身寄りのない方が亡くなると、ご遺体は法律により亡くなった場所の市区町村や警察に対応されますが、行政は遺品の整理や処分までは行いません。
賃貸の場合は保証人やオーナーが対処しますが、持ち家で相続人がいない場合は放置されてしまい、様々トラブルの原因となってしまいます。
将来、自宅介護のためのスペースを確保しておくことも今できるご準備の一つです。
人生を終えた時にご自身の生きた証が「誰かを煩わすもの」にさせないためにも最後の片付けの方法をご紹介致します。
1. 遺品の整理を始める(生前整理)
2. 処分方法を決める
3. 死後事務委任契約をしておく
4. まとめ
1. 遺品の整理を始める(生前整理)
やはり、生前にご自身が処分できるものは処分を進め、できることをやっておきます。
まずは所持品のすべてを把握して、必要なもののグループ分け、ランク分けをしてみます。
① 遺品となる所持品をグループ分けする
①財産に関するもの
預金通帳、有価証券、保険証書、不動産の権利書・借用書など。
②日常生活に必要なもの
衣類、日用品、携帯電話、テレビなど。
③思い出や記念となる物、趣味のもの
気持ちとしてはとても大切なものだが、日常生活に必要とはいいがたいもの。
愛用品、日記、写真、コレクションなど。
④宗教的なもの
仏壇や神棚など。本尊や位牌など他の所持品とは扱いが異なるものも整理します。
供養が必要なものかどうか判断しておきます。
⑤家の外にあるもの
遺品という認識は低いですが、自宅の敷地の樹木類は放置しておくと境界線を越えて成長します。
将来も残すかどうか検討も必要です。
② グループ分けした物をランク分け
①日常生活に必要なもの
・衣類や生活雑貨でも使用頻度の高いもの、低いものでも分けておく
・日用品などが多数ある場合は、必要な数・量・質を検討する
・財産に関するものはコンパクトに整理してまとめておく
②大切にしている物、記念となるもの
・アルバムなどは写真をデータにしてコンパクトにする
・大切にしていた人形、置物などは、写真に収めて人形供養などに出す
③必要ではないが、すぐに処分しない物
・大型の家具類、着なくなった衣類、日用品、書籍など、時間をかけて少しずつ処分
・誰かに利用してもらえそうなものはリサイクルショップに引き取ってもらう
④処分を進めていない物
・大変だが思い切って処分を進める
・ご自身で処分が難しければ業者に依頼
・先立たれた家族の遺品も整理が必要
2. 処分方法を決める
お元気なうちに少しずつ処分を進めておきます。
将来、自宅介護のためのスペースを確保しておくことも今できるご準備の一つです。
①市区町村のゴミ分別・回収方法を確認
市区町村によって対応が異なる場合もありますが、
・書籍や衣類、家電製品などは資源ごみとして回収されます。
・その他は燃えるゴミ、燃えないゴミで仕分け、市区町村指定のゴミ袋に入れて出します。
・タンスなど、大きめの家具は事前に連絡して、「粗大ゴミシール」を貼って回収してもらいます。
②業者に依頼
体力的に、分別したり処分する労力をかけられないこともあります。
また親や他の兄弟姉妹の遺品などが多数あり、手つかずになっている荷物もあると思います。
複数の業者に見積もりをとり、信頼のおける業者に依頼することもおすすめです。
③だれかに譲る(有償・無償)
まだ使用できるもの、コレクションや骨とう品、価値のあるもの、処分に踏み切れないものは、次に大切にしてくださる方に譲る選択もよいと思います。
・フリマアプリやネットオークションでやり取り
・リサイクルショップで買い取り
・ジモティーなど、地域で不用品のやり取りをするサイトを利用
遺品整理業者が生前整理・遺品整理で査定し買取るサービスを行っているところもあります。
④宗教的なもの
仏壇や神棚など菩提寺や氏神神社に相談し確認しましょう。
お焚き上げや永代供養にする方法もあります。
専門業者や仏具店、遺品整理業者などでも対応が可能の場合もあります。
3. 死後事務委任契約をしておく
生前にご自身で遺品整理をしておいても、最後の遺品については『死後事務委任契約』という制度を利用して片付けます。
『死後事務委任契約』とは、生前に代理人を指定して、自分の死後に、死後の手続きを代行してもらう契約を締結する制度です。
死後事務委任契約で依頼できること
・遺体の搬送、葬儀、埋葬の対応
・役所手続き、各種申請・解約、税金の申告納税など
・入院費や施設費の精算
・遺品整理
生前に何を依頼するのか代理人と相談をしておきます。
遺品整理を依頼する際は、代理人にすべてを託すより、予め業者を指定しその業者への連絡をお願いするほうがスムーズです。
信頼できる遺品整理業者を選ぶポイント
見積もりは安かったのに、請求時には高額な追加費用が含まれていることや、作業の最中に貴金属や現金を盗難するなど事件になることもあります。
・料金設定が明確かどうか
・必要な資格を持った業者かどうか、スタッフのスキルはしっかりしているか
・見積内容や業務内容はわかりやすいものか
・複数の業者で見積をとり比較をしておく
・クチコミや実績があり、信頼性がある業者かどうか
・気持ちの良い遺品整理を行う印象であるかどうか
立川市周辺・多摩地域でオススメの遺品整理を行う業者
武蔵村山市に本社を置く『TCワークス株式会社 ほっとアルファー』さんをご紹介します。
生前整理や遺品整理といった家財整理全般の作業や、ご高齢ののご依頼者向けの施設への引越し作業、特殊清掃作業まで含めて対応しています。
なかでも「女性向けのお部屋の整理・清掃」では見積りから作業まで女性スタッフによって対応され安心です。
気になる供養が必要な遺品も、遺品供養士の資格をもつスタッフが在籍して対応。
なかなか手放せい価値のある荷物も、遺品査定のプロが査定し買取り、リサイクルに回してもらうことが可能です。
あのダイヤモンドプリンセス号の除染作業に日本特殊清掃隊の一員として行い、特殊清掃の技術は高く評価されています。
クチコミやお客様からの感謝の声が多く、料金が明確で信頼のおける遺品整理業者です。
4. まとめ
終活の中でやるべきことは様々ありますが、生前整理、遺品整理も大切な課題です。
生前から少しずつ整理を行っておくと、将来の遺品整理の負担を減らすことができます。
大切な所持品をそのままにして、知らない人に望まない形で処分されることは本望ではないですね。
事前に処分方法の目途をつけておき、いざという時に死後事務委任契約を結んだ代理人を通じて遺品整理業者に遺品整理を託す人が増えてきています。
ご自身の意思で納得のいく最後をお手伝いをしてもらえる代理人、業者選びも考えていきたいですね。