【仏壇】NGお供え・NG行動 心当たりありませんか?

仏壇にまつわるNGお供え・NG行動。先祖への大事な供養のはずが逆効果になってしまってるって事ありませんか?

お仏壇は私たち日本人にとって、ずっと身近な存在できました。毎日、ご飯・仏飯(ぶっぱん)と言います。仏飯と お水をお備えてして線香・ロウソクを取り替えては又、供える。手を合わせて親兄弟・ご先祖さまへ思いを馳せてきました。日常生活で岐路に立ち、どうしたらいいか迷ったり困った時、そんな時、仏壇に向かって心の中で話しかけことありませんか?

『どうか助けてください』とか『見守っててください』とか

『応援していてください』などと念じてみたりしたことありませんか?

お仏壇に向かって日々の暮らしの嬉しい出来事を報告したり、悲しい出来事を聞いてもらったりすることで亡くなられた大切な方やご先祖様と「対話すること」ができます。お仏壇は亡くなられた方のご供養のためだけでなく、実はご供養を通じ私たち残された家族にとっての「心のよりどころ」となっているのです。

心の中で仕事の成功と家族の安全や幸福を祈り、感謝の気持ちを込めて手を合わせきたと思います。

そんなお仏壇は私たちにとって、なくてはならない身近な存在であると思います。そして、そもそもお仏壇というのは 仏様の住まわれる空間です。万が一でも無礼・不遜があってはいけません、にも関わらずお客様のお宅へご葬儀関連でお伺いした際、間違った、強く言えばマナー違反のNG仏壇を意外にも多く見かけるものです。

伺うと良かれと思って気持ちを込めてやっているとのことですが自己流で間違っていてNGマナー仏壇となってしまっています。せっかくですので同じように気持ちを込めて祈るのであれば、正しい作法の則ってお仏壇は亡くなられた方のご供養のためだけでなく、実はご供養を通じ私たち残された家族にとっての「心のよりどころ」となっているのです。心の中で仕事の成功と家族の安全や幸福を祈り、感謝の気持ちを込めて手を合わせきたと思います。

  • 仏壇とはなんぞや?
  • やってはいけない仏壇NGマナー
  • 正しい仏壇マナー   

をご紹介していきましょう。

お仏壇とは?お仏壇の意味・役割とは?

お仏壇とは信仰の中心となるご本尊様・仏像やご先祖様のお位牌などを祀り(読み:まつり)ご供養を行うための場所・台のことです。元々は寺院にある「内陣」:ご本尊様を安置してある本堂の所をミニチュア化して一般家庭に持ち込むために作られました。つまりお仏壇は「家の中にある小さなお寺」と言えるのです。

お仏壇の歴史と遷移

奈良時代に書かれた「日本書紀」にお仏壇の起こりについての記載があるとのことで随分と古くからあったといえます。「白鳳14年(686年) 天武天皇が諸国の家ごとに仏舎を作りお仏像や経典を置いてお祈りせよという勅令を出され当時作られた仏舎(持仏堂)がお仏壇の原型になったといわれています。のちに仏舎が小型化してお仏壇となりそこから日本各地に広がったと考えられています。当時お仏壇を祀っていたのは貴族や有力者などの上流階級が中心で庶民には普及していませんでした。

一般庶民にお仏壇が普及したのは江戸時代です。江戸幕府が寺請制度を整備し普及しました。その寺請制度とはすべての人々がいずれかの寺院の「檀家」となることを強制させられ寺院から「寺請証文」という身分証を受け取らなければならない制度です。単刀直入にいうと禁制・禁止されたキリシタンではないと証明する、寺請制度によって庶民の間でも亡くなられた方は戒名を授かるようになり戒名が書かれたお位牌を祀るために民衆にお仏壇が普及していったといわれています。

この記事、またはYouTubeの動画をご覧になっていただきご自宅の仏壇は間違っていないかな?自己流のところはないかな?ということをご確認していただき見直していただければ嬉しいです。

お仏壇NGマナー1つ目

写真・遺影 賞状、合格通知など仏壇に飾ってはいけません、NGです。ご先祖様への感謝の気持ちや報告を兼ねて飾られる方もいらっしゃるようですが、お仏壇の内部はお浄土の世界を表現しているため、この世でのお姿である写真は飾りません。写真を見てお参りしたい場合は、お仏壇の脇や手前など空きスペースに飾るとよいでしょう。

お仏壇NGマナー2つ目

お仏壇の上に物を置いてはいけません。多めに作った小さめサイズの遺影写真など置いていませんか?またお仏壇の上に神棚が設置してあるお宅もありました。お仏壇の上に物を置かないという基本的な作法の1つですので絶対に上には 何も置かないようにしましょう。

お仏壇NGマナー3つ目

お仏壇の最上段は須弥壇(読み:しゅみだん)といい、寺院の仏殿や諸堂に設けられた 本尊などの仏像を安置する台座です。仏様をお祀りする場所のことです。宗派によって祀る尊格が違うのですが、最上段の須弥壇は仏さまをお祭りする場所なので分骨した小さな骨壷とかお位牌は飾ってはいけません。よく見かけますが絶対NGです。

さらに、仏さまをお祭りする須弥壇の1つ下の壇を位牌段と言い、読んで字の如くここにお位牌をお祀りするのが正式なお仏壇の仕様になっております。近年、アパートやマンション対応のお洒落なお仏壇には須弥壇や位牌壇もなければフラットなお厨子のような仏壇もあります。そういった場合は前机といって正式なキチッとした物でなくてもいいのでお祀りしているお仏壇の高さに合わせた机を設置して、そこに位牌などを祀るなどしてください。棚の上に載せてあるだけのモダン仏壇の場合はそのモダン仏壇と並列に位牌などを祀るようにされると良いと思います。

お仏壇NGマナー4つ目

ここではお供え物のタブーを確認しておきましょう。ふさわしくないとされていることには理由があります。

・ニンニク

・ネギ

・ニラ

・ラッキョウ

・はじかみ(生姜や山椒のこと)

修行の妨げになることから強い臭いがするもの、辛いものを避けるように教えられています。また仏様は香りを召しとされていることから、これら特に臭いの強い食品は避けましょう。また、肉・魚もふさわしくないと言われています。亡くなった方が肉や魚を特に好んでいた場合 「亡くなった後も好きな食べ物を楽しんでもらいたい」という心理からお供えしたくなるものです。仏教の考え方では「生き物を殺生して食べる物」になるため、殺生を禁ずる仏教では望ましくないとされています。また、生ものはすぐに傷んでしまうことからもお供え向きではありません。

お仏壇NGマナー5つ目

お仏壇に供えるご飯・仏飯と、供えする花を仏花(読み:ブッカ)と言います。御命日や月命日だけ仏飯をお供えすという方もいらっしゃるでしょう。毎日お供えするというご家庭もあるでしょう。茶色くなった、しおれたお花が飾りっぱなしもけっこう見ます。お花がしおれてきたり変色してきたら下げるタイミングだと思ってください。枯れてもそのままにしないようにどうかお願いします。

それから仏飯をお供えするタイミングは朝に炊いた1番最初のご飯を仏飯としてお供えするのが一般的です。そして下るタイミングはなるべく午前中に仏飯を下げるのが望ましいと言われています。午前中下げるのは難しい場合は仕事から帰宅された後でも構いません。

お寺さまから伺った話し・・・深イイお話し

お寺様から伺った話しですが、お仏壇で供養の読経をさせていただいた際、お供えものをきちんとされて仏壇が整えられているお家は、ご家庭も整われているという因果律を感じるとおっしゃっていました。なるほど・・・と思いました。お仏壇の中はいつも、なるべく清潔に綺麗に整えておくと、仏様やご先祖様がお喜びになると思いますし、私どもこちら側の気持ちもスッキリするものです。これは私個人的にも実感してることですが、仏壇が綺麗に整っていることで気持ちに余裕が出てきて、少なからず開運にも繋がって気運も上昇していっていると思うのです。

神仏に対して敬い、自然に手を合わせて祈る心が湧いてくる、という良き流れをうむことになっていると思うのです。

本日のまとめ

お仏壇は古くから日本人の暮らしに根付いていました。朝食やお客様からいただいた食べ物などは自分たちがいただく前にまず仏様やご先祖様に召し上がってもらうため、お仏壇にお供えすることが当然とされてきました。お仏壇を通じて日々見守っていてくださる仏様や、命を繋いでくださったご先祖様のおかげで今の自分がいるという

「目に見えない繋がり」に感謝することで心の豊かさを養うことができます。そして、お仏壇は亡くなられた方のご供養のためだけでなく仏壇に向かって日々の暮らしの嬉しい出来事を報告したり、悲しい出来事を聞いてもらったりすることで亡くなられた大切な方やご先祖様と「対話すること」ができるのです。仏壇は亡くなられた方との対話の場所なんです。ご供養を通じ 残された家族にとっての「心のよりどころ」となるものです。慌ただしい日々の中でもお仏壇に向き合ってお供えしたり、きれいに整えたり話しかけたり、お参りするときは自然と姿勢を正し心を落ち着けて静かに合掌・お参りされる方が多いのではないでしょうか。

お仏壇を安置し日々お参りすることで私たち自身が気持ちの乱れが落ち着き心を整えることができるのです。そして何よりも私が思うのは、お仏壇を安置してお参りすることは亡くなった方を大切に思っていることを形に表す行為です。形に表さずとも心の中で大切に思っていれば十分だという方もいらっしゃるかもしれませんが忙しい日々に追われていると心に余裕がなくなってしまうこともあると思うのです。思いを形に表す行為を繰り返すことで、亡くなった方やご先祖様との命や心の繋がりを、そのたびに自覚し大切にし続けることができる豊かな心をはぐくむのではないでしょうか・・・

お仏壇 NGマナー1 写真・遺影 賞状、合格通知などは仏壇に飾ってはNGです

NGマナー2 仏壇の上には何も置いていけません

NGマナー3 お仏壇の最上段の須弥壇は 本尊などの仏像を安置する台座で

位牌 分骨など置いてはいけません

NGマナー4 ・ニンニク・ネギ・ニラ・ラッキョウ・生姜や山椒 肉・魚は置くのは避けましょう

NGマナー5 仏飯は朝に炊いた1番最初のご飯をお供えし、下げるタイミングは午前中。午前中下げるのは難しい場合は仕事から帰宅された後でも構いません。茶色くなったしおれてきたお花は直ぐに下げましょう。

こちらの記事を動画でご覧になれます!

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