【お悔やみ申し上げます】 正しい使い方 実は間違えやすい3つの場面

「お悔やみ申し上げます。」

この言葉、本当に”いつでも・誰にでも”使って大丈夫だと思っていませんか?

私は思うんです。
この言葉ほど、善意で言っているのに、相手を戸惑わせてしまう可能性がある言葉は少ないと。

間違えたからといって責められることはありません。
でも――

知らないままだと、あとから
「あの言い方でよかったのかな…」
と、自分の中にモヤモヤが残ってしまう。

実際、こんな声をよく聞きます。

「お通夜で何も言えなくて、気まずかった」
「LINEで送ったけど、これでよかったのか不安」
「上司にどう伝えればいいか分からず、結局何も言えなかった」

こうした不安、実はとても多いんです。

今日は、
お悔やみ申し上げます”の正しい使い方と、
実は多くの方が間違えやすい3つの場面について、
葬儀の現場から、わかりやすくお話しします。

目 次

  1. 「お悔やみ申し上げます」は万能な言葉?
  2. 間違えやすい場面①【対面で伝えるとき】
  3. 間違えやすい場面②【電話・LINE・メール】
  4. 間違えやすい場面③【関係性による使い分け】
  5. 葬儀社として本当に大切だと思うこと
  6. まとめ

1.「お悔やみ申し上げます」は万能な言葉?

まず大前提として、
「お悔やみ申し上げます」は間違った言葉ではありません。

むしろ、正式な場面では正しい表現です。

ただし、
場面・距離感・伝え方によっては、
少し硬すぎたり、逆に距離を感じさせてしまうことがあります。

たとえば、親友が親を亡くしたとき。
丁寧に「お悔やみ申し上げます」と言われるより、
「つらかったね…」と言われた方が、心に届くこともある。

逆に、仕事上の関係で訃報を聞いたとき。
軽すぎる言葉は失礼になることもあります。

私は思うんです。
お悔やみの言葉に、
正解の文章”はあっても、”正解の気持ち”は一つじゃないと。

だからこそ、場面ごとの使い分けが大切なんです。

2.間違えやすい場面①【対面で伝えるとき】

通夜や告別式で、ご遺族の前に立った瞬間、
言葉が出なくなる方は本当に多いです。

そのとき、
「このたびはお悔やみ申し上げます」
と丁寧に言おうとして、
逆に噛んでしまったり、不自然に長くなってしまうことがあります。

ここでよくある失敗例を挙げます。

❌「このたびは誠にご愁傷様でございまして、心よりお悔やみを申し上げるとともに、故人のご冥福をお祈りいたします」

これ、悪くはないんです。
でも――長すぎる。

ご遺族は、何人もの弔問客と向き合っています。
一人ひとりに長い挨拶をされると、心身ともに負担になるんです。

対面では、短く・静かにで十分です。

⭕「このたびは…」
⭕「心よりお悔やみ申し上げます」

それ以上、無理に続けなくていい。

一礼して、静かに手を合わせる。
それだけで、十分に弔意は伝わります。

沈黙も、立派な弔意なんです。

また、対面のときに避けたい言葉もあります。

❌「頑張ってください」
❌「元気出してください」
❌「大往生でしたね」

これらは、励ましのつもりでも、
ご遺族には負担になることがあります。

特に「大往生」という言葉は、
たとえ高齢であっても、ご家族にとっては大切な方を失った悲しみに変わりはありません。

使わない方が無難です。

3.間違えやすい場面②【電話・LINE・メール】

ここが、いちばん質問が多いところです。

結論から言います。

LINEやメールで「お悔やみ申し上げます」と送っても、失礼ではありません。

むしろ、訃報を聞いてすぐに連絡を取ることは、
相手にとって負担になることもあります。

だからこそ、文章で静かに伝えることは、
決して冷たいことではないんです。

ただし、絵文字・スタンプ・軽い言い回しは避けてください。

たとえば、こんな文章はNGです。

❌「突然でびっくりしました😢」
❌「大変でしたね💦お疲れ様です」
❌「何かあったら言ってね!」

これ、悪気はなくても、
受け取る側はつらいことがあります。

では、どう書けばいいのか。

⭕「このたびは心よりお悔やみ申し上げます。お体だけは大切になさってください。」

⭕「ご連絡ありがとうございます。何かお手伝いできることがあれば、遠慮なくお知らせください。」

シンプルで構いません。
無理に長く書かなくていいんです。

電話の場合も同じで、長く話そうとしなくていい。

「お悔やみ申し上げます。
 お体だけは大切になさってください。」

この一言で、十分なんです。

また、返信を求めるような内容も避けましょう。

❌「葬儀はいつですか?」
❌「何時に行けばいいですか?」

ご遺族は、葬儀の準備で精一杯です。
質問攻めにしないよう、配慮が必要です。

4.間違えやすい場面③【関係性による使い分け】

仕事関係、近所の方、友人、親族。
関係性によって、言葉の”重さ”は変わります。

たとえば、仕事上の関係なら、
丁寧さが優先されます。

⭕「このたびはご愁傷様でございます。心よりお悔やみ申し上げます。」

一方、とても近しい間柄なら、

「言葉が見つからないけど…本当に大変だったね。」

このほうが、形式ばった「お悔やみ申し上げます」より
心に届くこともあります。

また、親族の場合は、
お悔やみよりも「何か手伝えることはある?」という
実質的なサポートの言葉が喜ばれることも多いです。

大事なのは、
丁寧かどうかより、相手を置いていかないか。

私はそう思うんです。

相手の立場、関係性、そのときの状況を考えて、
一番負担の少ない言葉を選ぶこと。

それが、本当の思いやりなんです。

5.葬儀社として本当に大切だと思うこと

私たち葬儀社は、
言葉の失敗を責めることはありません。

それよりも、
その人が「どう寄り添おうとしたか」を見ています。

言葉が出なくて黙ってしまった人。
涙が出て何も言えなかった人。
緊張しすぎて、噛んでしまった人。

それでも、来てくれたことが、
何より大きな弔意なんです。

お悔やみの言葉は、完璧である必要はありません。

無理に整えなくていい。
短く、静かに、相手を思う。

それだけで、十分なんです。

そして、もし迷ったら、
こう考えてみてください。

「自分がその立場だったら、どんな言葉をかけてほしいか」

その答えが、きっと正解に近いはずです。

6.まとめ

今日は、
「”お悔やみ申し上げます” 正しい使い方」についてお話ししました。

覚えておいてほしいのは、
言葉の形より、気持ちの距離です。

迷ったら、短く。
迷ったら、静かに。

無理なく伝えられることが、
いちばんの弔意になります。

形より気持ちが大切なんです。 完璧を目指さなくていい。
あなたの誠実さは、必ず相手に伝わります。

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