式は〇時開式の予定でございますので、どうぞよろしくお願い致します。
本日は誠にありがとうございました。
本日はご多忙中にもかかわらず、通夜にご弔問いただきまして誠にありがとうございました。
ここに生前賜りました、ご厚情に対し、厚くお礼申し上げます。
尚、明日の葬儀・告別式は(午前・午後)○○時から行いますので、ご都合がよろしければ、ご会葬くださいますようお願いいたします。
ささやかではございますが、供養のためのお食事の用意をいたしました。生前の思い出話などお聞かせいただければと思います。
本日のご列席、誠にありがとうございました。
喪主の◯◯でございます。本日はお忙しい中、亡き父◯◯の通夜にご弔問くださり、故人に代わりまして、お礼申し上げます。父は◯月◯日、◯時◯分、静かに息を引き取りました。
享年◯歳でした。生前賜りました沢山のご厚意に深く感謝申し上げます。
別室にてささやかな酒肴(読み:しゅこう)を用意いたしましたので、お召し上がりながら故人の思い出話などをお聞かせいただければ幸いです。
本日は誠にありがとうございました。
2. 通夜振る舞いの挨拶 例文4選
本日はお忙しい中を、お越しいただきありがとうございました。
皆様方においでいただき、○○もさぞかし喜んでいることと存じます。
ささやかではございますが、お食事の用意をしております。
お時間の許す限り、生前のお話などお聞かせいただければ幸いです。
本日はお忙しい中、◯◯(続柄・故人の名前)の通夜に弔問いただき、誠にありがとうございました。
おかげさまをもちまして、通夜式を滞りなく済ませることができました。
ささやかではございますが、酒肴(しゅこう)の用意を整えました。
お時間の許す限りゆっくりと召しあがっていただき、◯◯との思い出話などをお聞かせいただければ幸いです。
皆様、本日は誠にありがとうございました。お陰をもちまして、滞りなく通夜を終了させていただくことができました。
お名残り惜しくはございますが、お忙しいかたもいらっしゃることでしょうから、あまり長くお引きとめしては申しわけございません。
勝手ではございますが、本日はこの辺で終了させていただきたいと存じます。
なお、明日の告別式は○○時から行います。
何卒よろしくお願い申し上げます。
本日は突然のことにも関わらず、父◯◯の通夜にご参列いただきましてありがとうございました。
皆様のおかげを持ちまして、滞りなく通夜を終えることができました。まだゆっくりしていただきたいところですが、明日のご予定もあるかと存じますので、この辺で散会とさせていただきます。
なお、明日の葬儀・告別式は(午前・午後)〇〇時より行う予定です。
お時間が許すようでしたらご会葬いただければ幸いです。本日は遅くまでありがとうございました。
3. 葬儀・告別式の挨拶 5選
一般的に、喪主は出棺前に挨拶を行います。
ポイントは4点あります。
- 参列のお礼
- 生前の厚意への感謝
- 故人の生前エピソード
- 遺族への温かい支援のお願い
喪主、又は、親族代表が、参列いただいたことと、故人への生前の厚誼のお礼を述べます。故人の人柄を忍ばせるエピソードを折り込むのも良いでしょう。差し障りのない範囲で闘病生活や死因などを伝えても構いません。同時に遺族に対する今後の支援のお願いもしておきます。
本日は、お忙しいところを、○○の葬儀にご会葬くださいまして、誠にありがとうございます。
このように大勢の方々に(少人数の場合:このように皆さまに)お見送りいただき、さぞかし故人も喜んでおることと存じます。
遺された私どもは未熟者ではございますが、今後とも故人同様、ご指導ご鞭撻を賜りますようお願いいたしまして、ご挨拶に代えさせていただきます。
遺族を代表いたしまして、皆さまにひとことご挨拶を申し上げます。
私は、故人○○の長男○○でございます。
本日は、お忙しいところを、○○の葬儀にご会葬くださいまして、誠にありがとうございます。
このように大勢の方々に(少人数の場合:このように皆さまに)お見送りいただきさぞかし故人も喜んでおることと存じます。生前、故人に寄せられた皆さまのご厚情に対し、心より御礼申し上げます。
残された私どもは未熟ではありますが、皆さま方には、今後とも故人の生前同様にお付き合いいただき、ご指導いただけますことをお願い申し上げます。
本日はありがとうございました。
本日はお忙しいところ、〇〇の葬儀・告別式にご会葬いただきまして、ありがとうございました。
〇年前に病気を患ってからは、入退院を繰り返しておりました。回復することを願っておりましたが、思いはかなわず、私たち家族が見守る中〇月〇日に逝去しました。
皆様には温かいお見舞いと励ましのお言葉を頂きまして、〇〇も大変喜んでおりました。◯◯の亡き後も、私ども家族に対しましても、変わらぬご厚誼を賜りますようお願い申し上げます。
本日は誠にありがとうございました。
〇月〇日の〇時ごろ眠るように静かに息を引き取りました。〇〇歳と大往生でございました。
たくさんの方(少人数の場合:このように皆さま)にお見送りいただき、故人もさぞかし喜んでいることと存じます。
皆様の温かいお志に厚く御礼申し上げます。
〇〇がこのように充実した人生を送ることができたのは、ひとえに皆様のおかげと、深く感謝しております。生前のご厚情を、亡き〇〇に代わりまして心からお礼申し上げますとともに、今後とも変わらぬお付き合いの程をお願い申し上げます。
◯◯の亡き後も、私ども家族に対しましても、変わらぬご厚誼を賜りますようお願い申し上げます。
本日は、誠にありがとうございました。
子供が親より先に亡くなった場合、親は喪主を務めない慣習でしたが、現在では親が喪主を務めることがあります。
遺族を代表いたしまして、皆さまに一言ご挨拶を申し上げます。
私が故人◯◯の父でございます。故人の▲▲は、人生これからという時に、不運にも■■の病に倒れ、□□歳という若さで短い一生を閉じることになりました。仕事、●●の趣味も充実しておりましたようで、短くても一生懸命歩んだ人生だったのではないかと思います。
生前寄せられました皆様のご厚情に対し、心より御礼申し上げます。本日はありがとうございました。
いかがでしたでしょうか。
事前にメモを用意し、ゆっくりと読み上げる練習を1回でもしておかれると、だいぶ緊張がほぐれ自然な『大人の喪主の挨拶』となると思います。深呼吸もお忘れずに。
少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
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