近年では、家族葬を執り行う際、
「家族しか参列しないから」「香典返しにかかる手間をできるだけ省略したいから」
などといった理由で、お香典を辞退されるケースが多くなってきました。
このブログでは、そんな香典辞退の家族葬に参列する際のポイントをご紹介いたします。
家族葬における香典辞退については、下記のブログで詳しくご紹介しております。
ぜひこちらもご覧ください。
どうして香典を辞退するの?
近年では主に家族葬を執り行う際、お香典の受け取りを辞退されるケースが増えてきました。
この場合、
- 参列者が家族・親族だけだから香典はいらない
- 香典返しにかかる負担を軽減させたいから香典は受け取らない
- こじんまりとした家族葬で葬儀費用もかからないから香典は不要
などの理由によりお香典を辞退されているようです。
香典辞退のご葬儀、本当に香典はいらない?
香典辞退の案内を受け取った時、
香典辞退って書いてあるけど、本当にお香典は持って行かなくていいの?
と悩まれてしまう方、いらっしゃるのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、香典辞退の場合はお香典の持参は不要です。
持参し無理にお渡しするのではなく、ご遺族様の意思を尊重しましょう。
お香典以外にも弔意を伝える方法がございます。
今回は代表的なもの3つをご紹介しますので、ご参考になさってください。
供花を出す
葬儀式場において、祭壇の両脇にお供えしてあるスタンドタイプのお花のことを供花といいます。
一般の方でも供花を注文することができますので、
お香典の代わりに供花をお贈りするのも良いでしょう。
地域によって金額は異なりますが、10,000円から30,000円のものが主流で、
基本的には、そのご葬儀を担当する葬儀社に依頼して注文します。
ご葬儀に参列できない場合でも供花を贈ることができますので、
遠方の方でも気軽に弔意を伝えることが可能です。
弔電を打つ
供花の他に、電報を打つことで弔意を伝える方法もあります。
お悔やみの気持ちを伝える電報のことを弔電と呼びます。
近年ではインターネットを活用して、簡単に弔電を打てるようになりましたので、
もしもに備えて一度調べておくのもおすすめです。
インターネットであっても、一からオリジナルのものを用意できます。
どのような文章が良いか迷われた場合は、テンプレートを利用して作成するのも良いでしょう。
また、弔電について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
供物を渡す
ご葬儀への参列時だけでなく、その前の弔問時やご面会時にも供物をお渡しいただくことができます。
例えば、
・故人様が好んでよく召し上がっていたもの
・故人様と一緒に食べに行った思い出のもの
・故人様の出身地やよくお出かけされていた場所の銘品
などが分かるのであれば、供物を用意するのも良いかもしれません。
供物はお供えすることが前提のお品物ですので、基本的に日持ちするものがふさわしいです。
常温で保存がきくクッキーやお煎餅などが良いでしょう。
また個包装になっていると、スペースが狭くても置きやすい・お供えが終わった後分けやすい
といったメリットがありますので、できるだけ個包装のものがおすすめです。
お香典だけでなく、供花や供物などのご厚意をすべて辞退されるケースもございます。
ご厚志の辞退がないか事前に確認しておきましょう。
どうしてもお香典をお渡ししたい!
故人様がお元気だった頃にとても良くしていただいたから、
せめてお香典だけは持って行きたい、とお考えの方もいらっしゃいます。
私どもにも、「香典辞退のご葬儀にお香典を持って行きたいけど、どうしたら良いか」
といった質問が寄せられることがあります。
もちろんあくまでも香典辞退のご葬儀ですので、ご遺族様の意向を踏まえ、
お香典は持参しないことが一番です。
どうしてもお渡ししたいのであれば、
できるだけ人目につかないところで渡すようにしましょう。
他の参列者の目につくところでお渡しすると、
「どうしてあの人だけ渡しているんだろう…」
「自分も持って来ればよかった…」
などと最悪の場合トラブルになる可能性もございます。
受付や控え室を避けたスペースでお渡しすると良いでしょう。
また、香典辞退を選択された方には、
香典返しにかかる負担を軽減させたいという理由の方もいらっしゃいます。
可能であれば、香典返しを辞退するのも良いかもしれません。
まとめ
今回は香典辞退のご葬儀において、弔意を伝える方法をご紹介いたしました。
昨今ではご葬儀の簡素化も相まって、香典辞退を選択される方が多くなってきました。
基本的に香典辞退をされているのであれば、お香典は持参しなくても失礼ではありません。
むしろご遺族様の意思を尊重し、持参しないのがマナーです。
どうしてもお渡ししたいのであれば、今回ご紹介した方法でお渡しするか、
もしくは別の方法で弔意を伝えると良いでしょう。