「喪に服すって、どのような意味があるのでしょうか?」「喪中だから お酒飲めないんですよ」とか聞いたことがあります。親族が亡くなった時に「喪に服す」という言葉をよく聞きますが、実際、やってはいけない事があります。喪中にやってはいけないことは、どんなことか?喪に服す期間はいつまでなのか?
親戚などから、非常識だ!と陰口叩かれたくない方、本日は、「喪に服す」の意味や期間、そして、その間にしてはいけないこと・してもいいことについて具体的にご紹介していきましょう。
本日の目次
1、「喪に服す」とは?喪に服す期間 忌中と喪中の違い
2、忌中・喪中にやってはいけないこと
3、喪中・忌中でも やって問題ないこと
4、本日のまとめ
身内が亡くなった場合、喪に服すことは、ご存知の方も多いと思います。しばらくの間は故人を偲んでお祝い事を控えてアナタ自身の行動などを慎み偲ぶ期間が「喪に服す期間」です。喪中や忌中の間は、結婚式などの華やかなイベントへの出席は控えるべきとされていますが、「どこまでがやってはいけないことなのだろう?」「やって問題ないことは何?」と悩んでいる方も多いと思われます。
「忌中」とは、家族が亡くなった当日から四十九日間、四十九日法要までの期間を差します。死は穢れとされており、遺族も穢れを持っているといわれていました。昔の時代は、どんな病気で亡くなったか分からない、何らかの病原菌や感染源があるかもしれない中で 人が亡くなってから四十九日までは、そういった人が多く集まるところへ出かけたり、一緒に食べるものを共にしたりという所に出席するのを慎みましょうという期間でした。今は汚れがあるという考えすらほぼ無くなっていると思いますが、死の穢れ、死穢(しえ)は、古代・中世において死は恐怖の対象と見られ、死は伝染すると信じられていたので 死体、それと接する遺族は死穢・ケガレに染まっていると考えられ、清められるべきものと考えられていた。
故に、忌中とは感染症 に対する対策だったということです。ですから四十九日の期間に遊びに出かけるということは、外出先に穢れを拡散させるということになるため、外出は控えるべき!社会との接触を避けるべき!とされていたのが忌中です。
それに対して喪中は亡くなった日を含め1年間で、故人を偲ぶ期間とされています。喪中は亡くなった日から数えて1年間、喪に服します。ご遺族が故人を偲び、身を慎む1年間を差します。2親等まで、例えばのアナタの配偶者、父母・義父母・子・兄弟姉妹・兄弟姉妹の配偶者・祖父母・孫までの身内が亡くなった場合、忌中および喪中となります。
1つ目・神社への参拝。神社の鳥居をくぐったり、七五さんお宮参り・神棚を開けるなど神様の眼に触れることはNGです。しかし、忌中であっても寺院へのお参りならOK!問題ありません。
2つ目・結婚式・新築祝い・開店祝い・就任祝いなどの参加や新年の祝い、お節を食べたりお正月飾りやお年玉をあげるなどはNGです。お年玉ではなく、本など買ってねとあげるのはOKです。
・旅行・スポーツ・飲み会などのレジャー、交流の場への参加はNGです
人によっては身近な親族が亡くなった寂しさから、飲み会に参加したくなることもあるかもしれません。しかし、飲み会への参加も断る方が良いとされるのが忌中のしきたりです。四十九法要を執り行うまでは、飲み会のような賑やかな場への参加は控えましょう。
地鎮祭・新築は地鎮祭や新築については、忌中は避けますが喪中ならば問題ありません。地鎮祭には「祭」という漢字が入っていますが、工事の安全を祈願する儀式であって祝い事ではないからOKです。ポイントは 節目である七五三などのお祝いは、忌中(49日まで)は避けるものの喪中、命日から50日以降は行っても良いとする家がほとんどです。土地購入もOKです。
さらに 同じ年中行事でも節分などのお祓い行事は喪中期間も行って問題はありません。
「明けましておめでとうございます」と挨拶はNGです。
喪中では、お正月のお祝いは控えましょう。「明けましておめでとうございます」ではなく、「本年もよろしくお願いいたします」など、「おめでとう」という言葉を避けて挨拶を交わします。
また 年賀状は、新年を迎えた喜びを伝えるためのものです。喪中の間は年賀状を出すのを控え、代わりに年末に喪中はがきを出しましょう。
喪中はがきは、11月中旬~12月上旬頃を目安に普段年賀状をやりとりしている方へ送ります。相手の方が年賀状を用意し始める前にポストへ投函しましょう。
忌中の場合、結婚式への列席は断るのが一般的です。入籍前に身内が亡くなってしまった場合には、可能であれば入籍を延期することも検討しましょう。
しかし、故人が家族の入籍を楽しみにしていた、祖父母や曾祖父母が天寿を全うしたなどのような場合には、予定どおり入籍を進める人もいます。どのように対応するかは両家で話し合うのが良いでしょう。
喪中・忌中での禁止事項についてお話ししてきましたが、日常生活を送る中で、「これはやっても大丈夫なの?」と判断に悩むこともあるでしょう。ここからは、喪中・忌中の間でも問題なくできることを紹介していきます。
1つ目、ご祈祷
ご祈祷は、喪中の間に行っても問題ありません。しかし参拝と同じ考え方で、忌中は境内に立ち入らないのが賢明です。地域や神社によって考え方は異なり、なかにはお祓いをしたうえでならご祈祷を受けられる神社も珍しくありません。
2つ目、お正月以外の年中行事
忌中の間ならお祝いごとは避けるべきですが、喪中の間であれば「節分の豆まき」「餅つき」「ひな祭り」などお正月以外の年中行事なら問題ありません。
書き初めや年越しそばも お祝いごとではなく風習のため、控える必要はないといえるでしょう。
ポイント 喪中や忌中に結婚式や新築祝いなど、慶事のご招待を受けることもあると思います、喪中や忌中であることをお伝えして、丁重にお断りをします。
しかし近年は、結婚式はごく少数となり、断りにくい現状もあるようです。49日までの忌中での参加は控えますが、喪中であるならば、先方が許せば、参加をする人も増えているのが実態です。
ご葬儀から間もないときや、大切な方を失って深い悲しみの中にいるときには、たとえ喪中に行っても良いことであっても気持ちがついていかなくなるものです。そのような場合には無理をせず、身体と心を労わることが重要です。
また、忌中・喪中の注意点については地域によって考え方が異なる場合もあります。分からないことや不明点があれば、ご親戚や地域の方、葬儀社に確認すると安心でしょう。
忌中は門戸を締め外部との接触を避けて静かに故人の冥福を祈る期間でしたが、現代においては、結婚式などの華やかなお祝いや新年のごあいさつなどは避けるなどの風習は残しつつも、昔と比べると普段の生活に戻ることが早くなっています。忌中期間に飲み会に参加することは好ましいとはいえません、飲み会への参加はなるべく避けましょう。どうしても参加せざるを得ない場合は、節度をもって参加しましょう。また、飲み会のお誘いを受けた際に、参加する気持ちになれない場合には、事情を説明した上でお断りしましょう。
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