目次
- お盆の期間
- お盆飾りはいつから飾る?
- お盆飾りの飾り方
- お供えや準備する代表的なものリスト(基本の一例)
- 時系列で紹介 お盆初日、盆の入り(迎え火)は何を準備して何をやる?
- 時系列で紹介 お盆最終日、盆明け(送り火)は何を準備して何をやる?
- 本日のまとめ
お盆の期間
先祖の霊を迎えて、家族と共に過ごし、冥福を祈りながら見送る供養儀式や期間のことを指し、正式名称は 盂蘭盆会(うらぼんえ) と言います。
期間は 東京・神奈川・静岡などは 「7月」、東北地方や関西地方では「8月」で、
8月は一般的なお盆の時期としても浸透し、企業のお盆休みもこの時期を採用していることが多いです。つまり、お盆は毎年7月と8月にあり、その日にちは どちらも曜日関係なく、13日~16日の4日間です。8月お盆の方は 毎年8月13日~8月16日迄の4日間です 。
府中・調布・小金井を含む多摩地区では8月1日がお盆というところもあります。
お盆飾りは いつから飾る?
お盆飾りは、お盆月が7月、8月、どちらの月でも先祖の魂が13日に帰ってくるため、遅くとも前日の12日までに飾りを済ませておきましょう。ここで余談ですが、お盆飾りというと伝統的な儀式というイメージが強く、地味にしようと考えがちですが、本来は年に1度の先祖をお迎えできる日であり、感謝や冥福を祈るための行事です。ですからお盆飾りは先祖への想いを込めて華やかにしても良いんです。
お盆飾りの飾り方
①お盆飾りを行うための祭壇を盆棚・または精霊棚(しょうりょうだな)とも言い、その盆棚を作り、仏壇の横、もしくは前に盆棚を設置し、まこも・または、祭壇用の掛け布を掛ける。
②仏壇から位牌を取り出し、盆棚の一番上の段の中心に位牌を置き、位牌の両脇には盆花(ぼんばな)を置き、盆棚の手前両端に、盆提灯を一対並べます。新盆(初盆)の際には絵柄の入っていない、白提灯を使い、お盆が終わったらお寺で供養してもらうか、送り火で燃やします。
③次の段、中段には、準備しておいた さまざまなお供え物、霊供膳や果物、精霊馬などを置きます。
④最下段にはろうそくや線香、おりんなどの道具を並べます。
お仏壇の前などに設置した盆棚にご先祖の霊が帰ってくるため、お盆の間は、お仏壇の扉は閉めておきましょう。
お供えや、準備する代表的なものリスト(基本の一例)
4.お供えや、準備する代表的なものリスト(基本の一例)
・お位牌
お位牌が複数ある場合は最も古いものを一番右に置き、最も新しいものが一番左に来るよう順番に並べます。
・精霊馬・精霊牛(しょうりょううま・しょうりょううし)
精霊馬・精霊牛とは、祖先の霊があの世とこの世を往来するための乗り物です。位牌のそばに飾ります。馬はなるべく早くこの世に来られるため、逆に牛はなるべくゆっくりあの世に帰ってもらうためだとも言われます。野菜で作った精霊馬・精霊牛を、お役目後に食べるのは良くありませんので、塩で清めてから紙に包で処分しましょう。続いて
・香炉・線香・輪(りん)ほおずき・生花です
お供えの花は真夏の暑さでも枯れにくいお花、菊やユリ・リンドウ・トルコキキョウ・グラジオラス・カーネーションなどが定番です。
・素麺(そうめん)
乾麺のまま供えたり、祖先の霊にいただいてもらえるよう茹でてから供えたりします。祖霊が帰ってくる際に乗る馬の手綱に見立てているとも言われます。
・水の子(みずのこ)
水の子は、生前の行いによって餓鬼道(がきどう)へ落ちてしまった霊を慰めるためにお供えするものです。研いだお米や 、さいの目に切ったナス・キュウリを水に浸し、蓮の葉に盛り付け、お供え物と一緒に飾ります。
・季節の野菜や果物
百味五果(ひゃくみごか)といって、スイカなどに代表される夏の野菜や果物をお供えします。お盆期間中は、盆棚に供えたお供え物や水などは毎日交換しましょう。
時系列で紹介 お盆初日、盆の入り(迎え火)は何を準備して 何をやる?
盆の入り(迎え火)は、東京・神奈川・静岡などでは7月13日、その他多くの地方では8月13日が盆の入り(お盆の初日)に当たります。
盆棚の準備が整ったら、お墓に出向いて墓掃除をします。夏場は雑草が生えやすく、草抜きに時間がかかることもあったり、日中の強烈な陽射しを避けるためにも、朝のうちにお掃除を終わらせてしまうのが良いでしょう。夕方には素焼きの小さな土鍋またはお皿の上で、苧殻(おがら)を焚き、 盆提灯に火を灯します。このように火を目印にして、ご先祖の霊を自宅に招き入れるのです。
地方によってはお墓から自宅までの間に、目印として火を灯した提灯を設置するところもあります。
おがらや提灯などお盆飾りははホームセンターや仏具店で購入できます。
お盆2日目・3日目
家族や親族が集まってお墓参りをし、自宅に僧侶を招いて法要をする場合、法要後に皆で集まり、会食をすることもしばしばです。
ここで注意点があります。 法要を行う際、お盆の時期は僧侶も忙しくなる為、菩提寺に法要の予約を早めにしましょう。法要後に会食をする場合は、併せて前もって手配しておく必要があります。僧侶がお帰りになる際には、お盆、なければ袱紗(ふくさ)の上にお布施を乗せてお渡ししましょう。
時系列で紹介 お盆最終日、盆明け(送り火)は 何を準備して 何をやる?
盆明け(送り火)は、16日の夕方以降、暗くなりできるだけ遅い時刻に送り火を焚き、祖先の霊を見送ります。地方によっては「精霊流し」や「灯籠流し」などを行います。
片付けるタイミングは、7月・8月、各月の16日です。ご先祖様をあの世へ見送り・送り火をした後 片付けますが、実は片付けに関しては、期限などの厳密なルールはないため、無理のないよう翌日の17日以降にして、先祖には、『ゆっくりしていってね。。』と声がけして、翌日以降、片付けていくのが良いでしょう。
本日のまとめ
お盆飾りというと、伝統的な儀式というイメージが強いですが、年に1度の先祖をお迎えし、感謝や冥福を祈るための行事です。正しくやろうとする気持ちも素晴らしいですが、何よりも故人や先祖を想う気持ちが大切です。お盆の過ごし方や期間は、宗派、地域、それぞれの家庭によっても様々ですが、ご先祖様と一緒に過ごす数少ない機会です。
普段、会う機会が無い親族が一同に揃う事も珍しくありませんので、故人を偲びながら、ゆっくりと過ごしてみては如何でしょうか。先祖への想いを込めて華やかにお盆飾りを作って楽しく行っていただければ幸いです。