夫の実家のお葬式で 嫁はどう動く?気をつけたい5つのこと

|夫の実家のお葬式で 嫁はどう動く?気をつけたい5つのこと!

出しゃばらず、何もしない!と思われない、立ち振る舞い方

夫の実家で不幸があったとき、

「お嫁さんとして、どこまで手伝えばいいのだろう」
「前に出すぎて、出しゃばっていると思われないだろうか」
「何もしなければ、気が利かないと思われるのではないか」

このような不安を抱える方は、決して少なくありません。

夫の実家のお葬式は、ただ故人様をお見送りするだけの場ではありません。

悲しみの中で、親族同士の距離感や、これまでの関係、その家ならではの考え方が表れやすい場でもあります。

特に難しい立場に置かれやすいのが、お嫁さんです。

血はつながっていないけれど、他人ではいられない。
前に出すぎれば「出しゃばっている」と思われ、遠慮していると「何も手伝わない」と受け取られることもあります。

しかし、完璧なお嫁さんを演じる必要はありません。

大切なのは、何をすると誤解されやすいのかを、あらかじめ知っておくことです。

知っているだけで防げる誤解があります。
知っているだけで守れる関係があります。

この記事では、葬儀の現場で実際に見てきた経験をもとに、夫の実家のお葬式でお嫁さんが気をつけたい5つのことを、具体的な事例とともにお伝えします。


目次

この記事で分かること

  • 義実家のお葬式で、お嫁さんが前に出すぎない方がよい場面
  • 葬儀費用について口を出す際の注意点
  • 親族に誤解されにくい手伝い方
  • 服装・香典・言葉の基本
  • 夫や義理の家族を支えるための立ち振る舞い
  • 葬儀後の関係を守るためにできること

先に結論|大切なのは「確認してから動くこと」

夫の実家のお葬式で大切なのは、何でも完璧にこなすことではありません。

出しゃばらず、逃げず、比べず、確認してから動くこと。

これが、最も大切な基本です。

気をつけたいこと基本となる対応
葬儀費用まず夫と二人で話し、喪主や義家族の意向を尊重する
葬儀の進め方勝手に決めず、その家の考え方を確認する
お手伝い役割を奪わず、親族と分担する
服装・香典・言葉目立たず、控えめで丁寧にする
夫への接し方夫を中心にしながら、そばで支える
葬儀後義家族の悲しみに継続して心を向ける

ここから、ひとつずつ詳しく見ていきましょう。


1.葬儀費用に、お嫁さんが先に口を出さない

葬儀では、祭壇やお花、返礼品、料理など、短い時間の中でさまざまな費用を決めなければなりません。

金額を見て、

「少し高いのではないか」
「もっと抑えられないだろうか」
「そのお花は、本当に必要なのだろうか」

と不安になることもあるでしょう。

家計を心配しての言葉であれば、決して悪気があるわけではありません。

しかし、義実家のお葬式では、費用についての最終的な判断は、基本的に喪主や義理のご家族が行います。

その場でお嫁さんから、

「もっと安くできませんか」
「祭壇は小さくてもいいのではありませんか」
「そこまでお金をかけなくてもいいのでは」

と言ってしまうと、故人様への想いまで軽く見られたように受け取られることがあります。

家計を心配した一言が、義母を傷つけてしまった事例

あるご葬儀で、お嫁さんが義母に、

「祭壇は、もう少し小さくてもいいのではないですか」

と伝えたことがありました。

お嫁さんは、今後の生活や家計を心配して言っただけでした。

しかし、義母は、

「お父さんの最後なのに、そんなふうに言うの?」

と涙を流されました。

その瞬間、親族の空気が一気に硬くなってしまったのです。

お嫁さんに故人様を軽く扱う気持ちは、まったくありませんでした。

それでも、悲しみの中にいるご家族には、
「夫の最後を小さく済ませようとしている」
と聞こえてしまったのかもしれません。

費用が心配なときの伝え方

お金について話してはいけないわけではありません。

大切なのは、誰に、どこで、どの順番で伝えるかです。

費用について不安がある場合は、まず夫と二人だけの場で相談しましょう。

そのうえで、

  • 夫から喪主や義家族に確認してもらう
  • 夫と一緒に葬儀社へ相談する
  • 必要なものと、選択できるものを葬儀社に整理してもらう

という流れが安心です。

お金の話ほど、正しさだけではなく、順番と思いやりが大切です。


2.勝手に仕切らない|「嫁の正解」より「その家の正解」

お葬式では、やるべきことがたくさんあります。

そのため、気がつく方ほど、

「早く動かなければ」
「私がやった方が早い」
「誰も動かないなら、自分が決めよう」

と思ってしまうかもしれません。

しかし、夫の実家のお葬式には、外からは分かりにくい親族間の関係や、その家なりの順番があります。

喪主、長男、長女、兄弟姉妹、本家の親族など、その家の中で誰が前に出るのか、誰に最初に相談するのかが暗黙のうちに決まっている場合もあります。

一般的な葬儀マナーとして正しいことでも、地域の慣習や家族の考え方によって、受け取られ方が変わることがあるのです。

親切心で送った訃報のLINEが、トラブルになった事例

ある家族葬では、喪主側のご家族が、

「遠方の親族や知人には、まだすぐに知らせなくてもよい」

と考えていました。

ところが、その事情を知らなかったお嫁さんが、親切心から遠い親族へ訃報のLINEを送ってしまいました。

本人は、

「早くお知らせした方が親切だろう」

と思っただけでした。

しかし、喪主側からすると、

「まだこちらから知らせていないのに、なぜ勝手に連絡したのか」

ということになり、その場の空気が悪くなってしまったのです。

勝手に決めない方がよいこと

特に、次のことは家族によって考え方が異なります。

  • 訃報を知らせる相手とタイミング
  • 家族葬に誰を呼ぶか
  • 親族の席順
  • 焼香の順番
  • 香典を受け取るか辞退するか
  • 供花を誰から受けるか
  • 料理や返礼品の内容
  • 遺影写真や祭壇の選択
  • 故人様の所持品をどうするか

「した方がよい」と思ったときほど、すぐに行動せず、

「訃報の連絡は、こちらからしてもよいですか?」
「この方にもお知らせしますか?」
「私はどこまで対応すればよいですか?」

と確認することが大切です。

義実家のお葬式では、「嫁としての正解」より「その家にとっての正解」を優先しましょう。


3.手伝いは奪わず、確認して分け合う

お嫁さんが最初にかけたい言葉は、難しいものではありません。

「私は、何をすればいいですか?」

まずは、この一言で十分です。

さらに具体的に、

「私は、どこをお手伝いすればよいですか?」
「お義姉さんと分担しましょうか?」
「私は控室の飲み物を確認しましょうか?」
「受付のお手伝いは必要ですか?」

と尋ねると、周囲も役割を頼みやすくなります。

手伝いは「多ければ多いほどよい」わけではない

一生懸命なお嫁さんほど、受付、飲み物、親族案内、子どもの世話など、何でも引き受けてしまうことがあります。

もちろん、周囲から感謝されることも多いでしょう。

しかし、何でも一人で抱え込むと、

「なぜ、あのお嫁さんが全部仕切っているの?」
「私たちには何もさせてもらえなかった」

と感じる親族が出てくることもあります。

頑張りすぎて「私たちの出番がなかった」と言われた事例

あるお嫁さんは、義実家のために少しでも役に立とうと、受付、飲み物、親族案内まで一生懸命に動いていました。

ところが葬儀後、義理の姉妹から、

「私たちの出番がなかった」

と言われてしまいました。

お嫁さんとしては、決して役割を奪うつもりはありませんでした。

しかし、義理の姉妹にも、

「自分たちも家族として故人を送りたい」
「何か役割を持ちたい」

という気持ちがあったのです。

手伝いは、誰かから奪うものではありません。

家族や親族で分け合うものです。

頼まれすぎたときは、夫に間に入ってもらう

反対に、義母や親族から何でも頼まれ、お嫁さん一人に負担が集中してしまうこともあります。

そのようなときは、無理にすべてを引き受ける必要はありません。

夫に、

「私一人では難しいので、役割を分けてもらえないかな」
「ほかの方にもお願いできることを整理してほしい」

と伝え、間に入ってもらいましょう。

義実家のお葬式は、お嫁さんの根性を試す場ではありません。家族みんなで故人様を送る時間です。

無理をして笑顔が消えてしまう前に、確認し、分担し、一人で抱え込まないようにしましょう。


4.服装・香典・言葉|目立たないことが品格になる

葬儀の服装は、単に黒い服を着ればよいというものではありません。

大切なのは、光沢や華美な印象を避け、控えめで清潔感のある装いを心がけることです。

避けた方が無難な服装や持ち物

  • 光沢の強い服
  • 肌の露出が多い服
  • 派手なネイル
  • 強い香水
  • 光る金具が目立つバッグ
  • エナメルなど光沢の強い靴
  • 大きく目立つアクセサリー
  • 華やかすぎる髪飾り

おしゃれを否定しているわけではありません。

しかし、葬儀の日は自分を見せる日ではなく、故人様を悼み、ご遺族の悲しみに心を向ける日です。

義実家のお葬式でのお嫁さんは、主役ではありません。

その一方で、親族から立ち振る舞いを見られやすい立場でもあります。

そのため、自分らしさを強く出すよりも、周囲に安心感を与えることを優先した方がよいでしょう。

アクセサリーはどうすればよい?

アクセサリーをつける場合は、一連の真珠のネックレスなど、控えめなものが一般的です。

二連のネックレスは「不幸が重なる」と受け取る方もいるため、特に親族が集まる葬儀では避けるのが無難です。

ただし、地域や宗教、家族の考え方によって異なる場合もあります。

迷ったときは、何もつけない選択でも問題ありません。

香典は夫の名前?夫婦連名?

夫婦で夫の実家のお葬式に参列する場合、香典は夫の名前で出すことが一般的です。

ただし、故人様との関係や地域の慣習によっては、夫婦連名にする場合もあります。

判断に迷ったら、まず夫に確認しましょう。

また、香典袋はそのままバッグへ入れるのではなく、袱紗に包んで持参すると丁寧です。

受付では袱紗から取り出し、相手から表書きが読める向きにして差し出します。

葬儀で避けたい言葉

葬儀の場では、良かれと思った言葉が、ご遺族を傷つけてしまうことがあります。

例えば、次のような言葉には注意が必要です。

  • 「大往生でしたね」
  • 「もうお年でしたから」
  • 「いつまでも悲しんでいてはいけません」
  • 「頑張ってください」
  • 「元気を出してください」
  • 「次は誰でしょうね」など不幸を連想させる言葉
  • 死因や最期の様子を詳しく尋ねる言葉

「大往生だった」と感じるかどうかは、ご遺族が決めることです。

また、ご遺族は葬儀までに、すでに十分すぎるほど頑張っています。

無理に励まそうとしなくても大丈夫です。

何と声をかければよい?

次のような、短く丁寧な言葉で十分です。

「このたびは、心よりお悔やみ申し上げます」
「何か私にできることがあれば、おっしゃってください」
「お疲れが出ませんよう、どうぞお身体を大切になさってください」

言葉が見つからないときは、静かにそばにいることも立派な思いやりです。

葬儀の場では、言葉の量よりも、心がどこを向いているかが大切です。


5.夫を立て、葬儀後も心を添える

夫の実家のお葬式では、夫自身が大切な家族を亡くした悲しみの当事者です。

お嫁さんは前に出すぎず、しかし遠くに離れすぎず、夫のそばで支えることが大切です。

親族から質問されたとき

親族から葬儀の内容や今後の予定について尋ねられても、すぐに自分の判断で答えない方がよいことがあります。

そのようなときは、

「主人に確認しますね」
「喪主に確認してからお伝えします」
「葬儀社の方にも確認してみます」

と一度受け止めましょう。

すべてをお嫁さんが答えるよりも、夫や喪主を中心にした方が、親族関係も自然に整います。

席順や焼香の順番などに迷った場合も、夫に確認し、それでも分からなければ葬儀社スタッフに尋ねてください。

葬儀社の仕事は、式を進行することだけではありません。

ご家族やご親族が余計な不安や気まずさを感じないよう、場を整えることも大切な役割です。

泣いてはいけないの?

故人様を悼んで涙を流すことは、自然なことです。

泣いてはいけないわけではありません。

ただし、義実家のお葬式では、夫や故人様の子ども、兄弟姉妹など、より深い悲しみの中にいる方がいます。

自分の悲しみを抑え込む必要はありませんが、周囲の気持ちにも心を向けましょう。

大声で泣き続ける、親族よりも前に出て故人様との思い出を長く語るなど、悲しみの中心を自分に集めてしまうような振る舞いは、控えた方がよい場合があります。

葬儀後の一言が、信頼につながる

お葬式は、式が終わればすべて終わりではありません。

葬儀後、義母や義理の家族へ、

「先日は本当にお疲れさまでした」
「お身体は大丈夫ですか?」
「何か私にできることがあれば、遠慮なく言ってください」

と声をかけるだけでも、受け取る印象は大きく変わります。

また、無理のない範囲で、

  • 四十九日法要
  • 納骨
  • 新盆・初盆
  • 一周忌
  • お彼岸
  • お墓参り

などにも心を向けることが、少しずつ信頼につながっていきます。

葬儀当日に完璧に動くことよりも、その後も継続して心を添えることの方が、家族にとって大きな支えになる場合があります。


「良い嫁」を演じなくていい

ここまで読むと、

「間違えないように、すべて気をつけなければ」

と、かえって不安になってしまうかもしれません。

しかし、完璧なお嫁さんになる必要はありません。

夫の実家のお葬式で大切なのは、良い嫁を演じることではなく、故人様とご家族の悲しみに心を向けることです。

分からないことがあれば、確認すれば大丈夫です。

できないことがあれば、無理をせず夫に相談すればよいのです。

出しゃばらず、逃げず、比べず、確認する。

そして、相手を立てながらも、自分一人で無理をしすぎない。

これが、夫の実家のお葬式で大切にしていただきたい立ち振る舞いです。


夫の実家のお葬式で気をつけたい5つのこと

  1. 葬儀費用に、お嫁さんが先に口を出さない
    費用が心配なときは、まず夫と二人で相談しましょう。
  2. 勝手に仕切らない
    「嫁の正解」ではなく「その家の正解」を確認します。
  3. 手伝いは奪わず、分け合う
    「私は何をすればよいですか?」と確認してから動きます。
  4. 服装・香典・言葉は控えめにする
    目立たないことが、葬儀の場での品格につながります。
  5. 夫を立て、葬儀後も心を添える
    夫を悲しみの中心に置きながら、そばで支えましょう。

葬儀のマナーとは、悲しみを乱さないための思いやり

葬儀のマナーは、形だけを守るためにあるものではありません。

私たちは、葬儀のマナーとは、

相手の悲しみを、余計な言葉や行動で乱さないための思いやり

だと考えています。

知識は、自分を守るためにあります。

そして本当の気遣いは、故人様を大切に想うご家族との関係を守るためにあります。

何をすればよいか分からないときは、一人で悩まず、ご主人やご家族、葬儀社スタッフへご相談ください。

多摩中央葬祭では、葬儀の進め方だけでなく、ご親族の立ち位置や焼香順、席順、服装、香典など、葬儀に関する細かなご不安にも丁寧にお答えしています。

事前相談だけでも問題ありません。
相談したからといって、必ず葬儀を依頼する必要もありません。

ご家族が余計な不安や後悔を抱えず、大切な方とのお別れに心を向けられるよう、お手伝いいたします。


よくあるご質問

Q.義父や義母のお葬式では、お嫁さんも親族席に座りますか?

一般的には、ご主人と一緒に親族席へ座ります。ただし、家族構成や式場の座席、地域の慣習によって異なる場合があります。迷った場合は、ご主人や喪主、葬儀社スタッフへ確認しましょう。

Q.義実家のお葬式で、受付を頼まれたら断れませんか?

体調や子どもの世話など、難しい事情がある場合は無理に引き受ける必要はありません。「長時間は難しいのですが、途中までならできます」など、できる範囲を伝える方法もあります。

Q.香典は夫婦で一つ用意すればよいですか?

夫婦で参列する場合は、一家族として一つの香典を用意し、夫の名前で出すことが一般的です。ただし、地域や家族の考え方によって異なることもあるため、ご主人へ確認すると安心です。

Q.義実家から何も手伝わなくてよいと言われた場合、本当に何もしなくてもよいですか?

「何もしなくてよい」と言われた場合は、無理に仕事を探して動き回る必要はありません。ただし、飲み物の補充や子どもの見守りなど、必要なことがないか、ときどき声をかけると丁寧です。

Q.葬儀後、義母にどのような言葉をかければよいですか?

「本当にお疲れさまでした」「お身体は大丈夫ですか」「何かできることがあれば言ってください」など、短く穏やかな言葉で十分です。無理に励ましたり、悲しみを忘れるよう促したりする必要はありません。

葬儀・家族葬・終活のご相談は多摩中央葬祭へ

多摩中央葬祭では、立川市・府中市・国立市・昭島市を中心に、家族葬・一日葬・火葬式のご相談を承っています。「まだ決めていない」「費用だけ知りたい」とう段階でも大丈夫です。

匿名相談、LINE相談、電話相談、メール相談に対対応しています。ご家族に知られず、まずは費用や流れだけ確認したい方もご相談ください。

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