お悔やみメールのパターン別〜友人&親戚版〜

現代社会は、SNSやメールでやり取りすることが当たり前の時代です。親しい間柄であればあるほど、ふだんの連絡はLINE等でやりとりするという方も多いでしょう。うれしい報告がLINEやメール等で来るように、訃報もメール等で来ることがあります。

そこで今回の記事では、友人や親戚といった親しい間柄の方から送られてきた訃報メールへの対応方法についてご紹介します。

ビジネス関係者に送るお悔やみメールについては、「お悔やみメールのパターン別〜ビジネス版」の記事で解説しているので、合わせてご参考にしてください。

もくじ

1. お悔やみメールはマナー違反?守るべきルール

 ・“メールで来た訃報への返信”が基本

 ・言葉遣い・お悔やみの言葉の使い方に注意

 ・メール“だけ”はNG!正式な形で気持ちを伝える準備を

2. 送り先別・お悔やみメールを送る際のポイント

 ・スマートフォンの場合

 ・パソコンの場合

3. お悔やみメールの文例〜友人&親戚版〜

 ・友人の父母が亡くなった場合

 ・友人の祖父母が亡くなった場合

 ・友人の兄弟姉妹が亡くなった場合

 ・親戚が亡くなり、その遺族に送る場合

4. まとめ

1. お悔やみメールはマナー違反?守るべきルール

そもそも、哀悼の意をメールで伝えていいものなのか悩むこともあるでしょう。まずはお悔やみメールそのもののルールについて説明します。

“メールで来た訃報への返信”が基本

お悔やみの言葉は、直接伝えるか弔電を用いるのが基本となります。そのため、本来であればメールでお悔やみの言葉を送るのは、あまりよくありません。しかし、以下のケースであれば、メールで送っても問題ありません。

  • メールやLINEで訃報を受け取り、それに対して返信する
  • 相手と非常に親しい間柄で、以前メールやLINEで訃報を受け取ったことがある
  • 海外にいるため、すぐに直接会って言葉を伝えられない

ポイントは、メールやLINEきた訃報に対して返信を送ることを原則とすることです。メールで訃報連絡が来ている場合、哀悼の意を直接伝えようとすると、逆に負担になりかねません。

また、メールはすぐに気持ちを伝えられます。海外在住などで、すぐに直接話すことができない場合もお悔やみメールは有効です。

言葉遣い・お悔やみの言葉の使い方に注意

メールは文章で残るので、言葉遣いや誤字脱字に気を付けるのは基本中の基本です。また、普段は友達口調かつ絵文字等でやり取りすることが多くても、お悔やみメールでは敬語を使用し、絵文字等は避けるようにしましょう。

また、SNSで有名人の訃報に対して、「ご冥福をお祈りいたします」と書かれているのを目にすることがありますが、宗派によって使えないこともあります。そのため「お悔やみ申し上げます」など、別の言葉を使うのが無難です。

同時に、重ね言葉や忌み言葉にも注意です。以下のような言葉は使わないようにしましょう。

忌み言葉の一例

重ね言葉の一例

終える、散る、再び、去る、切る、消える、無くす、落ちる、放す、追って、続いて、浮かばれない、死ぬ、等の「死」を直接意味する言葉や生死や不幸を連想させる言葉は避けましょう。

またまた、ますます、いろいろ、重ね重ね、次々、度々、段々、わざわざ、ときどき、くれぐれも等、同じ言葉を繰り返すことは「不幸が続く」と考えられるため、避けましょう。

メール“だけ”はNG!正式な形で気持ちを伝える準備を

仮にメールやLINEで訃報を受け取っても、葬儀への参列や弔電・供花の手配は忘れず行いましょう。お悔やみメールは、あくまで取り急ぎ気持ちを伝えただけでしかありません。相手の負担になり過ぎないように、メール以外で哀悼の意を伝える場を設けましょう。

葬儀に参列ができそうなら参列する、距離があり難しい場合や関係性によっては、弔電・供花の手配をする、または手紙や電話で哀悼の意を伝える等、検討するとよいでしょう。

2. 送り先別・お悔やみメールを送る際のポイント

多くの人がスマートフォンを持っていますが、「連絡先のメールアドレスがパソコン専用」だったり「パソコンのアドレスしかわからない」という方もいらっしゃるでしょう。

お悔やみメールを何で読むかも頭に入れて文章を作ると、より相手を思いやれる文章ができるはずです。

スマートフォンの場合

スマートフォンはすぐにやりとりができる気軽さがメリットです。相手との関係性もありますが、「大丈夫?この度は残念です。」という短文でも問題ありません。短いメールなら相手も気軽に返信することができ、忙しい中でもすぐに読むことができます。あまりに短すぎる文章はNGですが、スマートフォンで読むことを想定するなら長文は避けましょう。また、やりとりが負担にならないよう、返信がいらない旨を記載してもよいでしょう。

パソコンの場合

パソコンの場合、ある程度長い文章を送っても無理なく読むことができます。そのため、やや丁寧な文章で送るようにしましょう。また、スマートフォンと異なり、リアルタイムで確認できない可能性があるため、励ましの言葉を多く入れるなど、相手が落ち着いてから見ることを想定して文面を作るのもよいでしょう。

3. お悔やみメールの文例〜友人&親戚版〜

では、実際に使えるお悔やみメールの例文を紹介します。スマートフォン向け・パソコン向けの例文を紹介するので、状況に合わせて使い分けてください。

友人の父母が亡くなった場合

スマートフォン宛の場合

・お父様(お母様)のことで大変な時に連絡ありがとう。急なことで驚いています。どうか無理しないで
 くださいね。返信は不要です。

・お父様(お母様)のご逝去、大変驚いています。何か手伝えることがあったら連絡ください。

パソコン宛の場合

・お父様(お母様)のご逝去を悼み、心よりお悔やみ申し上げます。
 本来ならばご葬儀へ伺うところ、遠方のため伺えず申し訳ございません。
 メールでの連絡となりましたことご容赦ください。

 どうか無理せず、お体をお労りくださいね。
 ※返信は不要です。

・お父様(お母様)のことで忙しい中、メールしてごめんなさい。
 手を煩わせるのも良くないと思い、メールしました。
 今回の訃報、本当に残念です。よく一緒にお酒をいただいたことが、今でも心に残っています。
 謹んでお悔やみ申し上げます。
 なお、返信のお気遣いは不要です。

友人の祖父母が亡くなった場合

スマートフォン宛の場合

・ご祖父様(ご祖母様)のこと、大変驚いています。お元気だったのに残念でなりません。心よりお悔やみ
 申し上げます

・このたびはご愁傷様です。おじいちゃん子(おばあちゃん子)のあなたなので、大変悲しんでいるで
 しょう。どうか体を労ってくださいね。

    パソコン宛の場合

    ・ご祖父様(ご祖母様)のご逝去を悼み、謹んでお悔やみを申し上げます。
     穏やかに過ごされ、天寿を全うされたとお聞きしました。
     安らかに永眠されますよう、心よりお祈り申し上げます。
     (メールでのお悔やみとなりましたこと、何卒ご容赦下さい。返信は不要です)

    ・ご祖父様(ご祖母様)の訃報、悲しい気持ちでいっぱいです。
     お別れ会には沢山の方がいらしたと聞きました。
     きっと懐かしい方にも会えて、心安らかに過ごされたことと思います。
     同時に、ご祖父様(ご祖母様)に自慢の孫だと言われていたあなたの心労が心配です。
     どうかあまり無理をせず、お体を大切になさってください
     ※返信のお気遣いは不要です。

      友人の兄弟姉妹が亡くなった場合

      スマートフォン宛の場合

      ・◯◯様(兄弟姉妹の名前)のあまりに急な訃報に言葉が見つかりません。何かできることがあったら、
       いつでも連絡ください。

      ・◯◯様のご逝去、心よりお悔やみ申し上げます。学生のころにお世話になったきりで、お礼も言えな
       かったことが悔やまれます。大変なときにメールをしてすみません。体にだけは気をつけて下さい。

      パソコン宛の場合

      ・◯◯様のご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申し上げます。
       地元でも頼りになる先輩で、何度も一緒に飲んだことを思い出します。
       同時に遺されたご遺族のお気持ちを思うと残念でなりません。
       ただ心安らかにと願うばかりです。また落ち着いたら実家に伺わせてください。
       なお、返信は不要です。

      親戚が亡くなり、その遺族に送る場合

      スマートフォン宛の場合

      ・この度はご愁傷様です。そちらは大丈夫ですか?明日そちらに伺います。大変な時期だと思いますので、
       お手伝いがあれば何でもお声がけください。

      ・◯◯さんのこと、驚いています。私は伺えませんが、明日夫(妻)がそちらに向かいますので、お手伝い
       することがあれば遠慮なく申し付けてください。心からお悔やみ申し上げます。

      パソコン宛の場合

      ・このたびはお悔やみを申し上げます。葬儀に伺えず本当に申し訳ありません。
       ◯◯さんは車が好きで、遊びに行くと車でどこかに連れて行ってくれたことを思い出しました。
       小さい頃は虫取りにも付き合ってくれたのもいい思い出です。
       突然のことでお礼も言えずにお別れすることになり残念でなりません。

       落ち着いた頃に改めてご焼香に伺います。
       しばらくは大変だと思いますが、ご無理をなされませんように。

      4. まとめ

      友人や親戚など、身近な関係性の方との連絡はメールやLINEなどが主流です。それだけに、訃報をメールで受け取ることも増えていることでしょう。メールで訃報の連絡をいただいた場合は、返事もメールにすることが最適です。ただ、お悔やみメールは、あくまで簡略的なものでしかありません。葬儀の参列や電話、手紙など、改めてお悔やみの言葉を伝えるようにしてください。

      なお、ビジネス関係者に送るお悔やみメールについては、「お悔やみメールのパターン別〜ビジネス版」の記事で解説しているので、合わせてご参考にしてください。

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