葬儀屋さんと互助会さんって何?どう違うの⁈

葬儀屋さんにはいろいろあります。よくわからない方も多いと思います。というかわかる人が少ないと思います。

全国規模の大きなグループには2つあります。一つ目は全葬連 全日本葬祭業協同組合連合会 全国56事業協同組合が加盟し、1,234社の専門葬儀社が所属しています。 二つ目は全互協 一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会 割賦販売法に基づき経済産業省に認可された冠婚葬祭互助会を生業とする全国206社により構成される業界団体です。この2つはとも経済産業省の認可を受けている団体です。 この大きなグループに入っていない葬儀屋さんもいます。 そのトップがJAです。JAは農林水産省が農業生産者を守るために進めている団体です。 そして、最近多いのがインターネットで集客し、自社では葬儀を行わず、専門葬儀社や互助会に葬儀の施行を担当させる紹介会社があります。それでは何が違うのか、掘り下げていきましょう。

葬儀業界の分類

  1. 全葬連
  2. 全互協
  3. JA
  4. インターネット紹介会社
  5. その他

葬儀業界には許認可が無い

葬儀業界には許認可がありません。建設業であれば国土交通大臣等、医薬品業であれば厚生労働大臣等、食料品であれば保健所等のように多種多様な許認可があるわけですが、考えて見れば、葬儀業界では多くの人に災害や事故をもたらすようなことは考えにくいです。大きな建設機械や爆発物を取り扱わないし、口に入れるようなものや生死に関わるものの取り扱いもないわけです。日本の存亡に関わる様なことに全く絡んでいません。許認可がない、とは参入障壁が低いということで、いろいろな方が葬儀業界に参入し、葬儀業界がよくわからなくなるわけです。そもそも関心がある方も少ないかと思います。

葬儀業界の資格

葬儀業界には、「葬祭ディレクター(1級、2級)」の認定資格があり、「葬祭ディレクター技能審査協会」は、全日本葬祭業協同組合(全葬連)と全日本冠婚葬祭互助協会(全互協)によって設立・運営されています。葬祭業界に働く人々の知識・技能の向上、ならびに社会的地位の向上を図ることを目的とされています。この資格は学科と実地がある資格で、合格率も65%程度で誰でも合格する試験ではないです。この資格の欠点は、この資格がなくてもディレクター業務ができるということです。建設業の車両系建設機械技能講習も似た様な感じですが、こちらは無免許だと法律により罰せられます。葬祭ディレクター資格を所持していなくても法律で罰せられるようなことはありません。

全葬連

全葬連とは葬祭業という職業が社会的に必要不可欠であること、その地位の向上、競争力強化による経営の安定、葬祭文化の発展を旗印に出発した団体です。所属員は1234社です。老舗は江戸時代から続いている会社もあります。
 
 葬祭文化が大切な儀礼であること、所属員の相互扶助による安定成長、経済社会への貢献、事業

者の社会的地位の確立を訴えました。
 創立以来全葬連は、葬祭専門事業者団体として、幅広い組織化、共同購買事業、業界の健全な発展、葬祭事業の近代化、業界の倫理確立と地位向上、人材の育成による葬祭従事者の資質の向上、阪神・淡路大震災、東日本大震災等における災害時の緊急支援活動等に努めてきました。全日本葬祭業協同組合連合会は加盟の葬祭事業者が消費者保護の観点に立脚し適正な事業活動を行うことにより、消費者が安心して葬祭サービスを受けることができる環境を整備し、消費者の信頼の確保と葬祭業界の健全な育成・発展に寄与するため、全葬連葬祭サービスガイドラインを定めています。資格には、全葬連葬儀事前相談員資格というものがあります。筆記試験、実地試験を行い、お客様が安心して葬儀の相談を受けれるような所作、身だしなみ等を身につけるための資格です。全葬連は日本全国47都道府県の56事業協同組合で構成されています。また全葬連フューネラルアンバサダーはタレントの田村淳さんが務めています。

専門葬儀社のそれぞれのCMでも、天童よしみさんの他、数多くのタレントさんが出演しています。

全互協

全互協とは全国各地に結婚式場、斎場、貸衣裳部門等を持ち、冠婚葬祭業界で国内最大の規模と実績を有しています。一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会の会員数は205社です。
全互協では互助会加入者が安心して確実に互助会システムをご利用いただけるように、消費者保護の見地から、互助会システムを整備するとともに、加盟互助会企業への指導・育成を行なってきました。
また、業界内だけでなく広く社会全般への貢献を念頭において、国内外での社会貢献活動への助成、行政への協力の一環として災害時における支援活動などを積極的に進めています。互助会には、全日本冠婚葬祭互助協同組合、全国冠婚葬祭互助会連盟、全日本冠婚葬祭互助協会、全中協協同組合、とグループがあります。互助会のCMに出演しているタレントは、加藤茶さん、市毛良枝さん、風間杜夫さんの他、数多くのタレントさんが起用されています。

JA

JAとはJA直営の葬儀式場を使用できるほか、JAが提携している地域の葬儀社のサービスも利用できます。組合員に向けてJAが運営していることから、一般的な葬儀よりも費用を抑えられる可能性があります。
一定の条件を満たすことで組合員、または準組合員となって、JAのサービスを受けることもできるようです。
地域によって、JAが自ら葬儀を運営しているところもあれば、地域の提携葬儀社が葬儀を運営していることもあります

インターネット紹介会社

インターネット紹介会社とは、TV CMに出てくる、小さなお葬式やよりそうお葬式 や大手スーパーを運営するイオンのお葬式などが大きな会社で、その他に複数社あります。紹介会社は自社では、葬儀は行わず提携会社にそれぞれの紹介会社が定めた、既定の商品を依頼しての施行してもらうことになるため、場合によってはご自宅から離れた葬儀社が担当したり、インターネット紹介会社の案件しか葬儀をしない看板も出していない葬祭業者もあります。アンケートなどで、提携会社の状況を把握し、マニュアルを発行して品質を確保しています。
武田鉄矢さんがよりそうお葬式のCMに出演しています。

その他

その他とは、それぞれ独自のインターネット環境やポータルサイトを運営し、1、2、3、に加盟することなく、葬儀サービスの提供を行える会社、もしくは、小規模で特定の施設や、寺院、一般企業、公共機関からの葬儀受注のパイプにより葬儀サービスを提供できる会社があります。
現在は出演していませんが、柳沢慎吾さんや原ヒデこさんがCMに起用されていたことがあります。

まとめ

葬儀屋さんについて、ざっくりとご紹介いたしました。許認可のない事業分野になりますので、情報社会の現在ですから、インターネット検索してみて、どのグループに入る会社なのか調べて、情報公開や口コミを見てから葬儀の注文をすると安心です。互助会に加入していたが、他の葬儀社で葬儀をしてしまった場合は解約もできます。解約には手数料がかかるため、それぞれの互助会に確認して見て下さい。

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