「忌引」という言葉を知っているものの、実際にどのように対応したらよいのか分からない方もいらっしゃるのではないでしょうか?忌引についての知識は、事前に知っておくことで、いざというときに困ることなく対応することができます。
この記事では、忌引の解説とマナーや挨拶について紹介いたします。ぜひ、最後までご覧ください。
また、忌引き休暇の嘘がバレた際の罰則や証明書について知りたい方は「忌引き休暇の嘘がバレた!?法律での罰則や証明書の発行について紹介」を御覧ください。
1. 忌引とは?
2. 忌引の日数について
3. 忌引の連絡をメールで行う場合
4. 忌引のマナーとは?
5. まとめ
1. 忌引とは?
忌引とは家族や親族がなくなった際に、一定期間、喪に服すことをいいます。忌引き休暇を指す場合もありますが、基本的には故人を悼む期間のことです。
2. 忌引の日数について
忌引き休暇は、故人との関係性によって日数が変化します。日数は会社や学校ごとに違う場合もあるため、事前に確認するようにしてください。一般的な忌引き休暇の期間は、以下の通りです。
配偶者 10日間
父親/母親 7日間
子 5日間
兄弟姉妹/祖父母/配偶者の父母 3日間
配偶者の祖父母/配偶者の兄弟姉妹/孫 1日間
忌引き休暇の開始日は、亡くなった日・亡くなった翌日・通夜の日から数えることが多いのですが、開始日の法的な規定がないため、勤めている会社の就業規定を確認しておくとよいでしょう。
3. 忌引の連絡をメールで行う場合・メール記載方法
忌引の連絡を入れる際は、なるべく早く直属の上司に口頭で伝えるようにします。夜間または早朝などで電話連絡ができない場合は、メールを送ってから、電話で連絡するとよいでしょう。
メールで送る場合は、故人との続柄/何日間休むのか/忌引き休暇中でも繋がる連絡先を記載します。以下では、メールで忌引の連絡をする際の例文を紹介しますので、参考にしてください。
件名:忌引き休暇取得の件
本文: ◯◯様
夜分遅くに失礼いたします。
〇月〇日に祖母が逝去いたしました。
急な御連絡で恐れ入りますが、下記の通り、忌引き休暇を申請いたします。
忌引き休暇期間:〇年〇月〇日~〇年〇月〇日(〇日間)
忌引き休暇中は、以下の電話番号に御連絡をお願いいたします。
〇〇〇‐〇〇〇〇‐〇〇〇〇
葬儀、告別式につきましては、詳細が決まり次第、改めて御連絡させていただきます。
ご迷惑をおかけしますが、何卒よろしくお願い申しあげます。
連絡をメールで行うメリットは、伝達ミスを防げる点にあります。電話で連絡を入れた際も、文面で残すためにメールを送るとよいでしょう。迅速に連絡をすることが大切ということも忘れないでください。
4. 忌引のマナーとは?
忌引には、休暇を取得する際のマナーや忌引明けに行うことや忌服期間に控えるべきことなど、さまざまなマナーが存在します。ここからは、マナー別に解説するので、ぜひ参考にしてください。
休暇のとり方
忌引き休暇を申請する場合は、人事や総務部ではなく、直属の上司に連絡をします。休暇を取得するにあたり、「いつから何日間休暇を取るのか」「手持ちの仕事はどうするのか」など、連携を取るようにします。その際、人事や総務部にも連絡を入れるよう指示を受けた場合は、速やかに連絡をしましょう。
忌引明けに行うこと
忌引き休暇明けに出社する際は、職場の方々に感謝の気持ちを表すため、お菓子を持参するのも1つの方法です。忌引き休暇は、突然のお休みになるため、仕事に支障が出る場合もあります。休みの間、上司や同僚にサポートしてもらったお礼として、気持ちを伝える方法の1つでもあります。
お菓子を購入する際の注意点は“のしを付けない”ことです。のしは、お祝いの品に付けるものなので、忌引き休暇明けのお菓子には必要ありません。
香典返しについて
忌引き休暇明けに用意するお菓子と、香典返しは全く別物であることを覚えておきましょう。香典返しは、香典をいただいた方に49日が過ぎた後にお返しするものです。一方で、忌引き休暇明けのお菓子は、休暇にサポートしていただいた感謝の気持ちを表すものです。どちらも大切なものですが、意味が異なるため、間違えるとマナー違反になるので注意しましょう。
喪に服す期間に控えること
忌服期間(喪に服す期間)中に控えるべきことは多くあります。以下で紹介するので、参考にしてください。
・神社への参拝
・七五三や結婚式などのおめでたい行事
・飲み会
・お中元・お歳暮を贈る
・神棚を開ける
・年賀状を出す
忌服期間中は、これらの行事に誘われても、丁重にお断りするのがマナーです。誘った相手が嫌な思いをしないように、「忌服期間中なので」と、伝えるようにしてください。
5. まとめ
忌引のマナーをあらかじめ頭に入れておけば、突然身内に不幸が起きても慌てることなく対処することができます。「わからなかったから…」と、マナー違反になるような事態を避けるためにも、事前に知識を身につけておくとよいでしょう。
忌引き休暇の嘘がバレた際の罰則や証明書については「忌引き休暇の嘘がバレた!?法律での罰則や証明書の発行について紹介」を御覧ください。