葬儀をするのは公営斎場が良いって聞いたんだけど、公営斎場って何?聞いたことないわ。葬儀を行うのは、昔は自宅が多かったのですが、その後、火葬場に併設される公営斎場ができ始め、公営斎場で葬儀を行い、隣接の火葬場でご火葬をおこなえる。さらに公費が入っているため、民間より安価で利用できます。公営斎場っていいですね。
1.青山葬儀所
青山葬儀所は、東京都港区にある斎場で、明治39年に青山寺の住職で あった疋田運猷(ひきたうんゆう)により落成・竣工、経営され ていたもので、大正14年に東京市が買い受け、 引き継いだ唯一の公営葬儀所であり、一般的 には青山斎場として知られています。 昭和20年5月に戦災で焼失しましたが、昭和28年 12月に現在地へ移転・木造平屋建で再建された。 その後、昭和49年2月に鉄筋鉄骨造の洋風建築 として改築され、昭和60・61年度に改修された。 平成18年度からは指定管理者の管理運営 となり、内装等の施設改修が行われた。 多くの葬儀・お別れの会等が行われてきました。葬儀の実績は、数千名の規模となる各界の著名人、人間国宝、国際的企業の経営者などのほか、ご親族だけでの家族葬など数十名規模でも執り行われており、近年では、学校の先生や地域社会でご活躍された方などの葬儀、お別れの会なども行われていました。しかしながら、施設の老朽化が顕著であることから、2021年令和3年4月1日から施設の使用を休止し、令和4年に解体を行いました。
現在、新施設の整備事業を進めており、令和7年中の供用開始を目指しています。火葬場は近くにないので、民営の火葬場が候補になります。
2.瑞江葬儀所
瑞江葬儀所は、東京都江戸川区にある火葬場で、東京市における唯一の公営火葬場として、低廉ていれんな料金で一般の利用に供 すること等により、他の火葬場の範はんとなるべ く、昭和 13年に開設しました。その後、施設の老朽化とばい煙等の公害防 止のため、昭和48年に全面改築工事を行い、同50年2月から 業務を再開した。また、昭和57年度から61年 度にかけて、順次火葬炉の更新が行われました。 周囲の景観と調和するよう に、火葬場のイメージそのものといえる煙突 を設けないなどの配慮がなされています。 また、静粛な雰囲気を保つために 一日の受付件数を25件に制限し、火葬する方は、火葬までの間、柩を 保管もできます。令和4年11月より建替え工事を開始し、令和6年度中に新施設の共用が始まります。駐車場に新施設を建築しているため、車両の通行や駐車場等に大幅な制限が生じております。火葬場施設しかありませんので葬儀は別な斎場を利用することになります。
3.八王子市斎場
八王子市斎場は東京都八王子市にある斎場で、1920年7月大正9年より火葬場が運営され、1952年4月昭和24年に斎場条例が施行されてます。その後1957年昭和32年に火葬場の名称から斎場と名称変更されています。
4.青梅市民斎場
青梅市民斎場は、東京都青梅市にある斎場で1926年7月大正15年に設立された社団法人である敬真社が墓地、火葬場、式場を設けていましたが、青梅町、霞村、調布村が共同で買収し、1950年昭和25年に奥多摩火葬場が完成し、1951年に青梅市の誕生で市営となり、1965年昭和40年に市が墓地の土地も取得し、1969年昭和44年から青梅市墓地公園となり、1998年7月平成10年に現在の青梅市民斎場が竣工し、2007年に地下通路が設けられ、斎場から火葬場まで公道を通行せずに行き来ができるようになっています。
5.瑞穂斎場
瑞穂斎場は東京都西多摩郡瑞穂町にある公営斎場で、瑞穂町、福生市、羽村市、埼玉県入間市、武蔵村山市の方が安価で利用できる斎場です。
元々は株式会社積善者火葬場が1936年4月昭和11年に開業した火葬場を1952年昭和27年に瑞穂町、福生町今の福生市、西多摩村今の羽村市の2町一村が買収して、狭山火葬場組合が設立され、その後瑞穂町と埼玉県の元狭山村の一部が合併して、その火葬場の場所が埼玉県ではなく瑞穂町になりました。1971年に火葬棟が竣工し、入間市が組合加入しました。1980年昭和55年に斎場棟が完成し公営斎場が誕生しました。今の施設は2002年平成14年に今の施設が竣工し、2005年に武蔵村山市が組合加入して現在は瑞穂斎場組合として4市1町で運営されています。
6.立川市斎場
立川市斎場は、立川聖苑火葬場に隣接する公営斎場で、立川聖苑火葬場は1948年3月昭和23年に立川市営として開設され、1985年に昭島市、国立市と3市で火葬場組合となり、現在は立川・昭島・国立聖苑組合となっています。立川市営斎場は平成16年より指定管理者制度により立川市斎場となっています。立川市民及び立川市から他市の特別養護老人ホーム等に転居された方が亡くなった場合、立川市が実施する介護保険の被保険者の方(立川市が交付する介護保険被保険者証をお持ちの方)は、市内に住所があった方に準じた取扱いとなります。
7.羽村富士見斎場
羽村富士見斎場は東京都羽村市にある斎場で富士見霊園の隣接し1979年昭和54年ごろから運営されている公営斎場です。利用対象者は亡くなった方又は喪主が羽村市民の場合と富士見霊園に墓地を所有している方が利用できます。火葬場は瑞穂斎場を利用することになります。
8.南多摩斎場
南多摩斎場は、東京都町田市にある公営斎場で1975年11月昭和50年に南多摩斎場組合として八王子市、町田市、多摩市、稲城市によりできた火葬場で、1985年に日野市が組合加入し1996年平成8年に式場が設置され、2009年3月平成21年に現在の式場が竣工し運営されています。
9.府中の森市民聖苑
府中の森市民聖苑は東京都府中市にある公営斎場で旧米軍府中基地の跡地利用の一つとして、航空自衛隊府中基地、府中市美術館、府中の森芸術劇場に隣接して1996年6月平成8年竣工した施設で、府中市民及び火葬または葬儀を行うものが2親等内の親族である市民でないと一才利用できないまさに、府中市民のための公営斎場です。
10.ひので斎場
ひので斎場は東京都西多摩郡日出町にある斎場で、1995年平成7年にあきる野市日の出町檜原村により組合が設立され、2001年に竣工した斎場で、2013年平成25年に奥多摩町が組合に加入し運営されています。名称は想い出を語るロマンの杜 ひので斎場となっています。
11.臨海斎場
臨海斎場は東京都大田区にある公営斎場で、大田区、港区、品川区、目黒区、世田谷区で構成される臨海部広域斎場組合が運営しています。2003年9月平成15年に竣工し23区内では唯一の火葬場併設の公営斎場です。
12.楢原斎場
楢原斎場は東京都八王子市にある斎場で火葬場が併設されていない公営斎場です。2008年平成20年にオープンし 現在は一般財団法人八王子市まちづくり公社が運営しています。会館や設備は近代的に非常にきれいな斎場です。火葬場は併設していませんので、八王子市斎場を利用することになります。
13.松原町コミュニテイセンター
松原町コミュニテイセンターは東京都昭島市にあるコミュニティセンターで1階の多目的室が葬儀利用できる斎場です。利用対象者は、亡くなった方又は喪主が昭島市民の場合利用できます。火葬場は立川聖苑を利用することになります。2014年10月平成26年にオープンし葬儀以外でも利用されるため、新しい施設の活用方法ができるハイブリットな公営斎場です。
14.南山ホール
南山ホールは東京都稲城市にある公営斎場で、稲城・府中墓苑組合が整備した公営 稲城・府中メモリアルパークに葬儀・法要施設「南山ホール」として2015年より使用を開始しています。火葬場は南多摩斎場、府中の森市民聖苑、日華多磨葬祭場が候補になります。
15.みどり会館
みどり会館は、世田谷区民のための公営斎場で、近隣の斎場に比べ比較的安価で利用することができます。 故人または申請者(故人と2親等以内)が世田谷区民である場合に お葬式(通夜、葬儀、告別式、繰り上げ初七日等)専用で、個人葬を対象としてご利用できます (法事・法要や社葬等団体葬の利用はできません)。 なお、火葬の為の施設は併設しておりません。
歴史の古い順に紹介しました。その他、23区内には公営斎場があるかと思いますが、多摩中葬祭では23区内のことはよくわかりませんので火葬場併設の公営斎場を主に説明しました。
まとめ
23区内にある火葬場併設の公営斎場は臨海斎場しかありません。
公営斎場は利用料金、使い勝手が良いため人気が高く、組合内に多くの自治体が入っている、南多摩斎場や瑞穂斎場は混雑していることが多いです。待っても利用したい公営斎場ということです。