今更聞けない、正しいお墓のお掃除方法!実はやってはいけないこととは!?

「お墓掃除っていつ行けばいいの?」「何を持っていけばいいか分からない…」そんな悩みをお持ちのあなたへ。
この記事では、お墓参りの基礎知識から、意外と知らないお墓掃除のマナー、掃除が楽になる便利グッズまでご紹介します。
お墓掃除で「やってはいけないこと」を事前に知っておくことで、大切なご先祖様を敬いながら、気持ちよくお墓参りができます。この記事を読めば、もうお墓掃除で迷うことはありません!

目次

お墓掃除の基本

お墓掃除は、故人を偲び、感謝の気持ちを伝える大切な儀式です。しかし、お墓掃除の正しい方法を知らないまま行ってしまうと、墓石を傷つけたり、周囲に迷惑をかけてしまう可能性があります。そこで、ここではお墓掃除の基本手順と必要な道具、そして知っておきたいマナーについて詳しく解説します。

お墓掃除の時期

お墓掃除の頻度は一般的に年2回~3回、多すぎて悪いことはありませんが、少なすぎるのは問題。最低でも年に1回以上はお掃除したいところです。
近しい故人の命日や、お盆、春と夏のお彼岸にお墓参りをする方が多いと思いますが、最近の酷暑を考えると、お盆はかんたんなお掃除にとどめて、春と秋のお彼岸にしっかりお掃除をする方がいいかもしれません。

必要な道具

お墓掃除には、いくつかの道具が必要です。事前に準備しておくことで、スムーズに作業を進めることができます。
道具 用途や注意点
バケツ 水を汲んだり、洗剤液を作ったりする。お墓で借りられる場合も多いが、わからない場合は持参した方が無難。
ひしゃく 墓石に水をかけたり、洗剤液をかけたりする。お墓で借りられる場合も多いが、わからない場合は持参した方が無難。
たわし・ブラシ・スポンジ 墓石の汚れを落とす。金属製のたわしは、墓石を傷つける可能性があるので使用しない。柔らかい素材のものを選ぶ。お墓で借りられる場合も多いが、ブラシの毛が全然なくなっているような場合も……持参した方が無難。
歯ブラシ 彫刻部分など、細かい部分の汚れを落とすのにとても便利。
雑巾 墓石を拭いたり、こぼれた水を拭き取ったりする。濡らしたまま放置してしまうと、せっかくキレイにした墓石に水の形の汚れがついてしまう。
ゴミ袋 ゴミの持ち帰りに。お供えの包みなどを開けた際、ゴミ袋がないと風で飛ばされて周囲の迷惑になってしまう場合もある。
ゴム手袋 手の保護に。
ほうき・ちりとり 落ち葉やゴミを集める。
線香・ろうそく・ライター 多くの場合お墓で購入可能だが、わからない場合は持参した方が無難。
花切りばさみ 特に途中でお花を購入する場合、はさみを持参しないとお花が長すぎて困る場合がある。
水筒やペットボトル飲料 お墓は日当たりがいい場合がほとんど。特に夏場は、熱中症対策のためにも必ず持参する

これらの道具は、ホームセンターや100円ショップなどで手軽に購入できます。用途に合わせて適切なものを選びましょう。

お墓掃除の手順

お墓掃除の基本的な手順は以下の通りです。順番に沿って行うことで、効率よく、そして丁寧に掃除することができます。

掃き掃除

落ち葉が多い季節などは水を掛ける前に掃き掃除をしましょう。それから雑草を抜きましょう。

水洗い

墓石全体に水をかけ、付着した土やほこりを洗い流します。この時、高圧洗浄機や、水圧の強いホースを使用すると、墓石を傷つけてしまう可能性があるので注意が必要です。バケツに汲んだ水をひしゃくでかけるか、水量を調節できるホースを使用しましょう。高圧洗浄機を使う場合は取り扱い説明書などをよく読んで、強さの調整などをしましょう。

水垢落とし

水洗いだけでは落ちない水垢やコケは、柔らかいブラシを使うか、専用の洗剤を使用します。墓石の素材に合った洗剤を選び、説明書きをよく読んでから使用しましょう。洗剤を使用した後は、水で洗い流すことを忘れずに。墓石専用ではない洗剤を使ってしまうと墓石を傷めるおそれがあるだけでなく、水で流しても周囲が泡だらけになって周りのお墓にもご迷惑になる場合があります。洗剤を使う場合は必ず墓石専用のものを使用しましょう。

供花・お供え物の交換

古い供花や枯れた植物は取り除き、新しいものと交換します。お供え物は、持ち帰っていただくか、処分場に捨てましょう。ただし、お墓によっては、供花やお供え物に関するルールが定められている場合があるので、事前に確認しておきましょう。

禁止や制限の例
アルコール類の禁止(ホームレスの方がお酒目当てに来てしまう)/食べ物の禁止(動物や鳥が集まってしまう)/火をつけたタバコの禁止(風で飛ばされて火事の原因になる)/六文銭などの宗派特有の紋が入ったものは、違う宗派のお墓に供えないようにする など

お線香・ろうそくの扱い方

お線香やろうそくは、所定の場所に供えましょう。火の取り扱いには十分注意しましょう。お墓によっては火をつけたままその場を離れることを禁止しているお墓もあるので、気をつけましょう。また、お線香を販売しているお墓なら、殆どの場合、お線香に火をつけるための専用の機械やガスコンロなどがおいてあります。マッチやライターでお線香に火をつけようとすると、風などの影響で意外と大変な場合があるので、お線香を持参した場合でもお線香売り場の周囲を見て、火だけつけさせてもらうことをお勧めします。

お墓掃除のマナー

お墓掃除は、故人を偲ぶための大切な行為であると同時に、公共の場で行う行為でもあります。周囲への配慮を忘れずに、マナーを守って行いましょう。
* 服装は、派手なものではなく、動きやすい服装を選びましょう。
* 大きな声で話したり、騒いだりすることは控えましょう
* ゴミは持ち帰り、処分しましょう
* 他の人の迷惑になるような行為は控えましょう
これらのマナーを心掛けることで、お互いに気持ちよくお墓参りができます。

実はNG!やってはいけないお墓掃除

研磨剤入りの洗剤の使用

市販の洗剤の中には、研磨剤が含まれているものがあります。研磨剤は、石材の表面を傷つけ、光沢を失わせる原因となります。お墓の石材はデリケートなので、研磨剤入りの洗剤の使用は避けましょう。墓石の種類によっては使用できない洗剤もありますし、事前に確認して、墓石専用の洗剤を使うことをお勧めします。墓石専用じゃない洗剤を使うと、前述のように、泡が消えなくなって困ってしまうということになる場合もあるので、絶対にやめましょう。

金タワシ・金属ブラシの使用

金タワシや金属ブラシは、石材に傷をつけてしまいます。お墓の掃除には、柔らかいスポンジやブラシを使用しましょう。特に、水垢やコケを落とす際に、力任せにこすってしまうと、石材に細かい傷がつき、そこから劣化が進んでしまう可能性があります。優しくこすり洗いをするように心がけましょう。

高圧洗浄機使用時の注意

高圧洗浄機は、水圧が強すぎるため、石材を傷つける可能性があります。使用する場合は、取扱説明書をよく読み、正しく使用しましょう。石材から十分に距離を取り、低い圧力で使用するようにしましょう。また、目地部分に高圧洗浄機を当てると、目地が剥がれてしまう可能性があるので注意が必要です。さらに、周囲に水しぶきや汚れが飛びやすいので、特に注意が必要です。

周囲のお墓への配慮

お墓を掃除する際には、周囲のお墓に水や洗剤が跳ねないように注意しましょう。また、お線香の煙や灰が、周囲のお墓にかからないように配慮することも大切です。特に、お盆やお彼岸など、多くの人が墓参りに訪れる時期は、周囲への配慮を心がけましょう。周りの人に迷惑をかけないよう、節度を守って掃除を行いましょう。

その他

  • お墓掃除は、故人を偲び、感謝の気持ちを伝える大切な儀式です。心を込めて丁寧に行いましょう。
  • お墓の掃除方法やマナーについて、分からないことがあれば、石材店や寺院に相談してみましょう。

お墓掃除を楽にする便利グッズ

最後に、お墓掃除をサポートしてくれる、あると便利なグッズをご紹介します。

100均でも買えるお墓掃除便利グッズ

  • マイクロファイバークロス:吸水性・速乾性に優れ、墓石の水拭き、乾拭きのどちらにも使えます。数枚用意しておくと便利です。
  • メラミンスポンジ:水だけで汚れを落とせるので、洗剤を使いたくない場合に重宝します。ただし、墓石の種類によっては傷つけてしまう可能性もあるため、目立たない場所で試してから使用しましょう。
  • 水筒用ブラシ:水筒を洗うためのブラシですが、花立の底など、奥まった場所の汚れを落とすのに最適です。
  • 軍手:掃除中の怪我を防ぎます。
  • エプロン:服の汚れを防ぎます。
  • 帽子:日差しから頭を守ります。
  • タオル:汗拭きや、手を拭くのに使います。
  • ウェットティッシュ:手を拭いたり、ちょっとした汚れを落とすのに便利です。
  • 虫よけスプレー:夏場など、虫が気になる季節には必須です。

まとめ

今回の記事では、お墓掃除の基本や手順、注意点について解説しました。お墓掃除は、ただ単に綺麗にするだけでなく、ご先祖様への感謝の気持ちを表す大切な儀式です。正しい方法とマナーを理解し、丁寧に行いましょう。
水拭きや柔らかいスポンジを使うなど、墓石に負担をかけない方法を選ぶことが重要です。研磨剤や金属ブラシは、墓石を傷つける可能性があるため避けましょう。高圧洗浄機は便利ですが、使い方を誤ると周囲に迷惑をかける可能性があります。水圧や使用範囲には十分注意し、事前に管理者に相談することをおすすめします。
100円ショップなどでも便利な掃除グッズが数多く販売されています。無理なく、そして安全に、気持ちよくお墓掃除ができるように、この記事が皆さんのお役に立てば幸いです。

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