予防とは?
0次予防とは、知っている人と知らない人。知らない人の方が多いと思います。
予防とは何の予防?歯周病のことかな。今回お伝えするのは、生活習慣病予防と介護予防についてです。
0次予防、1次予防、2次予防、3次予防と4種類があります
目 次
- 1.一次予防とは?
- 2.二次予防とは?
- 3.三次予防とは?
- 4.ゼロ次予防とは?
- 5. まとめ
1.一次予防とは?
・生活習慣病予防では生活習慣の改善です。健康教育であったり、予防接種であったり病気にならない行動です。
禁煙や食事、運動を始めることも一次予防です。企業では健康企業宣言や健康経営優良企業のように、従業員が健康についての動機づけのための手助けになる取り組みを実施しているところも少なくありません。一次予防を行うことは非常に大切です。
何をするのか。生活の質。QOLを向上する事が求められます。リスクをできる限り軽減すること。小さな生活習慣の改善の積み重ねを行いましょう。
生活習慣病には、糖尿病、心疾患、脳卒中、がん、慢性閉塞性肺疾患が5つの代表的な疾患とされています。
・介護予防では、全高齢者を対象に生活機能の維持向上に向けた取り組みで、フレイルと呼ばれる健康と要介護の間に分類される虚弱な人にならない、認知症にならない予防のことです。
フレイル対策には、運動と、栄養と、社会参加が重要といわれています。
認知症予防には、WHOが12項目を推奨しており、
1. 運動しましょう
2. タバコはやめましょう
3. バランスよく栄養を摂りましょう
4. アルコールはひかえましょう
5. 頭を使いましょう
6. 社会参加しましょう
7. 体重に気をつけましょう
8. 血圧に気をつけましょう
9. 糖尿病に気をつけましょう
10. 脂肪やコレステロールに気をつけ ましょう
11. 楽しく過ごしましょう
12. 難聴に気をつけましょう
具体的には、
1. 1日20分以上有酸素運動をしましょう、ジョギングや水泳を行ってみてください、誰でもどこでも簡単に継続できる運動として、インターバル速歩があります。3分間姿勢を正し大股でサッサか歩き、3分間ゆっくり歩きます。これを5回で30分。まずやってみましょう。
2.禁煙しましょう
3.野菜果物豆類をバランスよくとる。地中海食を食べるようにしたり低糖質・低塩分の食事をよく噛んで食べるようにしましょう。
4.アルコール摂取で海馬が小さくなり記憶障害につながります。量を加減しましょう。
5.数独などの脳トレをしたり、Nintendo Switchのようなゲームをしたり、eスポーツのトレーニングジムも色々なところにできていますのでやってみても良いでしょう。
6.家族や友人、ご近所さんとコミュニケーションを取って人と話す場に参加しましょう。
7.体重、8.血圧、9.糖尿病、10.脂肪やコレステロールには食べ物を選び運動してください。
11.楽しく過ごしましょう何したいですが、思い浮かばないときはインターバル速歩やっちゃいましょう。
12.難聴に気を付ける。大きな音で音楽を聞くのを控えたり、定期的な耳鼻咽喉科への検診も大事です。
2.二次予防とは?
生活習慣病予防では早期発見や、早期治療を行い病気が重症化しないような行動です。健康診断や人間ドックに行くことです。健康診断は会社に勤めている方は、1年に1回受診することが法律で定められています。しかし、経営者や働いていない方は法律で規制されていません。そのため国民全ての方が受診しているわけではありません。 また、健康診断で要精検と判定されても、企業は強制することはできません。精密検査の費用は、個人負担になりますので各自の判断に対応することになります。
せっかく健康診断で早期発見しているのに、再検査や精密検査をしないと重症化してしまう可能性が非常に高くなります。
介護予防では、高齢者人口の5%程度の要支援 要介護になるリスクの高い人を早期発見し、早期対応することで状態を改善し、要支援状態になることを遅らせる取り組みになります。
3.三次予防とは?
段階的には、もう病気や要介護状態になってしまっています。この疾病を重症化させない、治療して回復するといった、
治療過程において保健指導やリハビリテーションを行うことにより社会復帰を促したり、再発を防止したりする取り組みのことです。生活の質を維持向上する取り組みです。
4.ゼロ次予防とは?
英語でprimordial prevention プリモーデイアル プリヴェンション 根本予防ということで
病気や健康のことを考えなくても、自然と健康的な行動や生活習慣ができるように、無意識のうちに健康になる環境にしてしまうことです。そのため、地域や自治体が整えるのが0次予防になります。
0次予防ってすごいです。無意識ですよ。まさに、言い方が悪いですが、老人ホームのような刑務所のような環境を整えることです。タバコは吸えないしお酒は飲めないしという環境です。
今では、電車の中でタバコを吸えた事が不思議なくらい、駅ですら吸えない環境になっています。そして、それが当たり前になってきています。
努力や意識しなくても、健康的になる環境です。公園の近くに住んでいる人の運動頻度は2割高くなるそうです。
0次予防を知ってもらうのが最初の一歩です。
自分でも住んでいる家の中を改善することで、無意識に運動をする環境にすることもできます。
ラジオ体操ができるスペースを作ったり、植物やペットの世話をしなければいけない環境にしたり、映画や音楽を聞きながら動けるスペースを確保する事でも環境を改善できます。
0次予防を行う事で、これから起こると考えられている問題を最小限にできるかもしれません。
5.まとめ
ビジネスケアラー問題は知っていますか。介護職が足りなく、働きながら親や家族の介護をしなくてはいけない人たちが2030年には300万人以上になり、離職や労働生産性を低下させてしまうと言う推計があります。
また、健康で長生きすると年金も多く受給する事ができます。
年金は65歳から受給でき男性は平均16万円、女性は平均10万円です。長生きスレば受給できる期間が増えますが、お亡くなりになると受給は終了してしまいます。
ピンピンコロリとネンネンコロリと言う言葉知っていますか。健康に長寿を全うしお亡くなりになるのがピンピンコロリ、長期に寝たきりでお亡くなりになるのがネンネンコロリです。
健康長寿と介護職に頼らない生活のために0次予防から始めてみましょう。
0次予防についてご紹介いたしました。