よくわかる!献体登録をしている人の家族が知っておく4つのポイント

献体登録をしている家族が亡くなったら遺体を提供する覚悟はできているが、『葬儀』について詳しい話をしていなかったので、どうすればいいかわからない方もいらっしゃるかと思います。

基本的に葬儀を行うことは可能です

葬儀社が、献体登録をしている家族が亡くなってから、知っておきたいポイントをまとめてご紹介いたします。

もくじ

1.献体登録からの一連の流れ 
2.ご家族が行うこと  
3.葬儀準備で慌てないための4つのポイント

1.献体登録からの一連の流れ

『献体』とは、死後48時間以内に登録をしている医科大学に遺体を無償で提供することです。
 医学生の解剖学の研鑽のために、役立てられます。献体を行うためには、献体登録が必要です。

1-1.献体登録

① 医科大学(歯科大学)へ申込
献体を希望する場合、医科大学(歯科大学)に申し込みます。
大学によって「白菊会」「白梅会」「篤志会」「献体の会」など名称が異なります。
献体先は、大学病院ではありません。
※本文では、以下「医科大学」で表記します。
 同意書
生前に本人の意思はもちろん、家族の同意が必要です
生前に病気や手術のあとなどがあっても、ほとんどの場合は受付可能です。
(感染症などでお亡くなりの場合は、ご遠慮いただくことがあります)
③ 登録完了
登録が完了すると、会員証(献体登録証)が届きます。
献体先の医科大学名と死亡時の連絡方法などが記載されています。
 

1-2.ご逝去から医科大学に搬送されるまで

① 会員証(献体登録証)に記載された連絡先に電話
献体までのスケジュールや詳細を確認します。
 死亡届の提出
ご遺族が死亡届を提出します。
③ 葬儀
葬儀はご遺族が執り行います。
 出棺(医科大学へご遺体の搬送)
逝去後、48時間以内に医科大学側の負担で搬送されます。

※ 葬儀社が死亡届の提出や葬儀のお手伝いを行います。

1-3. 火葬・遺骨返還

① 医科大学に搬送(献体)
すぐに解剖実習が行われるものではありません。
献体から遺骨が返還されるまでおおよそ1~3年かかります。
医科大学における、防腐処理等の期間、カリキュラムのスケジュール、
解剖学実習期間、ご遺体の数の状況によって変動します。
 火葬
医学の発展に貢献した後、火葬が行われます。
火葬に遺族の立ち合いはできません。
医科大学によりますが解剖体慰霊祭が行われます。
 遺骨の返還
ご家族のもとへ遺骨が返還されます。 

2. ご家族が行うこと

2-1. ご逝去されたらまず行うこと

① 会員証(献体登録証)に記載された連絡先に電話
あらためて、ご家族の献体に同意を求められます。
それから葬儀の日程やご遺体の搬送のスケジュール、
医科大学が使用する火葬場、ご遺体の安置方法などを確認します。

② 葬儀の準備(葬儀社と打ち合わせ)
ご逝去から献体先へ出棺までの時間は48時間、2日ほどが目安となります。
時間が限られているため、葬儀社に任せると安心です。
葬儀の場所(ご自宅か葬儀式場か)、葬儀内容、会葬者などを決定します。
※死亡届の提出、遺体搬送など、葬儀社が対応します。

③ 死亡届の提出
【注意事項】
・「献体」であること、「どこの火葬場」を使用するのか申出が必要です。
・医科大学が使用する火葬場を医科大学に確認しておきます。
・死亡届の提出時に発行される『火葬許可証』には火葬場の記載があり、
火葬許可証の記載と異なる火葬場では火葬はできません。

2-2. 遺体の搬送から葬儀・出棺まで

① 遺体の搬送
死亡診断書(死体検案書)の発行後、
死亡場所からご自宅もしくは葬儀社の安置所へ搬送します。
死亡場所からの遺体搬送はご遺族側が行い費用を負担します。

② ご安置
安置中にドライアイスの使用の可否、遺体を棺に納めてよいか、
遺体の保存方法は献体先の医科大学により若干異なるので確認が最初に必要です。
また、エンバーミングや死化粧、湯灌などはNGです。

③ 葬儀
通常の葬儀を行うことができますが、限られた時間内に行います
葬儀内容はご本人様・ご遺族の意向により、葬儀代はご遺族の負担となります。
【確認事項】
・棺に花入れが可能なケースもあります。
・遺髪や遺爪など手元供養を希望される場合は、事前に相談が必要です。
・火葬が執り行われる際に、棺に入れたいもの(可燃物)を用意します。

 出棺
最後のお別れとなり、お見送りのみの時です。
献体先までの同行、献体後の面会もできません。
献体先(医科大学)への医科大学側が搬送を行います。 

3. 葬儀準備で慌てないための4つのポイント

献体は最期の生き方の表れでもあります。
ご家族としては複雑なお気持ちになるかと思いますが、ご本人の意思を尊重することも大切なことです。
またご家族側は聞きづらいことでもあるので、ご本人はお気持ちを伝えておくことも大切です。

ポイント① 生前に葬儀についてご本人とお話合い

お互いのお気持ちを知ることができるよい機会となり葬儀の準備もスムーズになるかと思います。
葬儀の内容(仏式、神式、キリスト教、無宗教など)、
葬儀会場はどこにするか、自宅で葬儀を行いたいのか、祭壇のタイプ、会葬者の範囲など。

ポイント② どこの葬儀会社に頼むか決めておく

とにかく時間が限られているため、事前に葬儀社を決めておくと
気持ちに余裕をもって葬儀を迎えることができます。
金額を優先して決定するより、実績のある葬儀社に依頼することをお勧めします。
死亡届の提出、ご遺体の搬送、葬儀の諸手配、その他なんでもご相談ください。

ポイント③ 死亡時に医科大学への確認事項を把握しておく

※葬儀社が代わりに確認し、ご家族へご案内することも可能です

・ご遺体の搬送スケジュール
・火葬場の確認(死亡届提出時に申し出が必要)
・遺体の安置について
(ドライアイスの使用可否、遺体を棺に納めてよいか、出棺時に棺に花を入れてよいか)
・遺髪や遺爪など手元供養が可能かどうか
・火葬の際に、棺に副葬品を入れてもらえるかどうか
その他、気になることは事前にメモをしておくことをお勧めします

ポイント④ 負担する費用について知っておく

【ご遺族が負担する項目】
基本的に葬儀に関する費用は全てご遺族が負担します。
また、死亡場所から葬儀会場までの搬送費用は遺族側となります。  
 
【医科大学が負担する項目】

葬儀会場から医科大学までの搬送費、火葬、骨壺、遺骨返還にかかる費用は
医科大学側の負担となります

多摩中央葬祭では、突然のお別れに悔いのない葬儀のお手伝いを致します。

お葬式や法事に関するお悩み事や問題に対していつでもご相談を承っております。
・森の風ホールにご来館いただいて、葬祭ディレクターとご対面でのご相談
・365日24時間お電話でのご相談
・忙しくてお時間が取れない方はwebサイトから資料請求・お見積もり等のお問合せ
・森の風ホールへのご来館が難しい方は葬祭ディレクターがお伺いし、ご自宅やご希望の場所でのご相談

当社では相談者様のご都合にあう方法でご相談をお受けします。
是非お気軽にご相談ください。

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