戒名はなぜ必要なのか?戒名がないとどうなるのか❔

先祖代々のお墓がお寺の墓地にある方は、戒名は必要です。その他の公営霊園や民間霊園にお墓がある方で仏教の教えに則らなくて良い方は特になくても大丈夫です。

今回ご紹介するのは、お位牌に刻まれる戒名について、なぜ必要なのか戒名の種類についてご紹介いたします。

1. 戒名はなぜつけるのか?

2. 戒名の宗派別の構成

3. 戒名の費用と相場

4.  まとめ

1. 戒名はなぜつけるのか?

日本国内には約8400万人の仏教徒がいるそうです。人口の3分の2、66%の方が仏教徒です。

故人に「戒名」という死後の世界での呼び名を僧侶から授かります。戒名は仏教修行の戒律を意味し、仏弟子となった証として与えられます。仏弟子として修行を行うことで、仏様に極楽浄土へ導かれると考えられており、その修業を行うにあたって戒名が必要とされています。

また、故人様の亡くなった日、ご命日から数えて四十九日目までの期間では、7日ごとに法要を行います。これは閻魔大王が故人の生前の行いを七日ごとに裁定し、四十九日で故人が極楽浄土に行けるかどうかが決定するため、7日ごとにご遺族が法要を行い、故人が極楽浄土へ行けるようにするわけです。

遺族は故人が極楽浄土に旅立てるよう、七日ごとの裁きに合わせてお祈りをします。この法要は遺族だけで行いますが、現在では省略されることも多くなっています。最初の初七日法要も、本来は亡くなってから七日後に行われるものでしたが、最近では多くの人に参加してもらえるよう、葬儀と同日に行われることが増えてきています。

2. 戒名の宗派別の構成

浄土真宗は1519万人と

一番人数の多い宗派です、戒名ではなく法名と言います。法名の上に釈(釋)号が入ります。阿弥陀の教えにより人々に分け隔てなく通ずる考えのため位号を付きません。

釈○○ と3文字が法名になります。院号をつける場合は院号の次に釈号、最後に法名がつきます。

○○院釈○○ と6文字が法名となります

浄土宗

次に多い浄土宗は階級があります。院号、 誉号、戒名、位号と続きます。

院号には〇〇院、〇〇院殿の2種類があります。

誉号とは元々は僧侶に与えられる称号でしたが現在では在家の方でも授与されます。次が戒名、最後に位号がつきます。位号には大居士だいこじ、清大姉せいたいし、居士、大姉たいし、信士しんじ、信女しんにょと男女別にランクがあります。

最高ランクは男性の場合、○○院殿○誉〇〇大居士 女性の場合は〇〇院殿○誉〇〇清大姉となります。

曹洞宗、臨済宗

曹洞宗臨済宗は禅宗です。こちらも階級があり、院号、道号。戒名、位号と続きます。

院号は寺院や宗派に大きく貢献した方に付けられ、道号は故人の性格や仕事、悟りや願いについて、戒名には俗名から一文字の漢字が使われ、位号は年齢や性別について書かれます。

葬儀の際に使用する白木位牌には 

新帰元〇〇院〇〇××大居士 というように 最初に現世の務めを終えあの世に帰るという文字を記入します。

また、お寺に出家していた人には、禅定門、禅定尼が付けられます。

天台宗では 曹洞宗、臨済宗と同様の構成ですが、白木位牌の際の最初の文字には、大日如来を意味するアの梵字、または阿弥陀如来を表すキリークの梵字を記入します。梵字とは古代インドで誕生した文字で悉曇文字シッタン文字とも呼ばれ6世紀ごろに日本に伝来されたとみられ、平安時代に唐から持ち替えられた経典は梵字が使われていました。

真言宗は梵字、院号、道号、戒名、位号の順になり、梵字には大日如来を表すアの文字を使用します。

日蓮宗では院号、道号、日号、位号 の順になり、〇〇院法◯日○居士というように、日の文字が入り、男性は法、女性は妙をという文字が入ります。 というように、各宗派により少しずつ違いますが、浄土真宗を除くと大体ルールは似ています。

⒊ 戒名の費用と相場

戒名は付けて頂く、お寺様や宗派やお寺に貢献された方などそれぞれの関係性によりお寺様によって全く違う金額になります。最高位の戒名である院居士 院大姉であれば100万円程度から500万円程度の場合もあります。信士や信女であれば5万円から50万円程度となると思います。ご心配な方はお寺様にご相談されると良いです。お葬式の際には、お布施、またその後の法要も必要になりますので、予算、をお伝えすることは全く問題ありません。49日に納骨される際にも、お布施が必要になりますし、その後も長いお付き合いです。

菩提寺のない方は、ご住職から戒名を授からなくても、大丈夫です。自分で付けてしまう方もいるくらいです。都立霊園や民間霊園に墓所をお持ちの場合はその選択も可能です。弊社からご案内するお寺様も戒名は授けていただけます。また、俗名として戒名がないままの方もいらっしゃいます。仏教では戒名がないと、仏様が極楽浄土に導いてくれなくなってしまいますが、それで良い方は、なしで良いです。

4. まとめ

仏教では、戒名がないと仏弟子にならないため、極楽浄土へ行けません。先祖代々のお墓が菩提寺にある場合は、必ず必要です。法要を行うのも故人が極楽浄土に行けるために行います。

戒名は宗派により付け方が違います。自分の宗派がわからない方もいるかもしれません。ご先祖のお位牌や墓石を見れば戒名が書いてあります。今回ご紹介した戒名に照らし合わせ比べてみてください。

戒名の費用や相場はお寺様によって全く異なります。菩提寺がある方はお寺様に相談して見ましょう。菩提寺のない方は葬儀社に相談して見ましょう。仏教の教えに則らない方は俗名で大丈夫です。

本日は戒名について紹介いたしました。 

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